うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

うどん

うどん

映画(1597)
ドラマ(0)
アニメ(0)

自殺を売った男(1958年製作の映画)

3.7

「あなたの自殺、売ってもらえます?」という謎めいた依頼を受けるヤク中のチンピラ。

明らかに人選ミス感が否めない高野真二の大作戦笑

田村高廣がチンピラ役というのが新鮮。凄く無理してる感がある。

>>続きを読む

子供の眼(1956年製作の映画)

4.0

共働きの兄と義姉の代わりに甥の面倒を見る妹に舞い込む縁談。

伯母ちゃん(お姉ちゃん)と犬が大好きなオサムちゃん。最後、離れ離れになるのに意外とドライやねー、と思ってたら誰もいない所で一人涙を流す😢
>>続きを読む

かあさん長生きしてね(1962年製作の映画)

4.1

故郷青森に母を残し東京に働きに出る息子。

生きてさえいてくれれば…ストレートな親子愛が胸に響き身につまされる…

俺が2人分働いてやると勝呂誉を母の元へ送り出す佐田啓二アニキカッコよすぎ。

>>続きを読む

わが恋せし乙女(1946年製作の映画)

3.9

血の繋がりのない兄妹。兄はある祭りの夜、想いを告白しようと決めるが…

日本昔話を彷彿とさせる始まり方。

孤独な戦地で妹からの手紙を受け取るたびに気持ちを深めていったのだと考えると切ない。

>>続きを読む

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

5.0

最高! 大好きな曲ばかり+最高の繋ぎの連続で終始鳥肌😭

フレディの歌声を一度はコンサートで…叶えられるはずのない願いが少し叶ったような夢心地…

旧作にありがちな額縁IMAXではなく、フルサイズで
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.3

観客をたっぷり楽しませたいという思いが伝わってくるパフォーマンスに感動!皆汗びっしょりだ💦✨

体を動かしたくなるのをグッと我慢し堪能した約90分。楽しかった!

これは応援上映に行きたくなりますなー
>>続きを読む

二匹の牝犬(1964年製作の映画)

4.4

演者の熱にとにかく圧倒された。

哀しい話だけどブラックコメディとも…? 小川眞由美がカッコいいし怖いしで…🥲
妹・緑魔子の初登場シーンが鮮烈で可愛いすぎる。その後の魔性の変身ぶりに目を見張る。
>>続きを読む

空港の魔女(1959年製作の映画)

3.5

偽ドル紙幣製造組織の謎を暴こうとする新聞社の若社長・高倉健。

謎の美女と赤いカクテル。 

ラスト、2つ置かれたカクテルを前に呟く背中の切なさ。

暴力団(1963年製作の映画)

4.0

鶴田浩二、梅宮辰夫、多々良純。因縁のある他の組から命を狙われる。

『酔いどれ天使』と被る役柄な志村喬が出オチではなくほぼ主役。ヤクザの鶴田浩二を憧れの対象としているドヤ街のこども達を導くため、あえて
>>続きを読む

十七才の逆襲 暴力をぶっ潰せ(1960年製作の映画)

4.0

横暴な奴らに立ち向かう松方弘樹の鮮烈デビュー作! バイクの乗りこなしはリアル17歳だったとは思えない位見事!子どもにせがまれる程歌も上手い!笑

佐々木孝丸が格闘戦で松方を追い詰める展開には驚いた。
>>続きを読む

流離の岸(1956年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

離婚協議中に別の女性と交際する今作の三國連太郎みたいな奴はまあ現実にもいるよな…と思えるが、それを知ったうえで兄・三國と親友(北原三枝)を引き合せようとする妹が一番怖い。この半ばサイコパス的な行動を取>>続きを読む

女の園(1954年製作の映画)

4.2

お上品な言葉が飛び交う女子大。その内情は…

3年の銀行勤務を経て現役より遅れて入学した高峰秀子は入学早々、神経衰弱気味で不穏。
こんな精神状態でやっていけるような学校じゃないよなぁ…

これがデ
>>続きを読む

この広い空のどこかに(1954年製作の映画)

4.6

善良な人達ばかりで心が洗われるようだ🥲
このロマンチックなタイトルを回収するのが野郎二人というのもまた良い。

物干し台から地上に向けて幸せのボール投げをする佐田啓二&久我美子夫婦があまりに尊くて泣
>>続きを読む

永遠の人(1961年製作の映画)

4.0

30年に渡り互いに憎み合ってきた夫婦の愛憎劇。

赦しの形にも色々あるね…と考えさせられた。

過剰な劇伴が感情を揺さぶる。

逆恨みクズ男を演じる仲代達矢の老けメイクと演技は同級生役の先輩二人
>>続きを読む

村八分(1953年製作の映画)

4.1

選挙の不正に気づき投書をした娘の一家が村人から迫害されてしまう。

村人から虐げられる流れや描写が生々しく胸が痛くなる。

顔も知らない人達からの励ましの手紙に勇気づけられる中原早苗。

SNS社会な
>>続きを読む

アナタハン(1953年製作の映画)

3.5

第二次大戦末期のある孤島にて。一人の女性を巡る男達の醜い争い。

憶測はかなり混じっているけど、ほぼ実話だというのが恐ろしい。

根岸明美のエキゾチックな美貌は極限状態のオス達を惑わせる「女王様」とし
>>続きを読む

風の中の瞳(1959年製作の映画)

3.8

3年B組高廣先生と生徒達の卒業までの1年間。

問題や衝突は度々起きるけど、なんだかんだで皆いい子。

先生の引率で登山からの下山中にあわや遭難しかけての新聞沙汰。こういう展開で声を荒らげそうなP
>>続きを読む

この空のある限り(1964年製作の映画)

4.0

ある人に向けて詩を書き続ける母。書き溜めた詩の一つを娘が賞金目当てで新聞に投稿し…

原案・寺山修司。劇中の母の詩も担当しているのだろうか。

鰐淵晴子の見た目とのギャップ満点な威勢の良い発声が好
>>続きを読む

背くらべ(1962年製作の映画)

4.2

上京の夢を胸にしまい込み弟の大学進学を支援するため日々働く兄。

息子達の秘めた希望を命令というていで叶えようとする母の愛に…😢

富士山近郊を贅沢に利用したロケーションが素晴らしい🗻

甥を会社
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.4

原作が面白いんだから面白くならない事はないだろうと確信していた実写化。評判通りで良かった!

ビジュアルの再現もクオリティ高いけど、特にマンモス西を演じた勝矢さんがまんま牛山で嬉しくなる。

何年
>>続きを読む

裸の太陽(1958年製作の映画)

4.2

二人で休みを合わせて取ったカップル。楽しい休日にする予定だったが…

働く若者たちの青春映画。

限られた資金でやり繰りし楽しむ若い男女が尊い。

陽の江原と陰の仲代、二人の友情の行方にハラハラ。
>>続きを読む

地獄に真紅な花が咲く(1961年製作の映画)

4.0

瓜二つの男二人がそれぞれ腕っぷしとポーカーの技術を見込まれ同じ店で働く事になり…

鶴田浩二の一人二役。それぞれ人違いをされる下りで笑いをかっさらう。眼鏡、常時つけとけばいいのに笑
この二人の絆が
>>続きを読む

執炎(1964年製作の映画)

3.8

今まで見たことがない浅丘ルリ子の体当たり演技。こんな作品もやっていたんだなぁ…

あまりに深く重い愛の表現に圧倒される。彼女のような錯乱状態に陥った女性は当時少なくなかったのかな…正気を取り戻すきっ
>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.1

雄大な自然と家族の絆。

川釣りの場面はどこを切り取っても良いなー。『父ありき』思い出す。

差別を受ける部族女性がブラピと共に酔いつぶれていたり粛々としていない様子がなんか良い。

河内フーテン族(1968年製作の映画)

3.7

数々の武勇伝を持つ村の名物男が20数年ぶりに帰って来る。

終盤登場し、強い印象を残す酒井和歌子。ポスターのようなにこやかな表情を見れることはなかった。

急にフランキー堺に戻り現実に戻された感のある
>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.8

苛立つ男と笑かす男。クセ強コンビのロードムービー。

意図して道化に徹するライオンの悲哀。ひょうきんに見えて相当気遣いの男だった。そしてあまりに残酷なあの嘘。彼女の気持ちは察せられるが…

そして
>>続きを読む

素晴らしき十九才(1959年製作の映画)

4.0

いつの間にFilmarksに追加されてた!その②

ロビーに掲示されてたポスターの宣伝文句「ゴールデン・ボーイ津川雅彦」というフレーズが印象的な津川のアイドル映画。

若い津川雅彦も岡田茉莉子も劇場で
>>続きを読む

太陽を抱く女(1964年製作の映画)

4.3

いつの間にFilmarksに追加されてた!

住み込みでやって来たお手伝いさんが一家の太陽のような存在に☀

ハイテンポなホームドラマで楽しい。

不遇時代の菅原文太が清水まゆみの情けない夫役でイイ味
>>続きを読む

続浪曲子守唄(1967年製作の映画)

3.8

前作は未見。何があったのかの流れは冒頭で大体わかる親切設計。

小山明子さんのトークショーで樋口さんが話題に出された当時6歳の真田広之に注目。 千葉チャンの息子役で主演級。共に危険アクションにも挑んで
>>続きを読む

渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋(1958年製作の映画)

3.9

間借りした部屋の家主が姿を消し権利関係のトラブルに巻き込まれる男。

なかなか狂った世界観で面白い。 虫下し🍫で出したサナダムシを恐らく💩ごと見せつけてる佐田啓二の二枚目らしからぬ描写は衝撃。

>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.4

知らぬ間に生まれていた夫と愛人の子を引き取る事になった妻は…

演技だという事を忘れそうになるエゲツなさ。頑張ったこども達、トラウマになっていないのだろうか…
最近は60年代の可憐な志麻さんばかり
>>続きを読む

花くれないに(1957年製作の映画)

3.8

東北の高校に赴任してきた新米教師が様々な騒動に直面する。

羊の行列をバックに高橋貞二と小山明子が語らう場面のロケーション、イイなー。ロケ地がどこなのか気になる。

教室での蛇の場面はゾワっとした。壁
>>続きを読む

痛快なる花婿(1960年製作の映画)

3.9

仕事の成果が出せない営業マン。家では新婚の妻に頭が上がらず…

60数分で何回美男子やら二枚目やら言われたろうかという石濱朗のアイドル映画のようだ。彼に一人前になってほしいと奮起する新妻・小山明子の
>>続きを読む

彼女だけが知っている(1960年製作の映画)

4.0

連続強姦殺人犯の毒牙にかかるも一命を取り止めた刑事の娘。しかし彼女は口を閉ざしてしまう。

クリスマスムードが一転地獄に。

一生消えない傷を抱えた小山明子が身内からも追い打ちをかけられる展開があ
>>続きを読む

大番 完結篇(1958年製作の映画)

4.1

終わってしまった…最高の四部作だったなぁ。

贅沢を言えばすっ飛ばされた戦中戦後のエピソードでもう一篇作ってほしかった。

「日本最後の相場師に…」その後のギューちゃんの活躍も気になる。

4作
>>続きを読む

沈丁花(1966年製作の映画)

4.2

下の娘二人が嫁いだ一方で上の娘二人が未だ独身である事が気掛かりな母。

美しき四姉妹に花婿候補の錚々たる顔ぶれ、華やかで楽しい作品。

歯の治療場面では仲代さんや宝田さんの聞いたことのない素っ頓狂
>>続きを読む