うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

うどん

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アッシイたちの街(1981年製作の映画)

4.0

休む間もなく家業の部品作りに勤しむ兄貴(古谷一行)となりふり構わない姿勢に反発する弟(江藤潤)

働き盛りの青春。台風接近を報じるOpがタイムリー。

実際に今作の奥田瑛二のように全てがオジャンになる
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日の果て(1954年製作の映画)

3.9

第二次大戦中、行方を暗ませた軍医の捜索(射殺も厭わない)を命じられ苦悩する兵士。

任務と友情の間に揺れ動く心。

現地人にしか見えない島崎雪子のメイクが凄い。

箱根風雲録(1952年製作の映画)

3.6

百性らと協力して箱根用水を造った男の行く末。

凄惨な展開も歓喜に湧く百姓たちの姿に救われる。

歴史の闇に葬られたとナレーションが語ってるしほぼ創作なのかな?

岸旗江て今特集に触れるまであまり知ら
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零戦黒雲一家(1962年製作の映画)

3.8

第二次大戦中、はみだし者達で構成された部隊が潜伏する孤島にやってきた新隊長。

陽気な雰囲気に哀愁の漂う戦争映画。

絶望的な状況下でも笑顔を絶やさない野郎どもの姿が痛快だが切ない。
「今度はお
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わが恋わが歌(1969年製作の映画)

3.6

妻に先立たれ、後妻を迎えて暮らす歌人。

作中教え子達と歌っていたまぐわいの歌?が強烈に印象に残る。この少子化の時代、彼のような伝道師は必要なのかもしれない。

志麻さんは何歳位の設定なんだろ。少なく
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紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966年製作の映画)

4.0

明治・大正・昭和。ある一家の約50年。

観たいと思っていた作品!途中5分間の休憩有りの大作。

嫁入りから晩年までを演じる司葉子さんが素晴らしかった。好意を持たれていた義弟(丹波哲郎)に一瞬クラ
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恋人(1960年製作の映画)

4.1

受験の為の上京中、先輩に便乗して出席したパーティで会った女の子に一目惚れする学生。

中村監督にしては異色作?桑野みゆき&山本豊三、二人のやり取りがかわいくて微笑ましい。

南原宏治&岡田茉莉子の
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真空地帯(1952年製作の映画)

4.1

戦場の場面は一切描かれず、第二次大戦下における軍隊内の人間関係の闇に切り込んだ作品。

一期上は神扱いだった学生時代を思い出す。オーバーだけど。

ブチ切れると声が甲高くなる木村功。彼はちと逆恨みしす
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傷だらけの山河(1964年製作の映画)

4.0

様々な事業を展開するやり手実業家は複数の女性と関係を持っており…

ヤらしい役柄なのにどこか品がある山村聰。

父親の権力を利用しようと目論む妾の息子Aと父親との縁を切りたい妾の息子Bの対比も良い
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ペン偽らず 暴力の街(1950年製作の映画)

3.7

報道のあり方について熱く問いかけてくる一作。

明確に主人公は定められておらず、出演者のクレジットは映画会社・劇団ごとに区分けした表記。

実際に地元のやくざから妨害を受けながら撮影を遂行したのだ
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.8

異星人から無理難題をふっかけられ対抗する地球人。

子孫繁栄のために女性を要求する等生々しい。ミステリアンの生き残りは♂しかいなかったのだろうか。

モゲラの大暴れをもっと見たかった。2号機きた!
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キッチン(1989年製作の映画)

4.0

恋仲のようでそうでもない、不思議な関係の二人の共同生活。

川原亜矢子のおっとりした喋りが可愛らしい。
元彼に対して等、時に辛辣な所等も悪意は感じず、魅力的なキャラクターだ。

昔の江口洋介のような風
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メイン・テーマ(1984年製作の映画)

3.8

おおとりゲンの特訓みたいな二人の出逢い方からしてぶっ飛んでるが遊び心満載の映像表現に心が掴まりれた。
よくこんな発想が出てくるよなぁ🤣

男女二組の恋愛模様を下敷きにした森田監督のマジックショーのよう
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爽春(1968年製作の映画)

3.8

志麻さんと滝田裕介の不倫が発覚するシーン「あまりに残酷じゃない!」って貴方の行動がそもそも…とモヤモヤして最後まで志麻さんを怪訝な目で見てしまった。
ラストの父(山形勲)への報告も破局した直接の描写は
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鏡の中の裸像(1963年製作の映画)

4.4

同じ下宿に暮らす仲良し2人の間に入る亀裂。

巡ってきたチャンスに飛びつくみゆきちゃんの気持ちもわからなくはないが…あんまりだ😢

彼氏を信じ続けた結果、とんでもない目に遭う倍賞さんに肩入れする展
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春を待つ人々(1959年製作の映画)

4.0

父の選挙期間中に家族が抱える様々な問題が浮き彫りになっていく。

華やかな顔ぶれのホームドラマ。
好きな役者さんばかりで眼福でした。

義子という立場から一歩引いた目線で家族を見守り西へ東へ駆け回る佐
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

今作も面白かった!
形のない脅威に挑む。インポッシブルさも極まってる!もはや誰を信用していいのかわからなくなるね。来年が楽しみです😃

われに撃つ用意あり READY TO SHOOT(1990年製作の映画)

3.5

新宿でBARを営む男のもとに訳アリ外国人女性が逃げ込んでくる。

赤シャツにオーバーオールの原田芳雄がめちゃマリオだけどキマッてる。

変身ポーズ決めた瞬間撃ち殺される石橋蓮司。

学生運動に励んだ世
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.1

娘を惨殺した犯人を追う男と手を貸す謎の男。

起点からしておぞましく、思い返したくない話。鬼畜すぎるでしょ…

哀川翔の目的はラスト付近で発覚するが腑に落ちない点も…度々出てくる難解な数式を解けば
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居酒屋兆治(1983年製作の映画)

3.8

脱サラして居酒屋を営む男と彼を忘れられない女。

店に集まる個性豊かな面々の他愛のないやり取りが楽しいが麗しい大原麗子さんのパートは別次元の辛さ。健さんとの昔のツーショット写真は親子のように見える。
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.4

第二次大戦中、ナチス占領下のローマで指名手配されるレジスタンスとその逃亡を支援する神父。

このタイトル、真っ先に西部警察を思い出す。

冒頭からフィクションだと銘打っているが一つ一つの演出が生々しい
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十字架の男(1943年製作の映画)

3.7

1942年のイタリア東部戦線、従軍司祭に待ち受ける運命。

43年公開なのでバリバリ戦時中のはずだが、かなり反戦的な内容で驚く。


「神の前では敵も味方もない。」印象的な台詞。

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.0

不況の中、やっと見つけたビラ貼りの仕事に使う自転車が盗まれ街中を捜索する親子。

このオチは想像していたが…なんとも哀しい。
お互い言葉も交わさず歩いていく親子…

質屋の中が凄い事になっててビックリ
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子供たちは見ている(1942年製作の映画)

4.2

大人達の都合で各地を転々とさせられる息子。

あどけない坊やが徐々に人間不信に陥っていく様子がつらすぎる。プリコ役の子、凄い演技だった。

母親が出戻りしてくる展開が意外だった。しかしその後の行動も勝
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バックドラフト(1991年製作の映画)

4.1

疎遠になっていた消防士兄弟が同じ部隊に所属する事となり、立て続けに起きる似通った放火事件に直面する。

冒頭、幼い息子を火事場に引率する父親(消防士)にビビるが、こんな悲しい始まりになるとは…

消化
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切腹(1962年製作の映画)

5.0

念願の劇場初鑑賞。

やはり張り詰めた緊張感に終始圧倒される。

全てを失った浪人・仲代達矢の迫真的佇まい。
中谷一郎&青木義朗が彼にあっけなく髷を取られる中、自分から決闘を挑む丹波哲郎が仇役なが
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夜の鼓(1958年製作の映画)

4.0

自分が留守中の妻の動向についての噂を聞き困惑する夫。

まさかの展開に唖然…

有馬稲子さんが三國さんに腫れるほど叩かれたというのは今作だったか。あの勢いで何テイクもやっていたと考えると恐ろしい。
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アフリカの光(1975年製作の映画)

3.8

冬の北海道でアフリカ行きの船を待つ2人組。

情緒不安定なショーケンと邦衛のブロマンス。病気をこじらせ失禁した邦衛に小便を引っ掛けられても尚更愛おしそうに介抱する姿など熟年夫婦のようだった。

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119(1994年製作の映画)

4.0

長年火事がない海辺の田舎町で日々を過ごす消防士達。

人名救出モノかと思いきや夢のように平和な青春作品。ロケ地が気になる。

最後のリアル消防士さん達を敬った注意書きも良い。

明日の竹中直人監
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ヨコハマBJブルース(1981年製作の映画)

3.4

松田優作が売れない歌手と探偵の二足のわらじ。

財津一郎のスキンヘッドは自前なのかヅラなのか。
「糞した時に紙がないときほど苛つくことはない!」

悲劇の道を辿るアル・パチーノに憧れる青年。当時はパシ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

出だしでリアル志向の話しなのかと思いきやバリバリのファンタジーだった。

異なる時代の人々がなぜか異世界に引きずり込まれる。

父親の声はすぐにキムタクだとわかったけど、火野正平や小林薫は誰をアテてい
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.1

パーキングメーターを破壊して収監された男が囚人達の注目の的になっていく。

ポール・ニューマンのスマイルは💯だね。

ボクシングで心を通わせる展開等あしたのジョーを思い出さずにはいられず☺️

ゆで卵
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.0

歴史に名を残した二人のギャングの行く末。

やってることはえげつないのにどこか憎めない二人の掛け合い。

演じているのは年が離れた二人だけど、童顔のポール・ニューマンと髭を蓄えたロバート・レッドフォー
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.9

沖縄での仕事が一段落し足止めとなったヤクザたちが暇を持て余す。

本編の半分くらいはオジサン達がキャッキャしながら遊んでる。このまま終わってくれるわけがない不穏さ。
人間トントン相撲のシーン最高だった
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.9

地元のやくざに対抗するために沖縄に銃の調達の旅に出る2人。

「その男、凶暴につき」に続いて鑑賞。さらに奇妙奇天烈な描写が増えていた。

花つみからのあのシーンには仰天!天才か。

このポスタービジュ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.4

トサカに来たら誰も手を付けられない暴力刑事。

スピード感ある暴力とシュールな描写がクセになる。き◯がいに刃物とはこのこと!

井田國彦を追跡するシーンのライブ感が凄まじかった。