Takebukuさんの映画レビュー・感想・評価

Takebuku

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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

5.0

目の前に見えている映画と別の見えない映画が見えてくる。
見るにつれて登場人物一人ひとりの心の中の王国が浮かび上がり、それはまたじぶんの中にもあることに気づかされる。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

こんなに過去の映画や音楽、文学に穏やかな敬意を持って接する映画は見たことがない。
それは平山というこの登場人物に対しても同じである。

エッセンシャルワーカーの苦労が描けてない的な的外れな感想があちこ
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

5.0

ルーマニアの複雑な歴史が、世界から取り残されたような町で、新鮮な傷痕を開くさまが淡々と描かれる。
理屈だけでは相容れない事情が人々を突き動かす。
森の中の主たちに、私たちもいつか面しないといけなくなる
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

社会に馴染めない口の悪い2人組の話かと思いきや、二人の生き方がずれていく様や、限られた人間関係がうまくいかなくなっていく様子が割合きちんと描かれていて、途中からイーニドちゃん目線で世の中の不条理にもど>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

5.0

緻密に練られたセリフで、登場人物それぞれの日常が織り上げられていく様は圧巻。静かだが、その緻密さに見惚れる。
門脇麦さんのすばらしさを改めて実感。
監督の舞台もぜひ見てみたい。

怪物(2023年製作の映画)

5.0

冒頭から何気ない日常の生活の風景を積み上げてじわりと怖さを感じさせる。
そこからの各自の視点からの物語の描かれ方、物語がからみ合い、集束していき、前半で描かれた風景が違った様を見せていくところがすごい
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

5.0

別れと再会とときの流れの物語。
中盤の長いワンカットは胸躍る。

EO イーオー(2022年製作の映画)

5.0

接写で映し出されるロバの眼や体は一種神々しささえ感じさせ、寓話的な物語を見つめる視線を確固たるものにしている。
次々にロバの視点から人間の業やみにくさが描かれていくのは、「異端の鳥」みたい。あっちは子
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

5.0

扱われているテーマは社会的なものではあるけれど、監督の目は、登場人物の個々の小さな振る舞いを見つめているのではないかな。

あのこと(2021年製作の映画)

5.0

チラシに「あなたは彼女を、体験する」とあるが、まさにそれ。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

一年の締めくくりの日に見れてよかった。
対象を写すやさしさに癒やされました。

アメリカン・ファクトリー(2019年製作の映画)

5.0

形だえまねても、掛け声だけでも、異なる文化の壁を越えることは難しい。

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