「選ばなかった」自分を見送り、はたまた見送られ、そういう瞬間がこの先自分にも訪れるかもしれないという感慨が強く後を引く。痴呆の父親(ハビエル・バルデム)に対しいちいちイライラを募らせてしまう自分は介護>>続きを読む
「人情味」とひと言で言ってのけるのは軽薄だけど、夜が明けて、なお白々とよみがえってくるのはやっぱりそういうところかな。時代だよね。
さて、どうやって降りたんでしょうね。個人的にはこのくらいお堅いほうが好みです。
にやにやしながら観てませんでしたか? 私もそのひとりです。
3か所だったかな、本気で心臓止まりそうになりました。お約束だとわかっていても、苦手なものは苦手(スプラッタではなく、不意の轟音)。ミスリードはあれど(志し半ばで倒れた母親の存在など)、話の筋はわりに嫌>>続きを読む
またとないチャンスということで。なんど観ても動悸がするのだけど、それでもまた観る機会を作ってしまう。たぶんこれからも。
因果応報の極み。お約束でもさっぱりする。個人的にはマーラに肩入れしたいところだけど。
作品そのものはもちろんのこと、今後のラインナップとの架け橋としてもグッド。
とにかくわくわくする。まだこれといったドラマはないけれど、次作が楽しみで仕方ない。
三者三様の真実。しかしこうなってくると、「真実」との触れ込みもただ虚しいばかりで、やはりマルグリットの供述にも多少の嘘がまぎれていると疑ってかかりたくなる。人はみな自分を美化したがるものなのだ。
個人的には今作がダニエル=ボンドのベスト。その後はごくなだらかに下降線を描いていく。
何かがうまく噛み合っていない、やはりそんな異物感が拭えない。悪くはないのだけども。
紆余曲折などなんのその、クレイグ=ボンドは間違いなくシリーズに変革をもたらした。喝采。
これを機にまた一から観直してみようと。新米だけど、わりとよくやってる。それだけに感慨深い。
安心・安全・安定のクォリティ。ただ、本作の必然性となると…。「☓☓の目」の下りとか、個人的には肩透かしも同然だったし。要するに遺伝子を攻撃するナノボットなんでしょ? だったら自ずと結末は…。
なにはと>>続きを読む
もう少しやりようがあったのではないか。要所が光るだけに物足りなさを覚えてしまう。化け損ねた感が拭えない。
ラストで全部持っていかれた。そうだよね、解体とまではいかなかったもの。
これまた強力なのが加入しましたね。今後も目が離せない。
いざ観終わってみれば、6時間という長尺も大いにうなずける内容。むしろもっと長くてもよかった。
原作の筋に忠実でなかったのが功を奏したのだろう。小説には小説の、映画には映画なりの美学があってしかるべきだし、それを適切に区別する嗅覚が監督にはあったのだと思う。
痛快。死神なんかいない、お前はただ生かされていただけ。大物ぶっていた上林が一気に小物に成り下がった瞬間である。でもそういう人って案外多いのだと思う。自分だけがそのことに気が付けない。
とにかく表情に引き込まれる。「死ぬべきだった」という彼の言葉をどう解釈するかで、作品の色合いも変わるように思う。
かつてペストの媒介者として人類を脅かした存在が、ときを経て人類を救うという皮肉。