郊外のよくわからない邸宅でファシストの変態家族が耽美的なお遊びをいろいろするもの。ブニュエルみたいなのをギリシャの思いっきり眩しい陽光のもとで撮ってみようということだろうけど、2009年にこんな反動的>>続きを読む
エミリー・ブラウニングがカラフルなかわいい服を着て歌って踊るだけの映画だけど、こういうの下品にならないようにするにはとても難しくて、そのためには間抜けな男の子が1人犠牲にならないといけなかったのだ。
ティーンエージャー向けの保護施設での、うまくいったりいかなったりする日々。抑え気味の演出だが、それこそが虐待の記憶の抑圧でもあってしんどい部分もある。
天文学は既に死んだものとの対話、というアイデア一発で作られたラブストーリーだけど、うーん、なんかちょっと不思議要素を残しておいてもよかったかもね。未来からのメッセージが1つぐらいあるとか。エディンバラ>>続きを読む
世界各国の放射性廃棄物処理問題の状況を追ったドキュメンタリー。原子力発電に賛成する科学者の視点が最初に強調されていたので、従来と変わった角度からの議論もあるのかと期待したが、ほとんど安全性に関わる懸念>>続きを読む
わりと軽いノリで始まった事件がそこそこ大きくなって、でもそこまで切羽詰まったことになるかというと案外そんなでもなく、いざとなれば西に行けばいいという希望を誰もが(追求する側でさえ?)ちょっとずつ持って>>続きを読む
話としてはなんぼなんでもこんなアホなことあるかい、と思うんだけど、なんか真面目にやってるので戸惑う。全体的に映像はちょっとよくなってるが、しかし人物がさっぱり魅力的に撮られていないのはどうしたことか。>>続きを読む
ベルリンで何かあってどこかの田舎町の病院で勤務することになった女医の話だが、どうもなんかもったりしたテンポでよろしくない。自転車とか車での移動も、ヒロインの魅力も、もうちょいてきぱき描けば魅力的なもの>>続きを読む
ライプツィヒ郊外の巨大スーパーマーケットで労働者たちがフォークリフトで色とりどりの商品を上げ下げしたり、社内恋愛ををしたり、死んだりする。もうその絵面だけで最高なのだ。このスーパーはかつて長距離トラッ>>続きを読む
1968年ドレーアー法でナチスの犯罪が免責された「国家的犯罪」に対する私的正義は許されうるか?ということで、実際にあったこととはいえ、なんかこういう筋立てにすれば法哲学っぽいことを問題にしているように>>続きを読む
深夜のベルリンの無軌道な若者たち。ヒロインの背中にほとんど密着したカメラが目まぐるしく動き回る。何かの閉塞感が表れてはいるのだろうけど、さすがにこれ140分カットなしでやる意味わからんわ。
アゼルバイジャンの山あいを走る電車の運転士が、引退後にブラジャーの行商をする話。実際こういうとこを走ってるんだろうけど、まあ、もうちょっと線路の引き方がなかったのかという。エロい感じはまったくなく、い>>続きを読む
チャラい若者が広告業界でクズっぽいことしてるだけの話なんだけど、フランクフルト?の高層ビル群がかっこいいし、アーティスト気取りのヒロインがコケティッシュで、まあなんかわちゃわちゃしてるだけでも別にいい>>続きを読む
陽気でちょっと乱暴な黒人青年が、全身麻痺の大富豪の世話をしていくなかで奇妙な友情を育んでいく話。ということでもう全部語ってしまってるようなものなんだけど、テンポよく進んでいくので楽しい。まあでもこれ、>>続きを読む
移動撮影がうまく決まってて気持ちいい。裁判所の無機質な風景もなんだかいい。ただ、ヒロインのいろいろと鬱屈した感じが、そうした映像のよさにノイズをもたらしていく。麻薬依存だとか自殺未遂だとか、そういった>>続きを読む