Jellyfishさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Jellyfish

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劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

3.0

選挙ドキュメントつながり。やはりポレポレ東中野でログランを続けた 2023 年公開の本作を U-NEXT で初観賞。
「人間の喜怒哀楽全ての感情が一番動くのが、選挙というお祭りである」という信条の元、
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映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

4.0

下高井戸シネマ 特集上映『わたしたちの政治』観賞2本目。
やはり 2022 年の杉並区長選を舞台に、市民団体が担いだ女性候補の選挙戦を追ったドキュメンタリー。
『NO 選挙、NO LIFE』では国政選
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NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

3.0

下高井戸シネマ 特集上映『わたしたちの政治』観賞1本目。
「すべての候補者に会えなければ記事にはしない」というポリシーの突撃選挙ライター 畠山理仁 を追ったドキュメンタリー。舞台は 2022 年の「あ
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.0

平凡な女性が父親とぶつかりながら津軽塗りで生きる決心をするまでの物語。昨年見逃していた作品を WOWOW で観賞。原作は小説『ジャパン・ディグニティ』。
父親役は 小林薫 だし、いかにもありがちな話で
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Iké Boys イケボーイズ(2021年製作の映画)

2.5

1969年に作られた伝説のカルト映画を観たオクラホマのオタク高校生3人が、1999 年の終末から世界を救う話。

コレは一体、誰が誰向けに作った映画なのだろう。こういうのを味わうには、もしかしたら特定
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莉の対(2023年製作の映画)

3.0

ロッテルダム国際映画祭で最優秀作品賞に輝いた自主制作映画。
タイトルの由来 --「莉」という字は単独では意味がなく、他と字と結びつくことで初めて意味を持つ -- つまり人と人とが求め合うことの意味を、
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みーんな、宇宙人。(2024年製作の映画)

2.5

『Love Will Tear Us Apart』、『悪魔がはらわたでいけにえで私』の 宇賀那健一 が監督する、NYLON JAPAN 創刊20周年記念作品 (NYLON JAPAN の件は観てから知>>続きを読む

東京カウボーイ(2023年製作の映画)

2.5

モンタナ州の牧場を舞台にした『男はつらいよ』テイスト溢れるアジア人酋長物。

井浦新 のボスにして婚約者役の 藤谷文子 がすごく良い。いかにも 外資系のキャリアにいそうな話し方、顔つき、髪型。
そんな
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かくしごと(2024年製作の映画)

2.5

北國浩二の小説「噓」(未読) が原作の人間ドラマ。

ストーリーのリアリティ・ラインが低くて物語に入り込めず。

痴呆で壊れゆく父親の姿とか、田舎家の縁側が切り取る山の緑とか、すごく良いところもあるの
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あんのこと(2023年製作の映画)

5.0

恥ずかしながら、元となった実話については全く知らない状態で観賞。舞台となる赤羽界隈にも特に思い入れは無い。

観ている間はずっと心の寄せ処が見つからない映画。
観終わってしばらくしてから、感情や涙が追
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違国日記(2023年製作の映画)

5.0

ある女性の死について、その女性の娘と妹がそれぞれにケリをつけるまでの物語。原作は同名コミック (未読)。新垣結衣 主演と聞いて、昨年の『正欲』のような重苦しい話かと危惧していたが、予想は良い方向に外れ>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

2.5

女の子二人が陸送ドライバーの仕事にかこつけてフロリダ目指して旅に出るのだが、その車にはワケありのブツが積まれていて … というよくある話をレズビアン全開で描く。

レズ目線のタランティーノ映画。おっさ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.0

テニス界を舞台に、一人の女性をめぐる二人の男性の13年に渡る不道徳な恋愛ゲームの物語。当初観る予定は無かったのだが、訳あって急遽観賞。コレがなかなか良い。

進行するテニスの試合の形勢をなぞる形で、過
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

4.0

TVドラマ版『からかい上手の高木さん』の後日譚を 今泉力哉 監督が映画化。マンガもアニメも未見、ドラマ版だけ観ての観賞。

西片の「へ?!」の絶妙なトーンは健在。映画としてはこれで半分成功したようなも
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階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

4.0

とある芸大を舞台にした、2組の男女を巡る青春恋愛会話劇。監督は『違う惑星の変な恋人』の 木村聡志。U-NEXT でレンタル観賞。

KCU で馴染みの俳優陣や、9割がたを占める男女二人の会話シーンなど
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わたくしどもは。(2023年製作の映画)

2.5

佐渡島金山跡を舞台に描く男女の幻想譚。
佐渡の山の緑と、小松菜奈 演じるミドリがひたすら美しい。

演者は皆、能面の様に無表情で、終始静かな語り口のこぢんまりとした話。
最後の最後に、爆発的な何か (
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

2.5

『怒りのデス・ロード』の前日譚を描くマッドマックス・シリーズ最新作を Dolby ATMOS で観賞。原題は "Furiosa: A Mad Max Saga"。
前作の出来が特異点過ぎるというのは
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花子 4K(2001年製作の映画)

2.5

京都は乙訓住まいの、ちょっと変わった一家のドキュメンタリー。
食べ物に執着する花子も、浮世離れした父も、ダブルバインド傾向の母も、みな等しくどこか変でどこか可笑しい。

今回の特集上映で 佐藤真 のド
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

『フュリオサ』に備えて Amazon Prime Video で復習。
何度見ても、冒頭30分の問答無用の展開と世界観が素晴らしい。後半のスパイス、鉄馬の女達は『七人の侍』だったのか。マッドマックスと
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ユニコーン・ウォーズ(2022年製作の映画)

3.0

理由は不明ながら、テディベアとユニコーンが死闘を繰り広げる物語。
『もののけ姫』の世界を、西洋的な要素を加えグロテスクで過激に描き直したような作品。ストーリーも面白いし、ブラックなユーモアも、キモかか
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トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代(2024年製作の映画)

3.0

ちょうど『安井かずみがいた時代』というノンフィクションを読んでいるところに、タイミングよく本作が公開されたとあって、アップリンクでハシゴ観賞。
本も映画もそうなのだが、安井かずみや加藤和彦本人というよ
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天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

5.0

原題は『頤和園』。
「頤和園」というと溜池山王の坦々麺が美味しい中華料理店が思い浮かぶのだが、本作は、中国国内の検閲通過を待たずに2006年のカンヌで公開され、結果 ロウ・イエ 監督がその後5年間に渡
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若武者(2024年製作の映画)

4.0

「誰もが観たい映画ではなく、誰かが観たい映画を作る」をミッションに掲げる新レーベル「New Counter Films」第一弾作品にして、二ノ宮隆太郎 監督の最新作。

埼玉と思しき東京郊外の街を舞台
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.0

まいったな〜。前章から一転、後章の出来は今ひとつ。

前章の良さは、侵略者の状況とはほとんど無関係に門出とおんたんの日常が描かれるところで、そこのハシゴを外されると途端に色褪せて見えてしまったのが残念
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

2.5

パリ郊外の移民団地の立ち退きをめぐる住民と行政の攻防の物語。舞台は前作『レ・ミゼラブル』と同じ場所なのか。

いくら倒壊の危険性があるとはいえ、当日いきなり立ち退きを迫られれば住民側が反発するのは当然
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関心領域(2023年製作の映画)

2.5

すごくヘンな映画。これ、一回観ただけで分かる人いるんだろうか?

広角遠景に徹した第三者目線のサニタイズされた描写は、見ていて全くエンタテインすることがない。
描かれるストーリーも訴えたいことも、通り
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.0

落語の人情話を 白石和彌 監督が翻案。武士の矜持と人情のせめぎ合い。桜で始まり、風鈴、蝉の声、お月見、師走、雪を経て梅に至る季節の移ろいを丁寧に描く1年間の物語。

闘いはもっぱら碁盤上で繰り広げられ
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.0

原題は “Das Lehrerzimmer” -「教員室」
いわば、ドイツの学校が舞台の『ヨーロッパ新世紀』。欧州の閉塞感とか、民主主義の機能不全とかの話と思う。

主役は他の学校から異動してきたばか
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ミッシング(2024年製作の映画)

5.0

6歳の娘の失踪事件を、家族の視点とマスコミの視点の両面から描く 吉田恵輔 監督作品。
前々作『空白』から派生した物語とのことで、確かに似たようなテーマの作品だが、『空白』や『神は見返りを求める』でも感
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

2.5

『秒速5センチメートル』に続くリバイバル上映。旧作ハシゴの2本目。
「サユリを救うのか、世界を救うのか」というセリフの通りの、高純度なセカイ系アニメを劇場で初観賞。

新海誠の描く空は相変わらず美しい
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.0

ラジ・リ 監督の新作公開に備えて、旧作の1週間限定上映を観賞。低所得者層が住む団地を舞台に、警察に代表される大人の権力に反抗する若者たちをドキュメント・タッチで描く。

酷い日常なのだが、冒頭からず〜
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祝日(2023年製作の映画)

3.0

富山の海辺の街を舞台に、宗教二世女子中学生のある2日間を描く。人も「溶ける」と言うのか。とは言え「宗教二世」はメインテーマでは無い。

自称天使役 岩井堂聖子 のフワッとした雰囲気が良い。芹澤興人、西
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湖の女たち(2023年製作の映画)

4.0

終始肝心なところの行動原理が理解不能な「胸クソ映画」、とあえて言っておこう。なお、吉田修一 の原作は未読。

まず疑問を感じたのは、松本まりか 演じる介護士の人物像。彼女の体当たりの演技には何の罪も無
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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

3.0

映像表現および映画業界における「MALE GAZE (男性視線)」や「男性優位性」を、ニナ・メンケス 自らが、数々の名作 (と言われている) 映画の引用で明らかにするドキュメンタリー映画 (というか教>>続きを読む

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.0

二宮隆太郎 監督の特集上映のチラシで見かけたタイトルをアマプラで配信観賞。二宮監督の昨年の『逃げ切れた夢』は良かったが、本作もなかなか良い。

鎌倉 (と言っても全く華やかさのない裏鎌倉) を舞台に描
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ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

3.0

最近ビートルズ映画づいているついでにと、吉祥寺ハシゴの2本目に観賞。
ジョンとヨーコの個人秘書を務めていた中国系アメリカ人女性 メイ・パン (当時20歳)。彼女が語る三角関係の話。

ジョンにもヨーコ
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