色艶やかな世界。鮮やかになればなるほど、虚構に染まっていく。
特に前半、原作がある部分についてはちょっとなぁ。時間が短くて情緒的になれず、入り込めなくて残念。
回り回って『どうにもならない』という気分。でも最後の父親からの一言は、なんだか刺さった気がする。俳優陣の怪演が素晴らしい。
青少年の純真さ、危うさ、脆さ、居どころのなさ、存在意義、そして恐ろしいまでの潔白さ。そんなのが、ゆっくり静かに育って、あと一歩落ちるか落ちないかのところで。
構成がよく練られているなぁ、と冷めた感想を抱いてしまった私は、もうあんなきらきらした目をしていないんだと思う……( ˙-˙ )
戦争モノなんだけど繊細で詩的で、退廃的で耽美で、退屈。だからこそそら恐ろしい。ヒトラーの周りにいた人たちは甘い甘い悪い夢でも見てたんじゃないかと思えるくらい。そんな気持ちになっちゃうくらいに完成された>>続きを読む
小さい頃に見て兎に角トラウマだった映画。今となっては楽しく観れます。
最初からなんとなくバランスが悪くて、最後の崩壊はきっと、ただ露出しただけ。この居心地の悪い不協和音みたいな空気の映画は、むしろ好き。
個人的にはグッとこなかったけど、手紙を貰えるくらいにはなりたいなと思った。おじいさんとのシーンはほっこりした。
見終わった後はええええっ!?ってかんじだったけど、振り返るとなんだかラストとか感慨深い気もしてきた。やくざシーンは少なめだけど志麻姐さんとにかくいかす。
平成ゴジラは、昭和に怪獣ものへと流れてしまったゴジラを原点回帰させるシリーズだという。デストロイヤー凄く個人的にダメなビジュアルだし(漂流教室みたいで)、最初の香港とかいらない気がするけど……それでも>>続きを読む
初代ゴジラへのオマージュを感じる。やっぱり技術の進歩って凄いなぁ、今ならこんな感じなんだろう。私たちは向き合わなくちゃならないことから目を背けている。
分離壁の存在は心の中にも壁を作っていく。自分を信じるのも他人を信じるのも難しい。最後の最後の展開で泣きたくなった、幸せになってほしいと、映画なのか現実なのかわからない気持ちで思った。
じゃあ一体誰がどうやって世界を変えてくれるっていうのだろう。なんで世の中には頭のいい人がたくさんいるのに何も変わらないんだろう。自分にできることはなんなんだろう。
美しくて残酷な映画。流れるBGMがどんな悪事の後であろうと繊細で、自然のなかで無邪気に悪いことをする二人になんともいえない気持ちになる。
色遣いがいいなぁとは思う、けれど原作(原作)好きからするとちょっとだけ違う気持ちになる。しかし本当に色が綺麗です。
ラブロマンスなんてめったに観ないけれど、こういうのは好きだなぁ。ラストのコメントが秀逸。なぜか踊るマハラジャ思い出したんだけど、破天荒なツンデレガールと現実的な男の構図は一緒なのね。
ストーリーも筋とおってるし、人間の利己的な部分と科学とゴジラという構図もよかった、1冊目を彷彿とさせた。にしてもここまでは特撮でCG使ってないらしいと聞いて驚き。ビオランテの触手とか口とか……!
1冊目では特撮だけど人間模様・社会情勢を映した奥深さを見せてくれたゴジラ。2冊目では怪獣ものにシフト?と思いきや人間模様?とやや中途半端な印象……アンギラスなんだったんだろう、とにかく大阪城壊したかっ>>続きを読む
実験映画。シンプルライフという部分は面白かったけれど、恋が始まってから主人公の人生リア充感でまくりでびっくりしました。