特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

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オタクを極めた果てに結果的に彼らが市民権を得る話、として最高傑作である事にあたいは欠片の疑いも持たなくはあるんですけれども。

なんべん観てもビル・マーレイを好きになれないしなんなら要らねえよなぁ、と
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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

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それを見るものの感情を動かすべくの、物語に於ける登場人物の逡巡や自己犠牲、葛藤や決意が全部他人事に感じられる。

エピソードが薄いからなのか構成が拙いからなのか一つも感情移入が出来ない、とにかく退屈。
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花の詩女 ゴティックメード(2012年製作の映画)

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モーターヘッドをゴティックメードと言い換えたところでなんも変わってねえな、と。

必要以上に神格化した女性性を軸に据えた世界観、が故にそれは表面的にはフェミニズムに見えるんだけれども実際にはそれをこそ
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怒り(2016年製作の映画)

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ど、怒り。

平和通りから桜坂劇場に続く坂道じゃん知ってる知ってる、なんつって。

花笠食堂ね、一度行ったきりで何度も通いたくなるような店ではなかったわよね個人的に、なんつって。

この小路はコーヒー
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貞子DX(2022年製作の映画)

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まるで裏ビデオのダビング工場を令和の子供騙しホラーで再現するアナーキズムには感服。

また、おじさんの髪が伸びている事実にこそ怯えているように見える、というシュールなギャグの見せ方などは秀逸でしたけれ
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RRR(2022年製作の映画)

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慣れないパーティーに出向く為、おっさんがおっさんにドレスアップの指南をする、だとか。

ゴラク版「バイオレンスジャック」の鉄の城編にオマージュを捧げたようなアクションシーンだとか。

むしろ冷酷じゃな
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性愛占星術 SEX味くらべ(1978年製作の映画)

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ぼんやりしながら観てたんじゃあ意図の掴めないイズムがあったとして、正直楽しめず。

単純に、連帯してものを作る現場の熱量みたいなものへの憧憬と。

失われつつあるのか或いは既に失われた風景への感慨を抱
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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うろ覚えで確認取る気もないけども、川崎のぼるの作画による「ムツゴロウが征く」に、キャラクター化され可愛らしい印象を持たれている熊だが本当は怖いんだぜ、みたいなエピソードがあって。

それなんじゃね、さ
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悪人(2010年製作の映画)

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辛気臭い内容をすっトロいテンポで描くあたいが苦手なタイプの邦画。

お造りだかのイカの瞳にズームインして回想シーンに突入する転換はギャグとしてもう最高でしたけれども。

全体的に古臭く、昭和の時代の作
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モテキ(2011年製作の映画)

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そもそもが始まりからだったのかそれとも途中からだったのかは、農耕民族の俺には分かりませんでしたけれども。

当代の美女を揃えて好き放題やりやがって、という気持ちで楽しく眺めつつも。

狩猟民族の理屈で
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告白(2010年製作の映画)

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映像、編集がうるさくて物語が頭に入ってこねえ。

奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)

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70分近く、あらすじ以上の事がなにも進展せず、且つ、絵面的にも不衛生な寒村の様子やら小汚えおっさんの面やらを延々と見せられるだけの。

更に言えばその苦行を耐え忍んだ先で褒美となるような血みどろの惨劇
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

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覚醒後の、疾走感に溢れ爽快感が連続する展開が楽しく、黒沢あすかのキュートさも最高なんですけれども。

最後、娘の言動がどこか陳腐で総て台無しにしてしまってますよね、と。

EXIT(2019年製作の映画)

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家族を理由に他者に無理難題を押し付ける、或いはまた現場に余計な混乱をもたらす、そうした人間をあたしゃ唾したくなるほど軽蔑しているものですからして。

一族郎党射殺でいいじゃん、と思ってしまいましたけれ
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

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斉藤和義の「君の顔が好きだ」を生真面目な人間にカバーさせたらこうなりました、みたいな。

なので、痣あんま関係なくね、とは思ってしまいましたけれども。

あんなバイブレーターみたいな光り方する掃除機使
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発酵する民(2020年製作の映画)

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金に余裕のある奴らの暇に飽かせた丁寧な暮らしってやつですよね。

しゃらくせえ。

最低賃金で労働する人間に月なんざ見てる暇がある訳ねえだろ、舐めんな。

インスタントと冷食と半額惣菜が命綱だ、不味そ
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HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記(2022年製作の映画)

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精神性を具現化したもの、詰まりは代替品ではあるけれども信仰の対象としている人あれば。

褪色の日々に夢と希望を取り戻す媒介としている人もあり。

ドールを通して見えてくるその人こそがやっぱ面白い、とな
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

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或いは執着で以て人生を狂わせた元刑事と食み出しもののジャーナリストのイチャラブ展開は微笑ましく眺められたんですけれども。

本筋に於いては固有名詞を覚える事に追われて果たして、なにがなにやら、と。
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

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タイトルマッチを興行として盛り上げる為に世界チャンピオンが場末で燻っていた4回戦ボーイをフックアップする。

なんて現実味のない話を受け入れてるあたいは水墨画家の大家が一介の学生を弟子に取る展開も呑ま
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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

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自らがそれと知りながら或る種の覚悟と諦観を以て受け入れ捨て駒として生きるものたちの悲哀、という事ですよ。

直前に、救出から抹殺に反転するような指令に従った後にその対象に、即ち主人公に逃走の手助けをす
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

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自然死に見せ掛けてお前らが殺して回ってんじゃねえの、なんつって。

「死刑にいたる病」を観てのキャスティングではないだろうとは思いつつ、しかし眼光の翳り具合が一緒じゃん阿部サダヲ、更に懇意にしていると
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百花(2022年製作の映画)

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言わずもがな予告編の時点で惹かれるものは何一つなかった訳ですが。

長澤まさみが出てるなら、更には河合優実が出てるなら今、観ておかないとあかんやつだと思い観賞。

果たして逆予告編詐欺、良い意味での裏
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ブラッド&ボーン 真拳闘魂(2009年製作の映画)

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ストリートから見た白人至上主義、とでも言えばいいのかしら、これを婉曲表現なしに描くあたりは信頼と実績のベン・ラムジー印よな、と思いましたけれども。

情感で埋めてもスカスカな物語的密度はこれ、例えば両
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カラダ探し(2022年製作の映画)

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「Dead by Daylight」と「ブレックファスト・クラブ」のマリアージュ、その相性や如何に、という事ですけれども。

難関に共に立ち向かう同士として互いを仲間と認め絆を深める、それがとてもポジ
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ゆめパのじかん(2022年製作の映画)

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体感的に理解出来ていない事を幾ら叩き込まれてもお口ぽかんだよなマジでマジで。

いい事言うわ子供って。

結局彼女が宮大工への道を進んだのかどうか、これは詰まり夢パの時間外の話であり故に作中では言及さ
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呪い返し師―塩子誕生(2022年製作の映画)

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一般的な映画と比してエピソード数がやたらと多い、けどいずれもステロタイプのキャラクターの、その個別の背景事情は深掘りされずに上っ面な言葉のみで事態が解決に導かれる、更に言えば宗教的下地のないあたしには>>続きを読む

チョコレート・バトラー THE KICK(2011年製作の映画)

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父権の行使を自ら省みる、その姿を感動的に描く場面がありますけれども。

そも、振り返って運良くそこから逃げ果せた身からすると家父長制を前提としたドラマ作りに感情的にコミット出来ない事情のあって、即ち、
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デッドボール(2011年製作の映画)

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野球をやれやらないで揉める校長室の場面、ここなんか特に顕著ですけどこれでもかとアイデアが盛り込んであるじゃないですか。

主人公が強姦魔をぶち殺した理由、その透かし具合なぞはもう一筋縄にはいかないとい
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インベーダー・ミッション(2012年製作の映画)

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中目黒でも新宿でも、クワバタオハラが居ったらそこはもう大阪じゃないですか。

日本でインベーダーと言ったら宇宙や未来、詰まりは此処ではない何処かに出自を求める侵略などを目的とする渡航者、言わばロマンの
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ビッチ・スラップ 危険な天使たち(2009年製作の映画)

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具合の悪い「Sin City」みたいな、クオリティの低いCG背景を使った場面を開巻近くに置くのは悪手だと思う。

ビキニカーウォッシュなら幾度も見たけどセクシー穴掘りは初めてかも分からん、新鮮。

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レイディオ(2020年製作の映画)

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具体的でなく、故に第三者が共有し難く私信に近いフツオタを常連からのものだとしても採用するラジオ番組はないと思うぜ、だとか。

友達がいない人間特有の世界の狭さ、即ち頭の中だけで都合よく展開させた反証に
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

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映画に登場する子供は二種類、即ちわざとらしく見えるかそうでないかという事ですけれども。

本作のそれは完全に前者、それで白けて気持ちが画面から剥がれる瞬間が幾度もありまして。

導入が弱いせいか全編を
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

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不可抗力によって埋もれ顧みられる事もなくなった才能を見事に体現、端的に言えば陰キャに扮する堤真一の画面支配力よ、という事ですよ。

演出部応援、だかの名目で白石和彌の名前をエンドクレジットに発見、これ
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

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犯行グループに見られる最下層ヒエラルキーにどんよりした気分を味わわされましたよ。

クライマックスが延々と連続する終盤の展開には素直に感心を思いましたよ。

マキシマム・ソルジャー(2013年製作の映画)

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バディものの魅力は「シカゴ・コネクション 夢みて走れ」に教わった。

本作でバディになる二人の関係性は完全に状況次第、そこがスリリングで実に楽しかったすよね。

すっかり省エネモードのヴァン・ダム、菜
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

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肚を括った理屈先行型のつくり手によるオフビートなツッコミ待ちものづくり論、みたいな。

ごちゃごちゃ煩えよ、と気兼ねなく笑える至極真面目な青春落とし前映画、みたいな。

喋り言葉じゃなく書き台詞なんだ
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