劇中劇もあるので、とても多くの「セリフ」で映画が進んでいくが、ことばのひとつひとつがとても大切に扱われている。
ひとつのセリフが次のシーンを呼び込み、そこでのセリフが前のシーンを呼び戻す。登場人物の一>>続きを読む
原作の世界のディテールを作りこみつつ、エイリアンの言語分析の部分はシンプルにして、主人公の過去と未来の記憶にもっとフォーカスをあてたことで、短編小説の世界が、記憶と宇宙をめぐる壮大な話になった。
誰にでも死や体の衰えは訪れるけれど、それをどう受け止めるのか、そして周囲はそれを自分ごととしてまたどう捉えるのか、暖かい目で二人を見つめる映画。
すばらしい。
日常の当たり前のこと、自明と思っていること。それがくりかえしくりかえし言及され、取り出して眺めているうちに、徐々にその確かだったはずのことが、気づくとガラガラと崩れ、それはいつから不確か>>続きを読む
映画の中の彼女たちに観客は何もしてあげられない。
映画の中の描き方は、冷徹と言ってもいいかもしれない。自分が住んでいる地域のすぐそこで、選択肢のない未来を選ばざるを得ない人たちがいること。
映画は、観>>続きを読む
季節労働者のように土地を渡り歩く主人公の姿は、二極化した世界の犠牲者として見ることもできるのだろうけれど、映画が進むにつれて、もっと人間の存在の根源に揺さぶりをかけてくる。
長回しの公園のシーンがいつも頭の中でフラッシュバックする。
中国映画でないと、こんなゆったりとした感じは出ないのかな。
詩が好きな人には大切な映画になるかも。
amazon primeのお気に入りに入れておいて、ときどきいろいろな場面を見ています。
今のお気に入りは、Water fallsの場面。
映画と世の中のことは別だろと思っていたけど、この二人、この映画の魔力に絡め取られちゃったのかも。
すばらしい!
限られたセリフと抑制されたカメラで登場人物たちの心の揺れが痛いほど伝わる。
安定の吉田大八。
ゆったりと可笑しみに身を委ねて見れる。
松田龍平はこの役楽しかったろな。