悠さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

悠

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ほかげ(2023年製作の映画)

3.6

戦争による負の遺産を俳優陣達の鬼気迫る演技でシンプルかつストレートに描いた作品。焼け残った居酒屋で売春をする女やPTSDの日本兵など、登場人物のほとんどが戦争による大きな後遺症を背負っていて、展開され>>続きを読む

三眼ノ村 黒魔術の章(2005年製作の映画)

3.2

呪術大国タイ産の土着系痛グロホラー。故郷の村に帰省した主人公とその友人たちが黒魔術の餌食にされるというストーリーですが、グロ描写が素晴らしくてこういう斬新なやり方もあったのかと引き出しの多さに感心させ>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

クソ遅の新年一本目。オックスフォード大に入学したチー牛が貴族のイケイケ男子とひょんなことから知り合い、彼の豪邸で一夏を過ごすことになるという作品。なにやらボーイズラブなかほりのするあらすじですが、チー>>続きを読む

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章(2023年製作の映画)

3.7

今回はいつものような派手なアクションはなく完全に静の回であり、ひたすらメアリーが可愛くて可哀想な回。かと思いきや終わり方がトンデモクソデカクリフハンガーすぎてまた次章まで一年以上空くかと思うと絶望しま>>続きを読む

ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

3.4

ひょんなことから家政婦を殺してしまった作家が、その場に居合わせた自身の弟とともに殺人の隠蔽工作を図るサスペンス。
お得意の裁判シーンがお粗末だったり登場人物の行動が不可解だったりと気になるところもあり
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.0

リブート版ハロウィン三部作の最終章で、今までの二作はそれなりに楽しめたものの、今作は正直完全に駄作だと思いました。好きな方いたらごめんなさい。
普通の青年が闇堕ちしていく過程を描くことで悪の伝染云々、
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SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)

5.0

Pay money To my Pain
日本のラウドロックの先駆けとなったバンドで、2012年12月30日にボーカルのKが急逝し、現在活動休止中。僕が日本で一番好きなバンドです。
本作ではバンドの結
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

2.9

シチリアの田舎を舞台に、突如失踪したボーイフレンドの行方を追う少女の苦悩を描くラブロマンス。
各所でファンタジーと紹介されていますが、その実は純粋な少女の痛々しいただの妄想でしかなく、超常的なものとは
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(2023年製作の映画)

4.2

相模原障害者施設殺傷事件を題材にした小説の映画化。よくここまで綺麗事がない本音だらけの作品を作ることが出来たなと感心するとともに、あまりにも赤裸々な台詞の数々に、観る方も身につまされる思いを何度も経験>>続きを読む

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

2.9

宇宙漂流もの。ギスって殺し合いになる定番のやつではなくて、静かに淡々と荒廃していく系の一番気が滅入るやつ。ストーリーはこれと言った起伏もなく、副次的にAI暴走なりカルトなりの要素もありましたがどれも中>>続きを読む

キングダム(1994年製作の映画)

3.7

かなり本格的なホラーを想像していましたが、思ったよりもブラックコメディ要素が多めのヘンテコドラマでかなり笑えました。癖の強い登場人物達や突拍子もない超常現象、謎空間で全てを知っているかの様な会話をする>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラはかっこ可愛いし、戦後という舞台設定も最高で映像としては理想的なものが観られて大満足でしたが、演者の大半がポン中みたいなテンションの演技なのが気になりすぎました。

イビルアイ(2022年製作の映画)

2.7

昨今流行のおばあちゃんが怖い系ジャンル。アイザック・エスバンということでただのBBAホラーではなくちゃんと捻りの効いた作品ではありましたが、オチまでの過程が長いし、シンプルに面白くないです。
演出も音
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.2

エクソシスト系のホラー映画は憑依→悪魔祓いという鉄板の流れが決まっているため、それをいかに外すか、あるいは恐怖演出をどれだけ徹底して洗練できるかが作品の面白さや真新しさに繋がると思っています。
作品に
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.2

全編ワンカットという手法と、素人が犯罪を犯すクライム映画というのはかなり相性が良いと思っています。ドイツのクライム映画『ヴィクトリア』なんかが代表的ですが、犯罪に手を染めてしまったという取り返しのつか>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.0

犯人がわかっている上で物語が展開していく倒叙ミステリー的な映画ですが、とにかくものすごく地味でアリ・アッバシらしくない作品です。
イスラム教の排他的な思想を浮き彫りにした社会派映画として観てもインパク
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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.6

ゲームの主人公格のキャラクターが一堂に会するお祭り映画で、それ以上でも以下でもありませんが、ゲームファンからすればこんなに嬉しいことはありません。
毎度世界の秩序にかかわるようなスケールの大きい事件が
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.7

一切喋らない殺人鬼という特性はより得体の知れなさを増幅し、ホラーキャラクターの味付けとしてとても効果的なのは周知の事実。本作に登場するアートザクラウンも一切言葉を発しないキャラクターですが、他の同系統>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

100年前の日本のとある小さな村での事件が基になっている映画ですが、現代社会全体に警鐘を鳴らすような普遍性のある素晴らしい作品でした。
一人でも多くの人に勧めたい映画です。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.3

80歳になってもなお己がリビドーを芸術に昇華して大爆発させまくっているクローネンバーグ先生、素敵やん。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.7

持ち前の勢いの良さと、バイオレンス×ハートフルという一見相反する要素を華麗に両立させてしまうところがさすがトミー・ウィルコラでした。毎回思いますがこの監督、設定作りが巧みすぎます。
ホームアローンの要
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.8

渡辺謙と呂布カルマとチャンス大城の共演。
笑って泣けて温かくて切ないというヒューマンドラマとして完成度の高すぎる作品でした。

高地戦(2011年製作の映画)

3.3

戦争映画の中でも、特に戦争によってもたらされる兵士への精神的ダメージがよく描かれている、ヒューマンドラマ要素の強い佳作でした。ただ『プライベート・ライアン』を丸パクリしているシーンがいくつかあり、そこ>>続きを読む