うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

うどん

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続・向う三軒両隣 第三話 どんぐり歌合戦(1950年製作の映画)

4.0

浮浪児を養子に迎える親子の話を中心とした喜劇。

タイトルは浮浪児くん歓迎の催しを指しているのか。少女時代の美空ひばりの歌がお見事なのは勿論、品玉を披露する少年等バラエティ豊か。

最後のお姉さん
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虹を抱く処女(1948年製作の映画)

4.2

胸を患った音楽家を支える看護婦のもとにある実業家が求婚にやってくる。

結核が死の病だった時代か…

献身的な高峰秀子、命を削り作曲を続ける上原謙。抱擁する二人の姿が神々しい。

対抗馬の若原雅夫
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君ゆえに(1954年製作の映画)

4.0

引ったくりに襲われていた安西郷子を助ける中山昭二。二人にはそれぞれ許嫁がいて…

昨日見た「君の名は」の影響をモロに受けてそうなタイトルだがヒロインの性格は真逆。辛い境遇にあっても気丈で明るいキャラに
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スラバヤ殿下(1955年製作の映画)

3.7

森繁久彌が一人二役で物理学者とペテン師の兄弟を演じる。

テキトー言語で笑わせてくる力技ズルい笑

語りが徳川夢声なだけにサイレント映画+活弁を彷彿させるようなシーンも有り。

宍戸錠が見つけられず無
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極楽島物語(1957年製作の映画)

3.6

第二次大戦中、撃墜された船の乗組員が漂着した奇妙な島での出来事。

宝田明少尉登場までは素っ頓狂に明るいミュージカル(なぜか童謡が多い)なのに突然自然の脅威が…

クレジットがなかったけど、冒頭の
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君の名は 第一部(1953年製作の映画)

3.9

空襲を逃げ延びた男女が半年後の再会を約束し、お互い名前も告げず別れる。

メロドラマの金字塔、ついに拝見!二人がすれ違う間にも人生の転機は訪れる。

真知子さんの泣き声が悲痛すぎてこちらの気も滅入
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花咲く港(1943年製作の映画)

4.3

九州のある島にて、有力者の遺児を名乗り詐欺を働こうとする二人組。

木下恵介監督のデビュー作との事。

島民の歓迎を受け、罪悪感に駆られる小沢栄太郎&上原謙が実に良いキャラ。彼らの心を揺れ動かす開
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女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)

4.3

スペクターの情報入手の為に近づいた女性に惹かれていくボンド。

あの色男が真剣交際!

雪崩に氷上カーチェイス、劇場で観てこそな要素も満載。 そして…このラストはよく覚えてたなぁ。

ジョージ・
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狼よさらば(1974年製作の映画)

4.2

強盗に妻子を暴行された設計士の男が私刑執行人へと変貌していく。

最初の殺しでは罪悪感に駆られ嘔吐までしていた男が、段々と快感を覚えていく様子が恐ろしくも哀しい。でもどれも自衛なんだよなぁ…あのチンピ
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さらば友よ(1968年製作の映画)

3.8

戦争帰りの男二人の間に生まれる奇妙な友情。

ドロン&ブロンソン、対照的な男前。二人共鍛えてるな〜。特にブロンソンのゴリマッチョ具合は流石💪

地下脱出後の空港場面のスピード感最高。

満杯のコ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.1

穏やかで冷酷。マッコールさん最後の戦いを見届けました。

前二作とはまた違う様相の義理人情篇。和を乱す輩にはとことんまで…☠

彼が得た安息の地とは…

これで最後なのかー。
息子さん(ジョンデヴ
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007/私を愛したスパイ 4Kレストア(1977年製作の映画)

3.8

核ミサイル発射を阻止せんと英国・ソ連のスパイが手を組む。

ロジャー・ムーアは親しみやすい雰囲気のボンド。危機を乗り越えた後の軽口がイカす。

ボンドガールが同じ諜報員という設定も面白い。

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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.4

死刑囚監房に不思議な能力を持った囚人がやってくる。

やるせない…
彼はあの力を持つにはあまりに優しすぎたのかもしれない。遠回りの◯◯…最後に語った言葉が悲しすぎる。
回想が明けてさらなる種明か
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空の下遠い夢(1963年製作の映画)

3.7

ドラマー青年は資金を集め海外行きの船に乗る。

上海→シンガポールの海外ロケ映画。

弟の旅行資金捻出のために新婚旅行を北海道→伊豆に予定変更する兄夫妻。優しい…

船内のシーンのワクワク感良いなー。
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明日は日本晴れ(1948年製作の映画)

4.1

個性豊かな乗客達を乗せたバスが故障して立ち往生。そこから明かされていく戦争の傷跡。

こんな時代がたしかにあったのだと打ちのめされる。

めくらのあんまさんとつんぼのおじいさんの掛け合いを仲介・通訳す
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娘の季節(1968年製作の映画)

4.3

路線バスの車掌人員が徐々に削減されてきた時代。仕事に私生活に悩みを抱える女性達。

シビアなドラマだった。なかなかズバズバ物を言う主人公。事故で片腕を失った上司を陰湿扱いしてか◯わ呼ばわりはあんまりだ
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大森林に向って立つ(1961年製作の映画)

3.7

林業を巡る同業者間の物騒な争い。

登場からキメすぎでカッコいい旭。胸の空いた黒い普段着がセクシー。

代理現場監督・上野山功一がいつものイメージと違う線の細い男前。主役を差し置いてルリ子さんの恋人役
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歌え!青春 はりきり娘(1955年製作の映画)

4.0

美空ひばりにそっくりだが歌は大の苦手な車掌見習い。同僚の計らいで本人に会う機会が…

ひばりちゃんの一人二役。
背景を利用した合成技術の違和感のなさ。

小泉博歌うますぎてビックリ!(吹き替え?)
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007/ゴールデンアイ 4Kレストア(1995年製作の映画)

4.1

かつての同僚率いるテロ組織との戦いから幕開ける五代目ボンド登場作。

ブロスナンボンドはやはり颯爽としていてカッコいい。危険アクションにも目を見張る!

酒井俊之氏のトークでは、今企画4K上映の魅力
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.7

ある村の少女が「フランケンシュタイン」を上映会で鑑賞し、純粋な疑問を姉になげかける。

2年前に「フランケンシュタイン」を観ておいて良かった。

アナちゃん、あどけないけど時折大人びた表情を見せる不思
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007/ ロシアより愛をこめて 4Kレストア(1963年製作の映画)

4.0

シリーズ2作目。ソ連のある女性諜報員のイギリスへの亡命の手助けを命じられる007。

ダニエラ・ビアンキ、美人だなー。罠だとわかっていてもビビっときちゃうボンドの気持ちがよくわかる。

冒頭からロバー
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007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

4.1

久々に観てほぼ全編日本が舞台だった事に驚いた。

あのボンドが日本人に化け武術を習い偽装結婚。空手に柔道その他諸々…多彩な武術を極めた者=忍者という見解なのかな?異色で面白い。

丹波哲郎・若林映子
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

旧友にも命を狙われ、引き続き修羅の道を行く男。

シリーズが進む度に上映時間が伸びるこのシリーズ!尿意を気にする間もなく約3時間を堪能。

シンプルな筋でもやはり一筋縄ではいかない。 
あのアレも何か
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燃える雲(1967年製作の映画)

3.6

航空犯罪に対抗する検察官にスカウトされる元飛行機乗り。

本物の機体を利用しての空撮は圧巻。

瀕死の宍戸錠の意識を保つために野郎三人で「夕焼け小焼け」を熱唱するシーンが印象的。

赤ちゃん特急(1956年製作の映画)

4.4

荷台に置き去りにされた赤ちゃんとトラック運転手2人の東京〜大阪行って帰っての珍道中。

70分足らずの作品なのに満足感凄い。ハイテンポで展開されるロケーションにクスリと笑える演出に見応えたっぷり!
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こだまは呼んでいる(1959年製作の映画)

4.5

短気なバス運転手と陽気な車掌さん。

雪村いづみのガイドと歌声にエスコートされ乗客気分で楽しむ。村人のお使いを引き受けたり、同じバス映画の名作「有りがたうさん」を思い出す。

雪村いづみに恋する本屋の
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海の野郎ども(1957年製作の映画)

3.2

多彩な人種が集う船乗りたちの衝突と和解。

なんだか異質感の漂う作品だった。台詞は少な目で陰湿な雰囲気。外国人キャストが多いのも影響してるのだろうか。

この濃い集団に混ざるとあの裕次郎も坊やに見える
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

原作、ドラマとどの媒体も経験していない自分のような人でも楽しめる構成なのは良かった。
主人公が発言してるように犬神家の一族のような導入から実は…なサスペンス。(石橋蓮司の使い方が三國連太郎のようだ)
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

4.6

お菓子会社のセールス合戦と社員の苦悩を痛烈に描いたブラックコメディ。

メディアのあり方等、現代に通じる話を展開していて見応えがあった。

醜悪メイクでも野添ひとみはキュート。虫歯をアップで捉えた
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

3.9

「キノコを信じろ!」
劇場で観られる日が来るなんて!

やっぱこのノリ、嫌いじゃないんだよなー。「ダメ映画」ではないと思う。マリオでやる意味は?と問われれば返答に困るけど笑

マリオ64すら発売してい
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.4

日本発祥のゲームが元でこんな夢物語みたいな企画と挑戦が実現していたとは知らなかった…

レースゲームを極めた青年が過酷な経験を経てレーサーとして人間として成長していく姿に胸打たれた。 

4DXどん
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

おなじみのメイクを取り、自身を投影したような役柄を演じるチャップリン。

同時期に活躍した喜劇スター、バスター・キートンとのサイレント時代に戻ったかのような舞台上での競演にも胸が熱くなる。(声初めて聞
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独裁者(1940年製作の映画)

4.4

第二次世界大戦が激化する直前にこんな強烈な作品を制作していたということに驚愕。

ラストの演説は特に迫真的だけど、後の当事者達の苦しみを考えるとなんとも言えない気持ちになる。

スパイ(1965年製作の映画)

3.9

国内で暗躍するスパイ組織の動向を追う熱血記者田宮二郎。

組織の全容が見えてこない不気味さ。

中谷一郎の突き抜けたゲスぶりが一周回って魅力を感じる。
「こいつは俺の種を宿していてね…」

当時の焼肉
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証人の椅子(1965年製作の映画)

3.8

ラジオ店の主人が惨殺される事件が発生。容疑をかけられ収監される妻…

検察の横暴さにゾッとする。圧をかけられ、虚偽の証言を行う少年達…罪悪感から命を絶とうとする者まで…

結局真犯人はわからぬまま
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にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

4.2

泥棒失敗からの逃走中にある事件の現場を目撃する男。

昼はモグリの歯医者、夜は泥棒・三國連太郎の人たらしぶりが憎めない。赤ちゃんをお菓子で釣るシーン和む🤭

ラストのドタバタ裁判、憐れみの目線を送
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