いさましいちびのこなやぎさんの映画レビュー・感想・評価

いさましいちびのこなやぎ

いさましいちびのこなやぎ

ロッキー(1976年製作の映画)

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めちゃ面白かった。もっとボクシングの試合を長々見せるかと思いきや、そこへ至るまでのドラマが丁寧に作り込まれていて良かった。トレーニングのシーンは否応なしに上がるし、有名なアドリブ(というかハプニング)>>続きを読む

孫文の義士団(2009年製作の映画)

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アクションに全振りしすぎてストーリーがお留守になりがちな香港アクション映画だけど、これはめちゃくちゃストーリーが(※相対的に)しっかりしててびっくりした!!
香港中国合作映画ということで、香港映画でお
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シャイニング(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

強烈なジャック・ニコルソンの顔面アップ、ホテルの客室に佇む不気味な双子など、ホラー映画はジャンルごと守備範囲外な自分でも知っているほどあまりにも有名なショットを一つ一つ回収しながら楽しんで鑑賞した。食>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

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社会の底辺層で暮らす主人公一家が突然眼前に現れた非日常に翻弄される、という意味では『パラサイト』の原点みたいなところはあるかもしれない。恐らくナルコレプシー持ちでろくに仕事ができない長男、民主化運動世>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

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淡い色の背景と平面的な人物描画というシンプルな線のアニメーションは、それだけ絵を背景として後退させ「音楽」を前面に押し出す効果もあるのかもしれない。ちょっとくどいくらいの間が印象的なユルさと、超現実的>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

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前からずっと気になってたけど、『フェアウェル』のオークワフィナが良かったから今だ!と思って鑑賞。終始テンポもいいしノリも楽しいし、ファッションも良くてすっごく面白かった!散々言い尽くされてると思うけど>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

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余命宣告をされた祖母にひと目会うため、海外へ移住した親戚一同が集まりの口実にでっちあげた「孫の結婚式」。その数日間のドタバタを描いた異文化交流コメディ。6歳のころ両親に連れられて渡米したという設定の、>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

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実はパディントンシリーズに関しては火力強めの原作(原書)主義者なので、ずっとこの映画は敬遠してきた。そもそもあまりCG物は観ないし、あらすじを見ただけでちょっと!ブラウンさん一家は気のいい中流家庭であ>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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フィクションの存在意義のひとつは、その時代の文化、情勢、空気をパッケージングして物語史のなかにアーカイブとして残すことだと思う。いつか何年後、何十年後かにこの映画を見た人たちが「この時はひどかったね、>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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ポン・ジュノの長編一作目という意識が出来上がった状態で観たので、カメラワークだったり一つ一つのエピソードや小道具だったりをニヤニヤしながら楽しめた。他の作品もそうだけど、並の人間ならひとを(殊に架空の>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

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公開当初から観たくて、アマプラ入りしてずっと気になっててようやく。グレースとパットの「持てる者」ゆえの悪気ない無邪気さがザ・金持ちの生態って感じでリアル。グレースの笑顔がまたキラキラしてて美しいんだよ>>続きを読む

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

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ドニーさんが特殊メイクで「動けるデブ」に扮したリメイク版『燃えよデブゴン』、本国から約1年遅れてこちらでもお正月映画に㊗
いつものザ・香港映画!な雑で投げっぱなしなストーリーなんだけどアクション分量が
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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レンタル100円セールで。ラスト近くで、おいおいここまで来てそりゃないだろ…と思い始めたけどそうじゃなくてホッとした。ジョーが彼を愛しているのか、ジョーの口からは決して言わせていないところ、彼と恋愛や>>続きを読む

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

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アマプラで今日まで無料だったので。正直、『鍵泥棒のメソッド』が好きだったからこっちはあえて敬遠していたふしがあったけど、めちゃめちゃ面白かった!!どちらかといえば本家よりストーリーがきれいにまとまって>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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前半のほのぼのパートからの180度転換が素晴らしいし、トレーラーから想像してたストーリーの10倍良かった…!親友の子、『ジョジョ・ラビット』のポーキーみたいに画面にいるだけでフフッと楽しくなるし、彼女>>続きを読む

THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

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すごくいい意味で、一昔前のアングラな邦画のような良さがある。制作にきっちり大陸が絡んでいるから道徳的なオチになるのは分かっていたけど、それにしては案外巧いストーリー運びで、実験的なカメラワークやショッ>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

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ゾンビ映画だとか、パニックホラーだとかの枠に当てはめていいのか、そのようなジャンルに収めるのは惜しいとさえ思えてしまう良作だった。高速鉄道が舞台の密室スリラー×ゾンビのアイデアが素晴らしいし、数々の人>>続きを読む

カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

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カンフーの格言通りの順番でその道の達人が狙われる連続殺人事件が発生し、手合わせの相手を殺し服役中の主人公は思うところあって捜査への協力を申し出、やがて捜査線上に浮かんだ男との因縁の対決が…!という、こ>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今日9/1がファン・ジョンミン氏の誕生日だと知って、ずっと観たかったこれを。『インファナル・アフェア』のアナザーサイドのような無間道のお話。チョン兄貴がああいう形で引導を渡し、自らの道を選び取るのは熱>>続きを読む

三国志英傑伝 関羽(2011年製作の映画)

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三国志演義の特に「関羽の千里行」前後、つまり関羽と曹操の関係にスポットを当てていて、その潔い切り取り方は面白い。ストーリーも音響も特殊効果もゆるゆる大味の、いかにも大陸な映画なのだが役者もいいしアクシ>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

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いつもの返還前ファンタジー(香港映画における、権力の腐敗ネタを好きに描ける魔法の舞台設定を勝手にこう呼んでいる)ジャンルに属する映画だが、主な舞台である九龍城砦が蠱惑的、魅惑的に描かれていてたまらない>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

50年代のサイゴンを舞台に、小さな働き者の女の子が10年越しの淡い初恋を実らせるまでのお話。良かったねと素直に言えないのは、当時の描写とはいえ主人と使用人、男と女、嫁と姑などの厳然たる上下差が気になる>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

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潜入捜査物のマスターピースとして名高い、あまりにも有名な作品。約20年前の映画なのに、ああーそう来るか!の連続ですごく面白かった。潜入捜査官ヤンと、警察に潜り込んだ黒社会の一員ラウのひりついた静かな攻>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱(1992年製作の映画)

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『天地黎明』に続いてシリーズ2作目鑑賞。李連杰扮する黃飛鴻の身体のキレ、1アクションごとにぴしっと決まる静止ポーズがやはり美しい。外国人排斥の機運が高まる広州市で台頭する新興宗教集団と、彼らを利用しつ>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

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マドンソクのヤクザ組長ってだけでもそそるのに、人間入りサンドバッグをめちゃめちゃ殴るシーン、食事マナーに厳しいお仕置きビンタ、ふとした時(?)に見せる可愛い笑顔などなど、脚本や撮り方にマブリファンへの>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ドルビーシネマで鑑賞。音響効果の凄さもあって、中盤の陸海空それぞれ緊迫したシーンは息苦しさを感じるほど。観ながら全然CGぽくないな〜と思っていたら本当にCGじゃなくて、不発弾がないことを確認してまで現>>続きを読む

ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

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SPLトリロジーの2作目。1はどこも配信してなくて有名なシーン以外は未見だけど、それぞれの話は特に繋がってないしまあいいかとこちらから視聴。中盤の、香港での人質移送作戦とタイの刑務所での脱走劇(ウー・>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

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とにかくスケールのでかい話に終始鳴りっぱなしのゴキゲンな音楽、派手なアクション、バイク、車、銃撃戦、楽しいねやったー!!っていう映画。前作未見だけど割とすぐ世界観に入れました。ドニー・イェンのこういう>>続きを読む

かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

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ドニー・イェン主演、ウィルソン・イップ監督、音楽は川井憲次で『イップ・マン』シリーズより前に作られた、『イップ・マン』の20倍くらいシュールな映画(イップ・マンもそこそこシュールだと思うけど)。コミッ>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まずアクションはとても良かった!特に中秋節の舞台での空手家との対戦がとても良い。葉師父が助けに入る女性師範は、ドニーさんのお母さんがモデルだったりするのかしら。あと萬師父の娘のルオナン。彼女が話す甘え>>続きを読む

導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)

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イップ・マン完結までの繋ぎとしてのドニー・イェン映画その1。ルイス・クーとのバディもの、ヒロインに范冰冰という豪華な顔ぶれ。前半はいまいちテンポが良くないけど、それも後半の怒涛のアクションへの「溜め」>>続きを読む

イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

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葉問3を2回見てやっと張天志のキャラクターに寄り添えるようになったところで(1回目はティエン師父の件を根に持ってて同情できなかった)、旧作上映があったので鑑賞。アクションだけで言えば3よりも見応えがあ>>続きを読む

サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

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1969年のサイゴン。老舗の仕立て屋の娘でモードファッションが大好き、将来は洋装店を開きたいというニュイはある日突然2017年にタイムスリップ!傾いた家業、売却寸前の生家、そして身を持ち崩した自分自身>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(1991年製作の映画)

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実在の武術家、黃飛鴻が主人公のシリーズ第一作目。主人公を演じるジェット・リーは昔いくつか出演作を見たけど、本作ほど彼の身体の動きの自在さ、柔軟で速くてクリアなアクションを堪能できるものはなかった。清朝>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

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シリーズ3作目。もう一人の詠春拳の使い手・張天志との出会いから対決、街のチンピラを従える土地転がしギャングとの攻防、そして葉問の家族愛を描くストーリーが同時に進行する。ママ友に囲まれながら子どものお迎>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

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シリーズ第2作、舞台は広東省佛山から英国領香港へ。洪金寶とのテーブル上での手合わせシーンだけはYouTubeで何度も観たことがあるので、イップ・マン2といえばあの場面という印象を持っていたのだけど、そ>>続きを読む

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