トムトゥルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

トムトゥル

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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.5

溜めて溜めて溜めに溜めて、よし爆発した、行けえっ!ってとこでプツリとなる映画。
誰も悪くないのか、全員ちょっとずつ悪いのか。
わりとぶっ飛び展開がありつつも終始シリアスで重苦しい。
せめて最後ちゃんと
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

車のスピーカーでクチュクチュ音は笑った。
主人公2人の友情、絆はもちろんだけど、取り囲むクラスメイトたちもそれぞれちゃんと魅力がある、っていういい見せ方。
そこに性や人種のマイノリティを入れ込んでアク
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星の子(2020年製作の映画)

3.6

自分の家では当たり前のことが、周りから見ると随分と奇怪なことで、自分の親はおかしいのか、「普通」とは違うのか…。そんな親を子は信じるべきなのか。
芦田愛菜ちゃんがイベントで話した「信じること」について
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.5

ラブドールってなかなか触れにくいもので覆っていても、中身はよくある余命モノな感じ…と思っちゃう何か。
結婚も浮気もなんだか突飛な気がしていまいち入り込めず。
しかし蒼井優はよく脱いでてすごいな…。
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

好きな人はとことん好きなデルトロの世界観。
ストーリー的に特別な面白さや新しさがあるわけでは無いと感じても、映像、音楽、演出にとにかく惹かれる。
美女と野獣へのアンチテーゼ。
声を発することができない
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.3

キャシーベイツの体型、表情、喋り方、行動と見てる側に与える嫌悪感が見事すぎる。
監禁されて最悪な状況だけど、キャシーベイツ側にも実はいろんな事情・背景があって、しかも彼女のおかげで生きていられてるとい
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

本当に良い刀は鞘に収まっている、でも鞘に収まっちゃいられない三船敏郎。
用心棒からハードボイルド要素を薄めてコミカル要素を多めに。
若侍たちを的確に導きながらも振り回され、でも最後はしっかり締める漢・
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.6

男は皆ロ○○ン!とでも言いたいのかと思っちゃうとこもあるけど、お話は悪くないし芳根ちゃんの演技がよい。
ただよくわからないタイミングの挿入歌にん?となったり、ことごとく芳根ちゃんを逆上させて行く北川さ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.4

とにかく優しい、暖かい世界。
それ故に大きな波もなく、案外淡々と進んでいく。
10年経って変わるモノ、変わらないモノ。
あの時出会ったのがこの人でよかったと思えるかどうか。
普遍のテーマをほんわかと。
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ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

4.0

ロメロのゾンビ三部作の2本目。
ゾンビ映画の原点原点と言われるけど、まさしく、やっぱり原点。
大量のゾンビとの争いはもちろん、生きてる人間も躊躇なく撃ち殺す。
1作目よりグッと増えたコメディ要素。
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.2

初めての長編でここまで良いモノが作れるなんて、やっぱりガイリッチーは只者ではなかった、、
散弾銃や麻薬、金を軸に無関係だった奴らが次第に交わっていく。
映像、音楽、脚本、ユーモア良し、見応えあり。
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激突!(1971年製作の映画)

4.1

海のジョーズ、陸のタンクローリー。
スピルバーグはサスペンスの人、の原点。
セリフも説明も削ぎ落として、それでいてちゃんと焦りや恐怖、怒りが伝わってくるし、状況もしっかり把握できる見せ方。途中の心情を
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エスター(2009年製作の映画)

4.3

狂気の天才少女現る。
突き落とし、ぶん殴り、妹と銃でロシアンルーレットしようとしちゃうサイコちゃん。
銃、車など後からみるとなるほどってなる伏線の散りばめ方。
徐々におかしいと気づき始める妻に対して、
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.1

多少ノレたりまったくノレなかったりしたX-MENシリーズも、これやられちゃったらエモくなっちゃう。
治癒能力もなくなりかけて衰えたローガン、でも大事な時には爪を振り回し身を粉にする男の矜持。
どこか侍
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.9

正直ナメてたけど意外とよく出来てた。
曜日ごとに人格が変わるってことだから各曜日が入れ替わり立ち替わり出てくるのかと思いきや、火曜日が水曜日に目を覚ます、そこから話が始まっていく。
多重人格モノでそこ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

広大な大自然なのにものすごい閉塞感。
現実としてある、でも目を伏せられている問題をグサリと抉り出してくるのはさすが。
極寒の雪原を裸足で10kmも逃げて絶命した女性のストーリーと、そこから炙り出される
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

少なくともこういう映画を見ようと思って見た人にとっては自己投影映画だろうな。
誰もが経験する細かい恋愛あるあるも丁寧に盛り込まれてる。いろいろ共感できる部分もあるけど、それがイコール面白いとなるかは?
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.5

展開はかなりストレートに描いてるから「ラスト20分の真実」と謳ってはいるものの既定路線そのままに終わってしまった感。
話は決して悪くないだけに惜しい感じがする。
ただ最後のアレはいろいろどうなん?と思
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127時間(2010年製作の映画)

4.0

ほぼワンシチュエーションでこれだけ面白くできるのがすごい。
腕を挟まれて身動きが取れなくなった男が何を考えて、どんな選択をしてどう行動するのか。
デッドプールでこの作品を知ったからどうなるのかは分かっ
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

4.0

前作から引き続きオシャレスタイリッシュアクションシャーロック。
個人的にはもう雰囲気だけで好き。
切れ者モリアーティとの駆け引き。
終わり方もなんとも洒落てる。
とにかく終始気持ちよく見れるやつ。

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.7

無職の男が近所で起きた殺人事件についてある疑惑を持ったことで、ビデオ撮影しながら近隣住民に話を聞いていく。
映画はその男が撮った映像が垂れ流されるPOV。
真実に迫っていくのかと思いきや、人々に話を聞
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

カンニングでここまでハラハラさせてくるとは…。
きっと結末はこうなるんだろうな、というのは匂わせてるのに、バレるなよ!ガンバレ!って思わせてくれる。
どんだけ頭良くても、お金が手に入るとなると協力しち
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.0

マンションの一室のみの話ではなく、その土地で何があったのかを紐解いていく。
ホラーとミステリーの要素。
時代を遡ってどんどん謎が解けていく気持ちよさ。
CGとラストについては低評価に同意するけど、それ
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.8

シャレオツ、スタイリッシュ。
アクションなシャーロックホームズ。
アクションシーンでスローモーション多用するガイリッチー節。
ロンドンの雰囲気作りが抜群にいい。
推理の部分に関しては特別な驚きはそれほ
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斬、(2018年製作の映画)

3.9

とても狭い範囲での人間の葛藤。
なぜ人を斬れないのか、人を斬ることとは、斬った先に何があるのか、、
ブレブレカメラ。
印象的な刀を抜く音、柄を握る音、木々や草が揺れる音。
当たり前のように斬りまくる塚
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.3

テンポのいいコメディゾンビもの。
なのに割とシリアスな展開もあって、サイモンペッグとニックフロストの友情で何かがこみ上げてくる。
独特な編集。Don't stop me nowに合わせてゾンビをボコる
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アス(2019年製作の映画)

3.9

ガチホラーかと思いきやサバイバルアクション。
ジョーダンピールはわりと社会問題的なものを作品に入れがち?
今こうして普通に生活できていることは幸せ?
あの空間で生きてきた人だって人なのか、そうではない
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.6

ロメロのゾンビ三部作の1本目。
ここで表現されたゾンビ像が今にも通じてる。生きてる人間の嫌な部分も描く。
あ、そうなっちゃうのねっていうラスト。
急に無気力になるバーバラ、ビンタで失神するバーバラ、急
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.0

見ていくうちにこれは何かがおかしい、その違和感に気づいても気づかなくても、飽きさせずに魅せる展開。ただ見たこともある展開。
なんとも言えないラスト、見終わったあとに浸っちゃうやつ。
辛さ、恐怖の中にあ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.9

何なんだこの時間、という時間も何かを考えさせる時間。
引きの画が多くカメラの動きも少ない、画面の比率。動き出すまでの間、食事をただただ見つめ続ける時間。
先へ進み出す妻とずっとその場にとどまり続けるゴ
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プレデター(1987年製作の映画)

3.8

痛がるプレデター、道具使って自分で治療するプレデター、ちょっとだけ姿を見せるプレデター、シュワちゃんと動物を間違えるプレデター、シュワちゃんには怒りのパンチをかますプレデター、笑うプレデター。
見えな
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96時間(2008年製作の映画)

4.0

シンプルかつ面白いって結構難しいことなんじゃなかろうか。これはしっかり面白い。
誘拐されるシーンの恐怖感、敵をバッタバッタとなぎ倒す爽快感、家族との距離感を短い時間の中でちゃんとやる。
おバカな娘。イ
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.7

実は前作見ていなく、初のCGドラえもん。なんだか新鮮。
感動させに来るんだろうなというのは事前に分かっていながらも、そこでばあちゃんはずるいよ〜なやつ。
どちらかと言うと大人向けだとは思うけど、タイム
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何者(2016年製作の映画)

4.0

桐島より好き。就活がメインのテーマとしてあるけど、そこよりも結局人間怖い的な部分を訴えかけてる気が。
大体登場人物誰かしらにはに近い人が多いだろうし、拓人的な人も割といるんじゃないか。
こうして偉そう
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

遅ればせながら。。
自分の理解が追いつかず難解なのか、ノーランの説明不足のせいにしちゃっていいのか、よくわからない感じ。
映像的な面白さ、音響の迫力はやっぱり劇場で体験する価値アリ。
ただ何が起きてい
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.7

とにかく色使い、セットにこだわりまくりなのはよく分かる。
今見るとチープさを感じるところも多々ありながら、不気味さの演出は流石なやつ。
何かしらメッセージ性をもった作品というわけでもなさそうで、とにか
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