穂苅太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

穂苅太郎

穂苅太郎

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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

まあ「イレイザーヘッド」もホラー映画って言われてたわけだからホラーって区分でもいいとは思うけど、「何がジェーンに起こったか」とかとひっくるめて「悪夢系」と呼んでいる。人間の嫌な部分がテーマのもの。大好>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

3.5

どうも監督のセンセイショナリズムばかりが目立ってしまい、見ながらだんだんそれが鼻についてムカムカしてきた。もちろん面白いことはむちゃくちゃ面白いし、構成やカットは匠だ。それでも後日談がどこを調べても割>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

こんな大傑作が埋もれてしまうのも Netflix 始めコンテンツ過多の大いなる弊害だな。おかげで今の今まで見ないで過ごしてきちまったじゃないか。

ワイドショーとか政治とか労働問題とかグダグダぶつぶつ
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泣く男(2014年製作の映画)

3.5

話は騙し騙されて例によって若干ややこしいのだけどそんなことは気にせずにただただガンアクションを楽しめばいいんじゃないかなという映画です。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

自分のようなおじさん世代つまりリアルタイム世代からしてみるとこれはもう頭からとても笑えるコメディなのであった。最初から最後まで本当に楽しむことができた。ノスタルジーの答え合わせみたいな、妙な映画体験で>>続きを読む

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.8

楽しみにしていたリメイクが見れるようになったので、改めて旧作を見てみた。
正直あまり記憶には残っていなかったが、これむちゃくちゃよくできてないか?
この時代のオカルト物って中々のアベレージを保っていた
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.8

こんな作品あったんだ。映像や撮影むちゃくちゃ優れてる。効果音と音楽はこの時代を考えればここまで大げさにする必要はあったのだろう。なんだかよくわからない可愛い子ちゃんのエピソードインサートが結局わからな>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.2

とにかくストレス解消にもってこいの映画だ。最近ではこの手の「普通の親父が実は最強の殺人マシーン」パターンでも、やれ本人の内面の葛藤だの、社会的問題だのを絡めなければ気が済まない傾向が顕著だった。それで>>続きを読む

ヒットマン エージェント:ジュン(2020年製作の映画)

3.2

「Mr.ノーバディ」がとても気持ち良かったので、「普通の親父が実は最強の殺人マシーン」の韓国版はどうだろうと続けて見てしまった。

韓国の場合アクションコメディといってもアクションとシリアスに結局重き
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.8

「ノーカントリー」のハビエル・バルデム演ずるところのアントン・シガー、「GONIN」のビートたけし演ずるところの京谷一郎に並ぶイ・ジョンジェ演ずるレイが素晴らしい。ただただ殺人のみにアイデンティファイ>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

手話が誠に映画向きだということが思い知らされた。感情を伴う動きという意味ではダンスのそれに限りなく近くかつリアリティがある。

一番好きなシーンは朝の仕事が辛いために授業中に居眠りをしてしまう主人公が
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

2.5

何を血迷ったのだろう何がしたいんだろう変なチップ埋め込められたんじゃないかマシューボーンいやぶっ飛んでる方向で訳わかんなくなるのならまだ理解できるのだけどはっきり言って全く面白くない2作目でがっくりと>>続きを読む

マッハ!無限大(2013年製作の映画)

3.2

「トムヤムクン」の続編なのに「マッハ!」が付いているややこしさは、配給会社の一種炎上商法だと読んだ。だっておかげで「トムヤムクン」の円盤買っちゃったじゃないか。

とはいえこちらは相当のしりすぼみ。ジ
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トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)

3.5

トニー・ジャーとジョニー・トーとの、「カンタマキユイ」的な認識混合から脱しえた時点で、アジアン格闘技映画の初級にようやく合格するという基準はどうだ。

「マッハ!!!!!!!!!!」(さすがにバカ過ぎ
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宇宙戦争(1953年製作の映画)

3.0

この時代と考えれば当時かなり最先端の視覚効果だったのだろう。へたすると円盤の飛び方なんかは今でも同水準だったりするのもあったりして。いろいろ後塵のお手本となったであろうアイデアも各所に見られる。中でも>>続きを読む

アニマトリックス(2003年製作の映画)

3.5

「ブレードランナー 2049」でのアニメを含む三つのプリクエルがかなり補完的な意味を持っていたのに比べこちらは最初の3話を除くとスピンオフの色合いが強い。「ブレードランナー」に倣って今回の「マトリック>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

マトリックス3部作であれほど綺麗な終わり方をしたのに、「スターウォーズ」や「エイリアン」のように、どう作ったとしても攻撃の矢は飛んでくる。そんなあらかじめ決まりきった逆境の中でよくぞここまで練りに練っ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.6

おーすごいサブキャラも含めて歴代のオールスターじゃんか。
これに前回スピンオフで活躍したハゲマッチョ二人を加えて、次作はついに10作目、アベンジャーズエンドゲームあたりの全員集合むちゃむちゃ狙ってるじ
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夜叉 容赦なき工作戦(2022年製作の映画)

4.0

最近実話など織り込んできたせいで話がどんどんややこしく、かつ解決がないまま終わることを余儀なくされていた韓国スパイものの行動が復活ということに拍手します。裏切りに裏切りがどうもベタになって嫌われがちだ>>続きを読む

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.8

ちゃんとしっかり続編な上、現代的テーマをきっちりとまぶして極上の仕上がり。トビーフーパーもこれなら文句は言えんだろう。
スラッシャーホラーの黎明期の時は殺されるのは、妙ににはしゃいでるパリピとか、イチ
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ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)

3.5

30年前なので特撮云々でわちゃわちゃ言ってもしょうがない。人物の視線からのカットの繋がりがやけに多いのが気にもなりもするが。そこはさすがの塚本晋也監督。基本をしっかり押さえた映画作りが巧みだ。
諸星大
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

MCUの中でウディハレルソンいつ出てくるのかなと思っていた矢先。 いやヴィランかい!しかも本筋それたヴェノムかい!まあでも許す。トム・ハーディが制作も脚本もガッツリ入ってるのね。 でもナチュラル・ボー>>続きを読む

人斬り(1969年製作の映画)

3.8

冷徹、陰鬱、寡黙なニヒリストのイメージだった岡田-人斬り-以蔵を、よりによって正反対の豪放、快活、破天荒のイメージである勝新が演ずるとあって、さすが幅がある役者なのだと期待したが、そこはそれやはり勝新>>続きを読む