せりなさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト(2020年製作の映画)

3.0

日本よりは理解が進んでいるとは言えども、カミングアウトして受け入れてもらえるかどうかはわからない。
それはわかるんだけど、あの状態でだまし討ちのようにしてパートナーを実家のクリスマスパーティーに呼ぶの
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かった!
ルッキズムの象徴とも言えるミス・フランスのコンテストを目指すことで、ルッキズムを否定し、女性蔑視やLGBTQや移民などマイノリティに対するメッセージが詰め込まれていた。
メッセ
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.0

どうしても見たくて、休みをとって映画館に行ったけど見に行って良かった!
映像は美しいんだけど、そこに込められたメッセージがクスリと笑える内容になっていて崇高なコメディって感じでした。
ひとつひとつのシ
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フリーダ・カーロに魅せられて(2020年製作の映画)

3.0

アート・オン・スクリーンの同時公開3本の中でフリーダ・カーロがいちばん良かった。彼女の半生を追いながらそれぞれの時代の代表作を紹介して行く内容。
交通事故をきっかけに彼女の運命が大きく変わってしまうこ
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ピカソがピカソになるまで(2019年製作の映画)

3.0

キュビズムのピカソの作品しか知らない人は、ピカソの絵の変遷を知ることができるので面白いと思います。
人生のターニングポイントの影響が作品に現れているのを見ると、アーティストとデザイナーの違いがはっきり
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天才画家ダ・ヴィンチのすべて(2020年製作の映画)

3.0

レオナルド・ダ・ヴィンチについて大まかは半生とか代表作についての解説的な内容です。もう少し、踏み込んだ内容も盛り込まれているといいのになと感じる所がいくつかあったので、基礎知識のある人には情報は物足り>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

善行とは何か、信仰とは何かを問われている。

最初は本気で司祭のフリをしようと思っていた訳ではなかったけど、次第に司祭としての行いにのめり込んでいく描写が面白かった。
前科もあるし品行方正とは言えない
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ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏(2019年製作の映画)

4.0

「夷狄を待ちながら」を原作にした作品で、マーク・ライランスが素晴らしかった。全国公開にならないのが勿体無いと感じられる良作。

蛮族と呼ばれる遊牧民たちと、遊牧民の存在を良しとしない帝国、共存の道を選
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私は確信する(2018年製作の映画)

3.0

実際に起きた未解決事件を元に映像化された法廷劇。
現在のフランスの法務大臣でもあるデュポン=モレッティ弁護士が法廷で述べる言葉が印象的な作品でした。
膨大な電話記録から、証人たちの証言の矛盾を積み上げ
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天空の結婚式(2018年製作の映画)

3.0

ちょいちょい雑な所はあるけど、楽しく終わるからありだなって感じ。
プロポーズされてた時のパオロのリアクションとか、何でも肯定してくれるヤギが可愛い。

周りのキャラクターが濃すぎるので、実家帰省も珍道
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どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.0

邦題がアレ過ぎて、タイトルだけだとディケンズの作品だと分からないのがモヤるけど、豪華なキャスティングにテンポよく進む展開で最後まで楽しく見れました。

イギリスの演劇界だと配役に人種を考慮しないことは
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ダニエル(2019年製作の映画)

3.0

予告映像から想像できるストーリーではあったけど、マイルズ・ロビンズの狂気に満ちた演技が良かった。
穏やかなシーンは殆どないから、ほぼホラー映画な気もする。
日本のポスターしか知らない人はポスター詐欺っ
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.5

フランス映画だし、マーメイドを取り扱っているのでラストはちょっとモヤるのではと思ってたけど、全然そんなことなかった!

オープニングのアニメーションも可愛いし、美術も音楽、ストーリー全部可愛い。おとぎ
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.0

キャスティングが良かった!
松坂桃李のオタクな喋り方を見れるのが面白かったけど、遊戯王のオフ会に行くほどの人らしいのでオタクの熱量に共感できる部分を持っているのかも。アクの強いキャラクターが揃っている
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ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「ハンサード」(2019年製作の映画)

3.0

すごくよく練られた脚本で、2人の会話劇の中で当時の政治から社会情勢までが自然に語られていく。
サッチャー政権下で同じ様な経験をした家族がきっといるんだろうなと思わせるストーリーが素晴らしかった。
夫婦
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キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

3.0

同じ事件をテーマにした『ハットンガーデン・ジョブ』を見たことあったので、比較しながら見てしまった。
こっちは、エンタメ的な演出が多いのと金庫破り後の様子をメインに描いているので印象はかなり違います。マ
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写真の女(2020年製作の映画)

3.0

生活音をわざと目立たせているのが、苦手な人も多そうだなと感じた。
修正過多の写真を求める女とありのままの写真で自分の存在感を感じる女。
対照的な2人の女性を通じて、写真を通じた自己認識を描いているのか
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ハッピー・バースデー 家族のいる時間(2019年製作の映画)

3.0

フランス映画らしいストーリーだと感じました。
最初は何で?って思うところも理由は説明されるので納得はいくかな。
それでいいの?って思わなくもないけど。
良くも悪くも自分がやりたいことしかやらない人たち
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劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族(2021年製作の映画)

3.0

北海道とミャンマーという全く環境の異なるネコの家族のドキュメンタリー。北海道は餌をもらったりはしているとはいえ、半分は野生な環境のネコたちなので自然の厳しさがあったりして、独り立ちの季節になると切なさ>>続きを読む

ルーブル美術館の夜 ―ダ・ヴィンチ没後500年展(2020年製作の映画)

3.0

ルーブル美術館に行きたい!

ダ・ヴィンチ没後500年展に関わったキュレーターによるダ・ヴィンチと展示内容について解説した作品。
夜のルーブルを案内する程で夜明けに終わる演出が美しかった。
わかってい
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.0

想像していたよりもずっと良くて見て良かった!
東京出身じゃないけど、美紀ほどの田舎でもないからどっちにも当てはまらなと思いながらみてたけど、それぞれの苦労はなんとなくわかる。
隣の芝生は青いじゃないけ
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.0

女性スタントの変遷と、現状をインタビューを交えて丁寧に映像化されている。
元々は女性スタントが多かったことことか、儲かるとわかると男性たちに仕事を奪われたり、協会の設立で嫌がらせをされたりとここでも女
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

初期字幕版で見ました。
シャオヘイがとにかく可愛くて、美味しいものを食べさせてあげたくなる。
敵味方として戦うことにはなるけど、突き詰めれば妖精たちは誰も悪いわけではなくて最後は切なかった。
師匠とシ
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.0

テレンス・マリック監督作品なので映像は美しいし、キャスティングも豪華。
成功者の周りで音楽の世界での成功を夢見たままの人たちと、巻き込まれた人の群像劇的な感じなのかな。
地に足をつけるべきだと頭の片隅
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また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

3.0

読書会の課題図書が想像の斜め上だった。
明け透けな物言いの4人組の会話も面白かったけど、いくつになっても自分の人生を楽しむことを肯定するストーリーが良かったです。
恋愛にこだわる必要はないと思うけど、
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.0

大作の公開延期が続いているので、アメコミの新作ムービーがスクリーンで見られて純粋に楽しかった!
冒頭の子ダイアナも可愛かった。尺取りすぎな気がしないでもないけど。

ストーリー的には前作と対になってい
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.5

王道のミュージカルな演出にLGBTQをテーマにしたストーリー展開。
とにかく音楽が明るいので最後まで勢いよく見れる作品。
脇役の人も含めて、キャストの歌とダンスのクオリティーが高いのでミュージカルが好
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.0

ほっこり系を思わせる邦題に反して内容は結構重いけど、不器用にしか生きられない人たちがお互いに助けあう優しい世界でもある。
主人公のDV夫が強烈だったけど、その他の人たちは奥行きのあるキャラクターなのが
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.0

恋愛要素とか華やかさを求める様なシーンがなくて、将棋とAI開発に情熱を注ぐ青年2人と、友情の物語。

挫折から新たな目標を見つけていく吉沢亮良かった!内向きなエネルギーの行き場を持て余したキャラクター
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ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

3.0

原題がお店の名前なので、邦題はちょっと微妙だなと思ってしまった。ノッティングヒルのお話だけど、ノッティングヒルを強調したストーリーでもないから、ノッティングヒルの恋人を知ってる人にアピールしたいのかな>>続きを読む

声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

3.0

ソ連崩壊後にユダヤ系の人たちがイスラエルに移民として移住してたことを知らなくて、映画を見ながら監督は当事者か若しくはその子供世代くらいの人なのかなと思ってたんだけど、当たってた。
主演の2人も実際にロ
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.0

旧作の事は知らなかったんだけど、作品の持つユルさが気軽に見れる感じがして面白かったです。
カッコ良さを全く出さないキアヌが新鮮だった。人前に出るのに慣れてない人の立ち方してたり、立ち居振る舞いが一般人
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ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

4.0

おちゃのじかんにきたトラの絵本などで有名なジュディス・カーの自伝的小説の映画化。

子供目線で描かれる亡命生活。友人たちに恵まれていたからか、苦労はあっても家族で支え合って、生き残る道を懸命に模索する
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.0

モノクロの映像に目が慣れるのに時間がかかってしまったせいで、登場人物の顔の判別がしばらくつかなかった…

ハリウッドの赤狩りとかのことはざっくりと知ってるから、映画製作の背景にある政治問題とかは、当時
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.0

テレビ点けたらやってたので見てしまった。
拝啓 乙坂鏡史郎様というセリフだけはCMでよく流れてたから覚えた。
学生時代から現代も手紙を通じて、想いを表現していくストーリー。SNSと違って手紙を書く時っ
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ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「シラノ・ド・ベルジュラック」(2019年製作の映画)

3.5

古典的な演出のシラノも見ておかないと違いがとか演出の上手さが分からないと思ったので、舞台化が決まった時に見ておいて良かった。

シンプルなセットとラップという表現で、シラノの世界観を見事に表現していた
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