うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

うどん

うどん

映画(1597)
ドラマ(0)
アニメ(0)

歌え若人達(1963年製作の映画)

4.3

学生寮で暮らす男児達の青春。

主演の松川勉の経歴が原作かのようなストーリーライン。

松竹主力俳優総動員、内輪ネタも有りで華やかな愉しさ。

皆が不満や悩みを抱える中、終始陽気でおちゃらけてる山
>>続きを読む

キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク(2023年製作の映画)

4.1

73年の故郷、NYでの無料凱旋ライブの模様。

自らのピアノと歌声だけで魅せる1部、バンド登場でグッと賑やかになる2部まで素晴らしかった。

周囲の様子を捉えたカメラワークも良い。歓喜に湧く客👏興
>>続きを読む

夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.0

賞金首の集団を一網打尽にせんと手を組む二人の賞金稼ぎ。

リー・ヴァン・クリーフの老練な佇まいがカッコいい!
並ぶと坊やに見えるイーストウッドと5歳しか変わらないとは驚き。実質この二人のダブル主演作!

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

3.9

昔テレビ放送を流し見したきりなのでほぼ初見。

黒澤明『用心棒』オマージュ作とは聞いていたけど、話の流れから演出まで想像以上に酷似していて驚く。二本立てで観たくなるなー。

爆煙の中、姿を表すイー
>>続きを読む

明日はいっぱいの果実(1960年製作の映画)

4.3

弾丸拾いに嫌気が差し兄を頼り上京する妹。

山田太一脚本デビュー作はポップなコメディ。

鰐淵晴子ファンは必見!どの場面も強烈にかわいい。 姫ゆり子とのバディ感も良い。(実年齢8歳も離れてるように
>>続きを読む

愛と死(1971年製作の映画)

3.8

雪原に横たわる男女のビジュアルから最後は心中するのか…という先入観が見事裏切られる。(泥だらけの純情の影響大)
栗原小巻がかなり様子がおかしい女性だったのもあり…😅あの事故、同じ研究員がやらかしたのだ
>>続きを読む

喜劇 団体列車(1967年製作の映画)

3.9

迷子の坊やを家まで送り届け、その母親・佐久間良子に一目惚れする駅員・渥美清。

『喜劇 急行列車』はほぼ列車内で展開される話だった覚えがあるけど、今作はロケ多め。

亡き父親の遺影、男女双子の赤ちゃん
>>続きを読む

エノケンの孫悟空 後編(1940年製作の映画)

4.1

前篇に続いて鑑賞。

ポパイのほうれん草、ディズニーの編曲…何でもアリ感はパワーアップしてるような…😂

妖精のような中村メイコが可愛い。

イヌにされた王女様・高峰秀子は元に戻っても歌唱のみで台詞
>>続きを読む

エノケンの孫悟空 前編(1940年製作の映画)

4.1

西遊記を土台に展開される和製ミュージカル。

時代背景無視の自由な展開、発想がぶっ飛んでいて楽しかった!

エノケン孫悟空の扮装はV系一歩手前。

懲役十八年 仮出獄(1967年製作の映画)

3.8

仮出所中の安藤昇、余命2年の若山富三郎、唖者の伊丹十三が密輸された金塊強奪を企てる。

コッテリした組み合わせの3人組!

タップリと尺を使った静寂の中での金庫破りシーンにこだわりを感じる。
>>続きを読む

あばずれ(1966年製作の映画)

4.1

空中ブランコ乗りを夢見る少女がサーカスの花形の毒牙に…

トークショーで緑魔子さん御本人も難色を示していたタイトル(題に釣られた人が可哀想と仰っていた)
彼女を指導の名目で手籠にする待田京介は安定
>>続きを読む

ならず者(1964年製作の映画)

3.7

香港・マカオ・日本を翔ける殺し屋・高倉健。

喀血で血が喉に詰まり窒息しそうになる南田洋子に口づけしながら血を吸い出す場面の迫力が凄い。
三原葉子の誘惑に「ミルクは朝飯に2杯飲んできた」(うろ覚え
>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.8

冒頭の注意書きを盾にしているかのようにハジけたブラックコメディ。

冷戦真っ只中にこんな作品を産み出すとは…
当時もだろうが今の御時世、笑えない場面も😅

表題の博士の出番少なっ!でも凄いインパク
>>続きを読む

恐山の女(1965年製作の映画)

3.7

冒頭で吉村実子の末路は語られるが、そこに至る要因が予想外で驚愕。

五所監督の中でもかなり異色な作品なのでは。

風説を断とうと吉村に近づく川崎敬三の散り方があまりにあっけない。

今作で銀幕デ
>>続きを読む

黄色いからす(1957年製作の映画)

4.5

母の愛情を一身に受けてきた坊やは復員してきた父親と折り合いがつかず…

切なくも心暖まる家族ドラマ。

宣伝カーに釣られ妹を外に連れ出す場面はヒヤヒヤ💦

「ぼくの動物園」には🐀や🐢ニオイも強烈
>>続きを読む

煙突の見える場所(1953年製作の映画)

4.3

見る場所で何本にも見える、通称「お化け煙突」近辺の街が舞台の人情劇。

電車内から見える景色で煙突の全容が明らかになる粋な構成。

上原謙がカレンダーをチラチラ気にする意味に途中で気付く🤭

極薄
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

前作より評価が高いので期待したけど…やはり間延びが目立つ。
120分以内にまとめられるよなー、と感じてしまう。

命の水を飲み覚醒以降、非情になっていく様は予知が確信に変わった故の心情変化を表している
>>続きを読む

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.2

船で生まれ地上に降りることがなかった男の物語。

人を見て人生を想像し即興でピアノを奏でる場面が素敵。

ジャズを創った男ジェリーとの決闘シーンは互いのボルテージの高まりがひしひし伝わってきて最高
>>続きを読む

暗黒街仁義(1965年製作の映画)

4.0

兄貴分の罪を被り米国に逃亡していた男が15年ぶりに帰国し…

下剋上モノかと思いきや、実の兄弟以上の絆を見せてくる鶴田浩二と丹波哲郎の佇まいに唸る。

緑魔子には各作品で下着見せノルマがあるのだろうか
>>続きを読む

あの雲に歌おう(1965年製作の映画)

3.9

色黒の男前先生が転任してきて生徒の注目の的に。

爽やかな青春歌謡映画。しかしショッキングな描写もあり。

一歩引いた所から皆を見守る西郷輝彦が歌でオイシイ所を持っていく。なぜかよく混同されるあお
>>続きを読む

続・おんな番外地(1966年製作の映画)

4.3

前科者に世間の風は冷たく…

前作で緑魔子を手籠めにした梅宮辰夫らがかわいく見える今井健二の狂人ぶり。あの執念はギャグ一歩手前。

前作で亡くなった原知佐子が対照的なキャラで転生しているサプライズ
>>続きを読む

綴方教室(1938年製作の映画)

4.5

現代のSNS社会にも通ずる話のように思えた。 ありのまま書き世間に広める事の危うさ。でも先生の教え通りに綴っただけなんだよね…先生も添削してから投稿して😂

浮き沈みの激しい一家だけど、なんだかんだ
>>続きを読む

愛情の系譜(1961年製作の映画)

3.8

福祉業界で働く娘が父と母の過去を知り…

岡田茉莉子と三橋達也の共演て初めて見た。

山村聰と桑野みゆきの初顔合わせのシーン、完全にパパ活じゃん、と騙された笑

牧紀子の声は別人のアフレコ?

からたち日記(1959年製作の映画)

4.3

過酷な環境で生きてきた女性の半生。

「高千穂ひづる=オトナの女性」というイメージががらりと変わった。
社会に揉まれ時代に翻弄され逞しくなっていく姿に活力をもらう。

山形勲は木々の声(悪)も兼
>>続きを読む

愛と死の谷間(1954年製作の映画)

4.2

善良な女医・津島恵子の受難。

飛行機、車、爆竹…登場人物が衝撃音に対して過敏だったのが印象的。作中の老若男女皆が戦争を体験した人ばかりだものなぁ。

女たらしの守銭奴院長・宇野重吉が貧乏時代を思
>>続きを読む

赤いダイヤ(1964年製作の映画)

3.7

借金を苦に入水自殺をしようとしていた所、相場師に声をかけられ、恵んでもらった5000円で再起を誓う男。

タイトルから泥棒モノかと思ったら違った。まさか🫘の事だったとは笑

主演の藤田まこととクレジッ
>>続きを読む

恐喝(1963年製作の映画)

3.6

下種で滑稽なヤクザを演じる高倉健の姿が新鮮。
故郷スラムのこども達に幼少期の自分を重ね、小遣いをあげる所は数少ない良心を感じるシーン。

遊民街の銃弾(1962年製作の映画)

4.1

多様な人種が入り混じる200万ドル相当のダイヤ争奪戦。

国籍不明の囚人・丹波哲郎のカリスマ性半端ない。看守に仲裁を頼まれたり、おかずを税金と称して一口ずつ徴収したり…😂
交わるはずがなかった高倉健
>>続きを読む

おんな番外地 鎖の牝犬(1965年製作の映画)

4.3

弄んだ男を刺殺した罪で収監された女を中心に女囚達の日々を描く。

クセ強な女囚達のやり取りは見応え満点で特に原知佐子のキャラが強烈。心と体に傷を負った彼女の求愛に彼女の生き甲斐だから…と応じる緑魔子
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.4

予告編を見てトト神のような能力を無意識に扱う女性の話かと思ってたら…
中盤からのやり過ぎなくらいの怒涛のどんでん返しに脳が揺さぶられた。

コネリー〜ムーア期の007を彷彿とさせる雰囲気がとても心
>>続きを読む

白い牙(1960年製作の映画)

3.8

ポーカーフェイスで詩人な牧紀子。彼女が白い粉をお茶に入れる様子を見て奪って飲み干す南原宏治。なぜ飲む!?あれで死んだらギャグだった。

まあるい背中を晒し風呂場でおんおん泣く轟夕起子の哀愁。

>>続きを読む

「通夜の客」より わが愛(1960年製作の映画)

3.5

愛した男が急逝し、女は共に過ごした日々を思い返す。

「大きくなったら浮気をしようね…」耳を疑う迷台詞!囁き声&無音演出なのも薄気味悪い。半睡していた彼女の幻聴説を唱えたい😅

度々流れる場面に合わ
>>続きを読む

消えた密航船(1960年製作の映画)

3.9

消息を絶った親友の行方を追い知床に向かう今井健二。

倉庫の場面、昔のドンキーコングのようなアクションを見せる今井健二。冷凍室から脱出したばかりで疲弊してるはずの中原ひとみがめちゃ加勢してるのも笑う
>>続きを読む

十七才のこの胸に(1964年製作の映画)

4.0

有力者の息子と貧乏な農家の娘。高め合い惹かれ合う二人。

のどかな鹿児島の風景に若い二人の歌声が響く青春作。

東京編で本間千代子が客引き用の着ぐるみ越しに出前中の西郷輝彦と再会する場面が凄く良い
>>続きを読む

(1964年製作の映画)

4.2

エゲつない話だが凄く惹き込まれる。

愛に飢えた緑魔子。

この役に中村伸郎を起用するという意外性。トークショーで話には出ていたけど想像以上の怪演だった。

テレビに映された緑魔子をオカズに久保
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.4

待ちに待った高校卒業。共同生活を始める予定の二人だったが…

凄く好きな雰囲気の作品だった。
あの頃の期待と不安が入り混じった気持ちが蘇ってくるような…悩む時間も大切だと気付かされる。

ブシェミとヌ
>>続きを読む