trswさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.4

スクリューボールコメディ苦手にしては楽しめたな
この時代のSBCってコメディが良くも悪くもお約束通りなのでそうですよね、、ハハってなっちゃう

キャプラって主題が人間の自由意志大好き!!すぎて圧倒
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Tommy/トミー(1975年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴミはゴミでも英国産のゴミなら輸入してでも欲しいというような人は観たらいいと思います 僕はそういう人間なので楽しめたけど映画として評価できるところは別にないです 映像は面白いけど映画的な面白さではない>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「パラサイト」のヒットやNetflix作品の興隆から、米国では外国語映画、特に非欧米圏の映画が今までになく観られている
そうした中で「母国語でない映画を観るとはどういうことか?」という課題は世界的・大
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ポップカルチャーに対する自省、みたいな主題僕結構好きなんですよ 「more」でもそういう所を見てしまったし というか自省に関心があるんだと思う

60'sの自由で開放的な文化とグロテスクな暴力・人間性
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

ウェス・アンダーソン、克服!!!
作家性を全面にしながらも家族の再生、過去との決別というオーソドックスながらも普遍性あるテーマに真摯に取り組んでいるのが好印象 書き方もエモーショナルになりすぎず気取り
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ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

5.0

Get Back Session当時、The Beatlesのメンバーは30歳手前くらい その若さと異次元の才能には想いを馳せるたびに驚かされてしまうが、今回はまた違った感情を持った
中学生の頃から、
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

4.0

映像で持っていかれた
出口(EXIT SORTIR)を求め彷徨うブルーノ・ガンツの、ある種捻れたハッピーエンドとも言える最後に映画的美を何重にも仕込んでくる恐ろしい映画

アクションシーンも素晴らしい
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モア(1969年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

低予算でドラッグと人間関係に溺れていくニューシネマの教科書的なラインをなぞっていく時代感全振りの映画のピースの一つにすぎないといえばそう (「more」ってタイトル 語感もあってかっこいいと思ってたん>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

世界中の女性に読み継がれてきた教養小説の色濃い物語が生き生きと躍動している素晴らしい作品

「若草物語」の人々はこんなにも活発に踊り、走り、語り合うのか!と感動する スケートやダンスのシーンの熱気
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

最近は謎にサリンジャー研究に時間を捧げています

悪い映画じゃない 後半の苦悩の描き方は良かったし 絵は優等生的で悪くないし

でもやっぱり伝記映画っぽい薄さが気になってしまった、この人の人生は映画な
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

-

点数はつけられないんですけどやばい
というのは今後の展開への果てしない期待も込みでの感動だから この一本だけで絶対終わってほしくない 何としても観たい

僕の大好きなドゥニ・ヴィルヌーヴという監督は2
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

同時上映だった「モンソーのパン屋の女の子」とは打って変わり深い人間洞察に溢れる作品 語り口の良さが際立つ

ホモソーシャルな友人への信奉と一人の女性に対する見下しが敗北していくさまを描いて行くのですが
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モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.0

28分の映画って最高!!最後で一気に話が飛んで終わるのもヌーヴェルヴァーグらしくて最高ですよね〜〜〜

好きな女の子に会えるかも!と思ってピリピリしながら、別に買わなくても良いお菓子を買ったりして街を
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

007映画の基本に寄り添った上で古風で凡庸な作品になってしまったわけでも(それなら作品愛は評価できる)、作家性や革新性が行きすぎてバランスを崩してしまったわけでもない(トライは大事)、ブロックバスター>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

すごく演劇っぽい!こんなん高校のクラス劇とかでやったら最高じゃん!!って思ったけど別に演劇原作とかではないらしい でもきっと「サマータイムマシンブルース」みたいな日本語コメディ映画が前提にあることがそ>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

なんて事はない、どんな時代、どんな国のどんな人にでも起こりうる、だからこそ繰り返し語る意味のある物語

そういう普遍的な物語を描いていく上で、差異を生み出せるものは何種類かあると思うけど この映画に於
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グロリア(1980年製作の映画)

4.1

本当に映画がお上手で〜〜〜!

カサヴェテスの映画、初めて見たけど直感的に理解したのは空間認識能力がめちゃくちゃ高いということ 部屋だったり広場だったりをどのように移動させて、どのように撮れば良い映画
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HERO(2002年製作の映画)

4.1

本当に色へのこだわりが素晴らしい DVDの特典インタビューで言ってたんだけど50何種類もの「紅」を用意したということで気概が違う 黄色い落ち葉の中でのバトルとかあまりに美しすぎる 偉大なアクションシー>>続きを読む

新北京物語(1995年製作の映画)

3.2

1995年の北京での暮らしがしっかり映っているというだけで面白い トレンディドラマを見ているよう 軽快
中国の発展というのは最近のことに感じるけども、この時代からすでに日本から輸入されたバブリーなカル
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花様年華(2000年製作の映画)

3.7

この映画が生まれた2000年の香港はついに中華人民共和国の一部となり、2021年へとつながる歴史が始まる頃

大陸復帰前から「海外への逃亡」と「部屋の往来」の併記を通して「中国的なるもの」へのアンビバ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.6

今までになかったかも!アクションファンタジー大活劇となった本作は、日本も含むアジア映画の偉大なる想像力に対する正しいリスペクトがこもってる 心情描写もとてもアジア的で共感できる 何より今後のMCUの展>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.1

やっと観れた
大好きな映画の数々がフラッシュバックする
アルフォンソ・キュアロン「ROMA」、侯孝賢「悲情城市」、ヴィム・ヴェンダース「ベルリン・天使の歌」 アッバス・キアロスタミ「桜桃の味」
特に
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.4

半分くらい泣いてた 半分というのは映画の時間の話です
所謂ブラックミュージックが常に苦しんでいる仲間のためにあったこと
そのために意識してインディペンデントであろうとしたこと
自らのカラー・コミ
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.0

家のテレビで夏に見るにはこんなくらいがちょうどいいんだろう....夏の思い出を山盛りにした感じは実際楽しくはあるんだけど
良いシーンは結構あって、例えば男女混ざり合って料理するところとかさ 花火もいい
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探偵物語(1983年製作の映画)

3.3

大2の時に見た「Wの悲劇」にはいたく衝撃を受け、一本しか観てないのに角川映画は最高!みたいな感じになっていた 2本目です

この時代の日本映画の湿っぽい雰囲気は好きなんだけどこれは少しトゥーマッチ
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画に0.1秒しか出てこない国のことを考えていた

ドミニカやプエルト・リコからの移民や、キューバからの亡命者 そこにはラティーノのしての結束がある 大きいのはスペイン語という存在だと思う アメリ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

MCUでは、というよりGotGでは出来なかっただろう肉体的なアクションとスプラッター表現、臨場感あるカメラワーク、そして鋭く直接的な社会風刺
JAMES GUNNが我が儘にやりたいことをやりまくり、
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

PTAの映画って質感が大好きで それだけで惹き寄せられる カットの切り替わりが毎度毎度カッコ良い それを生み出しているのは音楽やセリフのリズム感への意識だと思う

序盤の逃げるシーンは感嘆を隠せない
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