抹茶マラカスさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.(2021年製作の映画)

3.1

うーん、話がほぼ無かった。無理矢理アプリの短いストーリーを積み重ねてる感じがする。あと、後編まで見て思ったけど声の録りかたもゲームのまんま感があるというか、掛け合ってないで全員モノローグみたいな印象が>>続きを読む

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.6

圧倒的な存在を見せる萩原みのり演じるみのりから目が離せない。
主に容姿をベースにした、あらゆる分類による評価を許さないむき出しの正義と正論の狂気は、彼女自身がそうなのかとすら錯覚させる凶暴性を持ち、「
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PASSION(2008年製作の映画)

4.3

クローズドな関係の中での話しか進んでない。
だが、その中であるカップルの結婚という変化をきっかけに自分たちの関係を再定義しようと試みるぶつかり合い。それは一気に中盤で引き込んでくる教室でのやりとりで顕
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.0

びっくりするほど面白くなかった。
グランドホテル方式で、あっちこっちで色んなことが起こっていく定番のやり方なんだが、ホテルマンの連中がほとんど仕事よりも自分やその場を優先してて、いやそれは笑えんだろ、
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トップガン(1986年製作の映画)

2.5

いやーこれ何がいいのだろう、わたしには分からなかった。
トム・クルーズだからまだかろうじて観れるだけで、言うこと聞かないけどイケメンだから許されるマーヴェリックが、何のために訓練に出されたかも理解せず
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

4.0

ちくしょう、全て見せてくれていたのにピンと来るまでかなり時間がかかったのでミステリ好きとしては好評価にせざるを得ない。気づけたはず…
とまあ大仕掛け自体は大好きだが、話的にはアンタらそれどこで知ったの
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.7

世界最前線を走る中国SFの雄、ケン・リュウの初実写はまさかの日本。
日本でSFを作るにあたって、このように殆ど近未来感を出さずにむしろ現代劇的に写す発想は新しい。そして何よりプラスティネーションの映像
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.0

90分、登場人物はほぼ一家のみのすっごい小さい話を、何らかの生物の侵略という設定、音を立てたら即死、という映像メディアなのに音を潰す、という一手で勝った作品。
ビビりでホラー苦手な人間なんですが、3を
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.6

喋れないダコタ・ファニングにつきまとう牧師のガイ・ピアース。
つい最近見た「ウィッチ」的な歪み切ってしまった宗教観の恐ろしさ映画かな?と思いきや、ものすごい悪いやつが追っかけてくる西部劇だった。
ガイ
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うつくしいひと(2016年製作の映画)

3.2

いわゆるご当地映画で、熊本出身の役者が熊本で撮ってる、それだけ。探偵とか本屋とか、一応準備されてるプロットも別に面白いもんじゃない。あと行定勲のライトの使い方がどうにも苦手だ。

じゃあ何故見たかって
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.1

ワルシャワのピアニストがホロコーストの渦中をどのようにサバイブしたかを語る。
ゆっくり、しかし確実に蝕まれる日常、散り散りになる家族、匿ってくれるたくさんの人。
音を出せない生活から、生業となるピアノ
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.2

100Markごとに名監督。いよいよ御大にご出馬願うことにしました。ご存知!イーストウッドです。

まあそりゃ単純にいい話を映画化してるもんな、とは思うけどそれにしても流石である。
聖人化されきってい
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.9

じんわり怖いが、ホラーとしての恐怖というより、信仰の怖さを感じた。
異端扱いされて追放された一家に「魔女」がやってくる。1人また1人と倒れていく中で、子どもを信じきれない親。信仰に押し潰されそうになる
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殺人の旋律(2010年製作の映画)

3.5

タイトルだけで選んで見てみたエジプト映画。
エジプトってどんな映画なんや!?と思ってたけど、本当になんなこれ…?
ある男が殺されて、容疑者はそいつの彼女なのだが、姉妹で二股してるクソ野郎だったから大変
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

3.7

ソフト化しないクリエイター集団空族の作品。サンクスシアターが今月中なので、まずは(まずはと言っても3時間ある作品ですが)をチョイス。
バンコク、そしてタイの田舎町、ラオスを舞台に日本人男性とタイ人女性
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映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(2021年製作の映画)

3.4

女子サッカーを扱った傑作漫画、「さよなら私のクラマー』が現在テレビアニメ放送中ですが、こちらはその前日譚である『さよならフットボール』の映画化。なので、アニメを見ている必要は全くありません。
『野球少
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68キル(2017年製作の映画)

3.5

いい意味でタランティーノっぽい、でも届かないっていうレベルでちょうどいい映画だった。
68000$を強盗するだけのはずだった男がいろんな女たちに翻弄されて血みどろ道中、ちょっと成長。塩梅とボンクラ感が
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

溜まり込んだ変わらない日常への不満が爆発する!舐めてた相手が文脈に、夫婦仲や隣人の中古車などアメリカ的な中年の危機を落とし込んで、暴力で尊厳を回復していく物語に。
最悪のYou'll never wa
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リグレッション(2015年製作の映画)

3.2

悪魔崇拝の儀式が行われた…?
父親の虐待を告発した娘から始まる大きな事件の予感、ってな話だったんですが見事に尻すぼみしちゃった。別にそういうオチでもいいんだけど、全部しゃべって教えてくれるのはどうもつ
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.0

開幕1発目からコメディのバイブスがあかんかった。どうも大竹しのぶのテンション感がおかしい。
前面に出て宣伝しまくってるらしい明石家さんまは、支え役に徹していることを強調しているが、どう考えてもこれは彼
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.9

これのために宇宙世紀を追っかけてきました。うーん初見でも行けた気がする!
3つの戦闘シーンで分かりやすく話を展開させ、上田麗奈がやるんだからどうせ影があるギギ、諏訪部さんがやるんだからどうせかっこいい
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

天才詐欺師の実話もの。
学生時代に転校先で代理教師のフリしちゃうところから片鱗は見せて、パイロット、医師、弁護士と身分を騙りお手製小切手を使いまくる。話の内容に比べるとなんかショボい犯罪な気もするが、
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

3.6

圧倒的に劇場映えする音響と映像。これは映画館で見ないとダメっすよ。
ついにガウナ殲滅作戦に乗り出すシドニア。出陣で勇ましくかかるangelaに気分も昂る。ハードなSFでありつつ、純粋なラブストーリーで
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愚行録(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは良く出来ている!
一家殺人事件を記者が追取材していく定型ではあるのだが、記者の妹が児童虐待で捕まっているエピソードと並行して描くことで登場人物みんなの愚かさが暴かれる。欲を言えば、一家のイメージ
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カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」(2019年製作の映画)

3.0

カメラを止めるな!のスピンオフ。監督上田さんじゃないのね。
縮小再生産、焼き回し、みたいなことを言われてしまうのは避けられない。構造はそのままに、あのメンバーが再び!という楽しさはあるが、本作の序盤で
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.7

シャアvsアムロ、宿命の2人の対決。
ファーストとZを見てきた因縁の2人の最終決戦。各々がなんかイチャつきながら、クェスという少女がそこに絡んでいく感じ。
この度映画の主人公となるハサウェイくんの言動
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

101匹わんちゃんのことを欠片も覚えてないおかげで、シンプルに見ることができました。エマ・ストーンの似合いっぷりもさることながら、またもやボンクラとして登場するポール・ウォルター・ハウザーを溺愛するの>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

4.6

ロロロに続いて圧巻のメタファー祭り。電車、レール、交差点。運命と進路。スタァライトを演じ終えた彼女たちの次の役は?
レヴューに次ぐレヴューで九九組全員に優しく卒業おめでとうを告げる物語。

最高の卒業
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(2017年製作の映画)

4.0

かつて恋人だった幼馴染がうなじの毛を剃りにくる。
気まずい、に近い空間に響く蝉の声と湿った空気。本来は人に首筋を見せるというある種権力的な空間で「信頼」のような言葉が飛び交うと途端に不思議な緊張感が出
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.3

いやーFinalにも増して、重い!音楽が邪魔!ウェットすぎ!な印象。
江戸時代の剣心を描いたが、血飛沫こそ飛んだけど刀に殺意を感じなかった。特に新撰組連中はるろ剣の当てる剣戟ではなく、殺しにいく殺陣を
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.6

美術、衣装、セット、そういうところはとても素晴らしく、最近の邦画でここまでやっているのは珍しい印象だ。まだまだお金をかければ時代劇も実写でできる!を示してくれた。
ただ、ドラマパートが鈍重で話が進まな
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

抜群の若葉竜也のどこかポンコツっぽさ。彼の存在で散り散りにすら感じられる前半から引っ張られて群像劇が成立する。
常に変わり続ける街、下北沢を舞台に街の読み替えと部屋の読み替えが成立しつつ、文化で切り取
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劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agateram(2021年製作の映画)

3.1

前編と比較するとびっくりするほど良くはなったが、良くなった程度。やる気があるのかないのかイマイチ分からんかった作画、ただのボスラッシュなのに場面切り返しすぎてバトルの決着を引っ張る中盤以降はストーリー>>続きを読む

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

3.6

雰囲気作ってどんでん返しっぽい空気にしていい感じの作品の雰囲気は作ってる。
だが、後半40分くらいずっと種明かしで進まないし、別段のサプライズでもないかなぁ、という感じ。首無し死体と焼死体なら鉄則です
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

北朝鮮の収容所の様子をドキュメンタリーとして語るアニメ作品。社会派作品ながら、エンタメとして成立させるためのツイストを準備していて大変魅力的。

北の国から「トゥルーノース」感想
https://te
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

映画を作る、ということを通して創作に全ベットした人間たち、そしてその夢を追う人々の奮闘が胸を打つ。洋邦、実写アニメを問わずに映画好き全ての人類が必見の胸を打つ傑作であると断言したい。

全ての映画ファ
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