てつこてつさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

てつこてつ

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コンジアム(2018年製作の映画)

4.5

「グレイブ・エンカウンターズ」「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」のアイディアを上手く取り入れた(決してパクりではない!)、韓国映画史上最恐のホラー映画。

今どきのYouTuberの若者たちが世界七大
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自由が丘で(2014年製作の映画)

1.5

韓国映画界のエリック・ロメールと勝手に思っている、ホン・サンスの世界観は結構好きだけど、この作品だけは、自分には全くハマらなかった。

加瀬亮という韓国映画にとっては「外国人」が主人公だけあって、95
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大胆な家族(2005年製作の映画)

3.6

ガンで余命僅かな脱北者の父親の為に、彼の長年の夢であった、北朝鮮に残してきた娘に会わせるため、また5億円もの遺産のために家族が団結して、大がかりな南北統一を演出するために奔走するストーリー。

家族か
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ウェディングキャンペーン(2005年製作の映画)

1.0

30才も超えていまだに結婚相手がいない、田舎の青年二人が、なんと、ウズベキスタンへの嫁探しツアーに参加するという作品。

せっかく、実際にウズベキスタンでロケまで敢行しているのに、内容が壮絶にチープ。
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

NHKで黒澤明監督のドキュメンタリーを見たので、本当に久しぶりに4Kデジタルリマスター版で視聴。ベネツィア国際映画祭金獅子賞、オスカー名誉賞受賞も納得の、やはり、驚くほど完成度の高い傑作。

「誰もが
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

2.8

ベルリンでのオールロケ敢行、実話をベースにしているだけあって、やや重ためのエンディングはともかく、それなりにちゃんと面白いんだけど、キャストが地味過ぎて華が無い。

主演のイ・ボムスは、実在の人物に寄
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.5

「転校生」「時をかける少女」等、尾道三部作シリーズで語られる事が多い、故大林宣彦監督の隠れた名作。原作は山田太一。

若いプロデューサーに妻を寝取られたドラマの脚本家が、ある夏の夕方に故郷の浅草を訪れ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

オスカー受賞後に見て、あまりにもハードルを高く設定してしまっていたため、どうでもいいような細かいツッコミどころが若干気になってしまった。

そもそも論として、これだけ機転が利く家族は、ピザの宅配用箱の
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ホテルコパン(2014年製作の映画)

4.0

思わぬ拾い物!非常に緻密な脚本構成がなされた多様な登場キャラクターが織りなす、これぞ、’グランドホテル形式’といった秀作。

1998年の長野五輪時には賑わっていた、大会ジャンプスキー台を見晴らす立地
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

5.0

文化革命時代真っ只中の軍の歌劇団の若者達を1975年から20年間追い続けた一大歴史叙事詩。美しい映像の中にノスタルジー漂う作品である一方、当時の共産党政権下ならではの若者の価値観、恋愛観やタブーとはこ>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

4.0

第一章のすぐ後からの話を描いているので、第一章を事前に見ておくことは必須。

今回は、第一章で怨霊と化していた消防士の弟を`貴人'として生まれ変わらせるため各地獄で裁判を受けさせるという本筋に加え、3
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.6

韓国リメイク版「死体が消えた夜」を、このスペインオリジナル版より先に見てしまっていて、ストーリー展開やキャラ設定も、ほぼ同じだったので、素晴らしいアイディアの作品だとは思うけど、韓国リメイク版のほうが>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

5.0

凄く面白かった!

韓国映画界の総力を結集したと言っていいほどの壮大なテーマ、それぞれが他の作品では主演を張っている大スターたちの豪華共演、冥界のシーンは「ロード・オブ・ザ・リング」、下界での怨霊との
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誰にでも秘密がある(2004年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

まさに売れに売れていた時期のイ・ビョンホンとチェ・ジウの共演。三人の姉妹を手玉に取り、三女と婚約しながらも、地味で真面目な次女、挙げ句は、既婚者の長女ともベッドを共にする主人公の目的が気になって最後ま>>続きを読む

人狼(2018年製作の映画)

4.2

アジア映画で、近未来をテーマにしたSF映画をここまでカッコ良く仕上げれた作品って、なかなか無いんじゃないかなあ。押井守の原作アニメを知らないので、冒頭は、セクト、特機隊、公安部、さらに終盤に出てくる人>>続きを読む

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

3.8

ありがちな題材だけど、きちんと金かけて作ってるから、なかなか見応えある。終盤なんて、ハリウッド映画の「スーパーマン」見てるんじゃないかってくらいの迫力だし。リュ・スンリョンは、どんな役を演じてもやっぱ>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

2.0

疎遠された地のカルト集団をテーマにした作品なので、実際に起きた大量集団自殺事件を基にした「サクラメント」のような、もっとエグイ内容を期待していたら、中盤で、無限ループ的な描写が出て来た時点で??となっ>>続きを読む

悪魔の倫理学/怒りの倫理学(2013年製作の映画)

2.0

元恋人による若い女性の殺人事件に絡んでくる殺人犯も含んだ4人の男たちの思惑が絡み合うクライムストーリーって感じなんだけど、登場人物たちの行動に共感できない部分が多すぎて、つまらない作品となってしまった>>続きを読む

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

2.3

1988年製作の香港映画にて、かのウォン・カーウァイ監督のデビュー作。dTVで見ることが出来た事は有難い。これだけ前の映画なのにHD画質なのも驚き。

主演のアンディ・ラブとマギー・チェンも若い若い。
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インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

これだけの大スターを揃えておきながら、何ともチープ。こんな大量殺戮事件を毎年配信していたら、優秀な日本警察が動かないわけないし。

綾瀬はるかは犯人とは言わぬまでも、最初から怪しいのは明白。藤原竜也の
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッド映画が取り扱うような大作テーマなだけに、どうしても制作費的に厳しい部分も見えてきてしまうが、それなりに頑張ってはいる。

が、ストーリーとして致命的な箇所もチラホラ。真犯人のサイバー警察のエ
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「きっとうまくいく」以来のインド映画にして、初のサスペンス物。いやあ、評判に違わず、面白かった!鮮やかなドンデン返しも見事。

確かに、いくらITを稼業としていながらもCIAよりもテクニックが上回って
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なかなか面白いスタイルのミステリー作品。マスコミの行き過ぎた報道やネットの誹謗中傷を皮肉っている部分もいい。何よりも、井上真央の、どこにでもいがちな女性を見事に演じきった芝居が素晴らしい。

証言者が
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CURED キュアード(2017年製作の映画)

3.3

2017年製作の誠に珍しいアイルランド映画。ゾンビパンデミックが収束した後の世界を描くというテーマが、とにかく新しい。

MAZEという感染症に冒され、凶暴化し殺傷させ犯した者がやがて完治した者の、世
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7月22日(2018年製作の映画)

3.1

かの悪名高き、ウトヤ島でのテロ事件を題材にしているので、てっきりノルウェー製作かと思いきや、実はアメリカ作品。

ノルウェー製作の別映画が、POV方式で、この悲惨な事件を克明に描いていたのに対し、こち
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ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(2020年製作の映画)

3.3

前作がスプラッターコメディの新境地を開拓したと言っても過言でもない程の傑作だったマックG監督の続投だったので期待大だったのだけど、2年後設定で、主人公が高校生に成長し、舞台が前作の自宅というワンシチュ>>続きを読む

僕の、世界の中心は、君だ。(2005年製作の映画)

2.0

言わずも知れた大ヒット邦画「世界の中心で、愛をさけぶ」の韓国リメイク。オリジナルを見ていないのだが、いやあ、こんなにベッタベタな純愛押しつけタイプのストーリーなんですかね?しかも、恋に落ちて、ヒロイン>>続きを読む

#生きている(2020年製作の映画)

2.8

ゾンビ物の新たなアイディアでも詰め込まれているかと思いきや、全くの肩透かし。むしろ、前半、登場人物が主人公ほぼ一人なんで、途中でやや睡魔が襲ってきたほど。ゾンビの群れから脱出する方法に何の新鮮味も無い>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

2.9

正直、サスペンス物を期待していたので、全くベクトルが違うストーリーであったのに驚いた。まあ、それだけ、東野圭吾って作者の懐が広いってことですね。

でも、やはりサスペンス物を見たかったってのがあり、自
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

非常に練り上げられた、公開当時としては意表を突く脚本で、日本人ならではの、ピュアなラブストーリ-の傑作である事には間違いないと思う。中山美穂もいいが、この頃は、新人であった酒井美紀と柏原崇の圧倒的存在>>続きを読む

デス・フロア(2017年製作の映画)

3.0

イタリア映画のホラーを見るのは、「サスペリア」リメイク版以来か?この作品、低予算ながらもアイディアが良い。

エレベーターに閉じ込められた一人の男。いつのまにか外の世界ではゾンビウィルスに感染した者た
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

何気にしっかりしたSF物ではあるが、金かかってないから2時間超えの割りに見どころは、そこまで多いとは思えない。

宇宙人が人間の身体を乗っ取ってるっていう設定(「ヒドゥン」懐かしい!)だから、特殊メイ
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輪廻(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

清水監督の作品の中では、これが一番好きかも。昭和45年に群馬県の山中のホテルで起きた連続殺人事件の映画化にあたり次々と起こる怪異現象。まず、舞台が不気味な廃墟と化したホテルってのが良い。

そして、ヲ
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シャーク・ナイト(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

テンポも良く、ヒロインの元恋人のイケメンが、一見人の好さそうな管理人たちとつるんでサメを飼い、生贄を与えてはケーブルテレビに販売していたというヲチもなかなか良かった。まあ、片腕を食いちぎられたばかりの>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

それなりの賞を獲った原作ミステリーの映画化らしいけど、色々と微妙だったなあ。

吉高由里子演じる人を殺さずにはいられないヒロインの人生と松坂桃李演じるカフェのマスターの話がどうクロッシングしてくるんだ
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溺れる魚(2000年製作の映画)

1.5

タイトル×堤監督×冒頭の一家惨殺事件の描写から、てっきり、オドロオドロシイ心理サスペンスかと思っていたら、なんと、「トリック」的な非常に明るいコメディーでした。でもって、20年も前の作品ゆえなんだろう>>続きを読む