穂苅太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

穂苅太郎

穂苅太郎

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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

「アベンジャーズ エンドゲーム」以降はマルチ・バースがテーマになってくるっていうことをディズニーのお偉いさんが言っちゃったもんだから、何でもかんでもこんな風になっちゃって。ちょっとというか、かなり食傷>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

こちらも「アベンジャーズ エンドゲーム」繋がりで延長線上にある。ルッソ兄弟がせっかくメタボなソーをガーディアンズに加えるという設定を残したのにジェームズ・ガンは何事もなかったかのようにスルーしてしまっ>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

2020年以降の韓国映画っぽさ満載。ポップさとポリコレといい感じのコメディと世界一のアクションシーン。かつてのお家芸だった陰惨なノワールの方が好みではあるが、これはこれで十分楽しかった。

ファースト
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ビースト(2018年製作の映画)

3.9

渋い。徹底的にいぶし銀。本来ノワールというのはこういうことを言うのだな。久しぶりに骨太の韓国ノワールを堪能した。そういえば2020年代以降どうしてもか必ずイケメン君とアイドル系の美人ちゃんがキャストさ>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.6

すごく真面目なリーダーがいて破滅型のボーカルがいてちゃんと参謀がいて人間味に溢れる奴がいてやんちゃなやつがいてバンドが成功していくんだという奇跡が起きたのがよくわかる。でもこの真面目なリーダーソングラ>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.5

え!これすごいすごい。こんなに本編と内容が違うエクステンデッドバージョンって聞いたことないぞ。本作ノーマルバージョンとはエスケープルームのイベント自体は同じだけどもその外側は全く別物で作られている。何>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦 エクステンデッド・エディション(2021年製作の映画)

3.5

前作を見て妙に勢いが出てしまってポイント使って見てしまった。結局「イカゲーム」みたいに金持ちの悪趣味道楽っていうことは匂わせるんだけどもラスボスがどこなのかというのは結局わからずじまいだな。さらにシリ>>続きを読む

エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.8

暇つぶしにB級のキューブ系2番煎じを見ようかと思ったら、完全に見くびってました。なめてました。

キューブ系はキューブ系なんだけど人種も職業も年齢もバラバラに見える6人が実は共通点があったというところ
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楽園の夜(2019年製作の映画)

3.8

ううむ完全に韓国版「アウトレイジ」だな。絶対見てるよな。
「あの夏、いちばん静かな海。」これも間違いなく絶対見てる。

いつものパク・フンジョン作品からはちょっと外しているところがオマージュっぽい。
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.2

リーアムニーソンは老けたままで芝居をしててとてもいい顔になったと思う。とはいえ2020年代になってわりかしアクションモノのクリシェで終始してしまったのはちょっともったいないな。ローレンスフィッシュバー>>続きを読む

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)

3.6

このキャスティングで見たことがないと思えなかったが、見ていなかった。この頃までは主人公が確実に正義の執行人として描かれていたのだな。2020年代になると何が善で何が悪かという曖昧なところで持ってくるこ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.9

言わずと知れた監督と脚本家、作風キャラが立ちすぎてしまって、お互いがお互いに気を使ってしまった結果、それぞれ少しづつ損をしているような。
だから観ている側も、それぞれのファンであればあるほど、どこか座
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特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

3.2

低評価はキャスト入れ替えに起因するものだとして、オープニングから漂う暗さは前作までを踏襲しているので安心して見始めてみたが、その低い評価はどうもそのことだけの理由だけではないみたいだ。

前作からは脚
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.8

ありえない大食いの美少女が可愛くないわけないだろう!この設定は技ありだったな。確かに人並み外れた脳みそを使っていればエネルギー消費量がずば抜けるという理屈も立つ。

大傑作中の大傑作である前作をしのぐ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今回ワイスピで江田島塾長モード(ギリギリセーフってことでいいよねこれ)だったガル"ワンダーウーマン"ガドットに加えて今回のワイスピで、さらに何で最後の最後まで出てこないんだろうと思っていたドウェイン・>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

1.0

毎回大掛かりなツイストでそれを楽しみにしているもんだから前情報は本当にキャストも含めて入れないで見るようにしているんだよ。
そうした積年のファンを踏みにじる行為。あれはないだろう?
死んだやつが「わし
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ザ・コール(2020年製作の映画)

4.2

これよこれこれ!韓国サスペンスの緻密で細かいロジカルな脚本。しかもセリフ説明はほとんどなくてむちゃくちゃ分かりやすい画面の描写が想像力を持って恐怖を最大限にしてくれている。演出もすごくいいな。時系列が>>続きを読む

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.9

うむ。バーフバリの原点というよりもRRRに至るその原点という言い方の方が正しいだろう。本作→バーフバリ→RRR・・・・その進化の大元が見て取れるということでとても貴重な一作。CGも撮影も音声もつまり技>>続きを読む

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

1.0

韓国映画で久しぶりにひどい脚本の映画を見た。ロジックはボロボロ。まあ面白ければそれでもいいのだけど、それ以外の見せる要素はただ走り回ってるだけで何もないので、とにかく終始イライラさせられる。

個人情
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

予告編とか見て「コン・エアー」の船版だなって思ったら、一ひねり二ひねりしてあって最後はターミネーターとかバイオハザードになっていた。同じようなジャンルでの「The Witch/魔女」

スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.5

韓国ならではのいい顔の脇役を味わう映画。マ・ドンソクはいつものマ・ドンソクなのね。安心して見ていられる。何のこっちゃ。実は「怪物」で見たチェ・ソンウンをお目当てだったのだが若い頃はそれほど美しくないな>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.2

デイミアン・チャゼル監督にしては期待外れとか妙に映画系ユーチューバー辺りで評判が悪かったり、さすがに3時間越えはきついなーと思ったりで。なかなか足が遠のいてしまっっていたんだが、やはりここは観ておかな>>続きを読む

ザ・ワン(2001年製作の映画)

3.8

「エブ・エブ」には満足したのだけど、勧善懲悪の要素が足りなくて、少しばかりフラストレーション溜まってたので、マルチバースネタの元祖とも言える今作で浄化。いたってシンプルながらもすっきりとした良作。これ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Siri も Alexa も語源は別にあるのだが決定する際になかなか発音しない言葉だということで採用されたという話を聞いたことがある。

今回もそう簡単にマルチバースの中で切り替わりがあったらたまらな
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

意図してかしないでか、結局最近見たあらゆるフェミニズム関連映画で最もエンパワメントに貢献したのではないか。ポール・ヴァーホーベンがそれを意図したのかどうかは結局わからずじまいだが。

信じているのかい
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

邪悪な心を持ちうるという意味で人類は全員平等である。これ誰が言ってたっけなぁ。絶対にこういう意味のことを読んだことがある。まさか劇中のアフォリズムじゃんけんで出てきたんじゃないよな。

リューベン・オ
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10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

2.8

盛り込みすぎなんだよ。ケイパー・ムービーをストレートに軸にすればいいものを、恋愛要素、コン・ゲーム、裏切りと疑惑、果ては汚職まで絡んできやがる。特に恋愛要素はこれは韓国ならではなのかもしれないけどあま>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.2

タイトルや中国映画ということで舐めてはいけない。これは紛れもなく大傑作。事件はとんでもなく重いので、かなり気合いを入れないと見る方がしんどくなってきてしまう映画ではあるが。

セリフでの説明はほとんど
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ナイト・ウォッチャー(2020年製作の映画)

3.6

アナ・デ・アルマス出演作を見たい、ただそれだけのために見てしまった。あんなにキュートなのに若手で並ぶものがないほどの演技派で、今回も目と鼻の血の巡りで演技するという突拍子もない技術を堪能できた。なおか>>続きを読む

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

リアルタイムの配信も見ていたのだが、出し惜しみをしたのだろうというぐらい、配信時は未公開のシーンがてんこもりでスリリングかつ爆笑。

7・8の辻元清美のシーンがハイライトだろうが、配信時は辻元にばかり
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

「お嬢さん」や「オールドボーイ」とか、かなりトリッキーで癖の強い映画を期待して、いつもパク・チャヌク作品は見るのだけど、今回はクセの強さはカメラワークとかストーリーの複雑さにわずかに現れるだけで(いや>>続きを読む

別に、友達とかじゃない(2020年製作の映画)

3.9

うーん好き。3人の主人公のキャラ付けがむちゃくちゃ細かい。地元に残る子なんて2、3年成長したことを表すために結構なダイエットしてるし。メイクとか服装とか小物がこだわり抜かれてる所がすごくよく分かる。こ>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

間違って「キャリー」なんか見ちゃったもんだから、昔の名作を見直すというのはやめようやめようと思っていたのだが。衝動的に手が伸びてしまった。

何十回観たかわからないけど言えるのは最初に見たときの衝撃が
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華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.8

面白い、面白い。こうした頭脳戦ではトラブルがあっても、実は想定内のことで逆手にとってスッキリさせていく手法が定番だけども。今作の場合なかなか一筋縄ではいかず、紆余曲折するのがとても良い。敵との情報戦や>>続きを読む

奴が嘲笑う(2015年製作の映画)

3.2

いやー惜しい実に惜しい。最近の韓国のミステリーの作り方で言えば脚本は絶対的に緻密なはずなのに、どうして中盤で明かしてしまったのか。観終わった今でもわからない。ストーリー構成はどうにでもできたはずなのだ>>続きを読む