ukigumo09さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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シーズン・イン・フランス(2017年製作の映画)

3.6

2017年のマハマト=サレ・ハルーン監督作品。チャドという国で最初の映画監督とされる彼の作品はあまり観る機会は多くないが、カンヌ国際映画祭で受賞経験もあるアフリカを代表する映画監督である。『渇きの季節>>続きを読む

消される男(1967年製作の映画)

3.4

1967年のフィリップ・コンドロワイエール監督作品。この人はキャリアのほとんどがテレビシリーズの監督で、劇場用映画は初期に限られる。長編ともなると3本だけで、本作『消される男』は2本目。長編第1作は原>>続きを読む

サラは走る(2013年製作の映画)

3.8

2013年のクロエ・ロビショ監督作品。ケベック州出身の女性監督である彼女は、数本短編の作品を撮っていて、その中の『Chef de meute(2012)』という作品がカンヌ映画祭の短編部門に選出されて>>続きを読む

ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ(1980年製作の映画)

3.2

1980年のジョルジュ・ロートネル監督作品。ロートネル監督は娯楽映画の大家ともいうべき存在でどの作品もめっぽう面白い。ジャン・ギャバンを渋い老刑事として使った『パリ大捜査網(1968)』、アラン・ドロ>>続きを読む

犠牲者たち(1996年製作の映画)

3.7

パトリック・グランペレ監督による1996年の作品。彼の監督作品は日本で一般公開されたものはないのだけれど、ドキュメンタリーやテレビドラマなど幅広くこなす監督だ。クレール・ドゥニ監督の『パリ、18区、夜>>続きを読む

警部(1978年製作の映画)

3.4

1979年のジョルジュ・ロートネル監督作品。彼は撮影助手や録音技師、編集などで経験を積んでから1958年に監督デビューを果たす。『黒眼鏡の男(1961)』がヒットし、片眼鏡がトレードマークのキャラクタ>>続きを読む

ふたりの友人(2015年製作の映画)

3.4

2015年のルイ・ガレル監督作品。父親であるフィリップ・ガレル監督の作品に幼いころから出演しており、現在ではフランスを代表する若手俳優に成長したルイ・ガレルによる長編初監督作品が『ふたりの友人』だ。父>>続きを読む

(1982年製作の映画)

3.4


1982年のジョゼフ・ロージー監督作品。彼はアメリカ出身の映画監督で1930年代から演劇の演出をしており、1948年に長編映画第1作の『緑色の髪の少年』を撮る。戦争孤児の少年の髪の色がショックで緑色
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アイスバーグ!(2005年製作の映画)

3.7

2005年のベルギー映画。本作はアベル&ゴードンでお馴染み(!?) のベルギー出身のドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンという道化師夫婦による監督、脚本、主演作である。本作ではアベル&ゴードン作品の常>>続きを読む

匿名レンアイ相談所(2010年製作の映画)

3.5

2010年のジャン=ピエール・アメリス監督作品。彼にとって長編7作目の本作は、日本では劇場未公開ながら、2011年にフランス映画祭で上映され観客賞を獲得している。

アメリス監督はどんなジャンルの作品
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夕なぎ(1972年製作の映画)

3.5

1972年のクロード・ソーテ監督作品。ソーテ監督といえば1960年の『墓場なき野郎ども』というリノ・ヴァンチュラ主演で作られた、妻を失くした子連れギャングの映画でフィルムノワールファンには忘れがたい監>>続きを読む

向かい風(2011年製作の映画)

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パリに住む作家ポール(ブノワ・マジメル)は二人の子供の前で、医者である妻サラ(オドレイ・トトゥ)と口喧嘩をしてしまう。仕事に出かけた彼女はそのまま連絡もなく失踪してしまった。
一年間妻の帰りを待ったポ
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恋愛小説ができるまで(1990年製作の映画)

3.5

1990年のクリスチャン・ヴァンサン監督作品。ヴァンサン監督は、2013年にミッテラン大統領の専属女性シェフの実話を基にした作品『大統領の料理人』が日本でも公開されたのでフランス映画ファンにはお馴染み>>続きを読む

先生(1967年製作の映画)

3.9

本作は1967年のアンドレ・カイヤット監督の作品だ。カイヤット監督は若い頃弁護士をしていたという変わった経歴を持つ映画監督で、法律や道徳観、犯罪や正義などの絶妙なところで展開される物語を得意としており>>続きを読む

他人のそら似(1994年製作の映画)

3.5

1994年のミシェル・ブラン監督作品。ミシェル・ブランと言えばパトリス・ルコント監督作品『仕立て屋の恋(1989)』の主演でお馴染みのフランスを代表する個性派俳優だ。本作『他人のそら似』は彼にとって監>>続きを読む

絶体絶命(1958年製作の映画)

3.9

1958年のエドゥアール・モリナロ監督作品。キャリアの後半、とりわけ『オスカー(1967)』あたりからコメディ作品が多くなるモリナロ監督だが、監督デビューして間もない頃は犯罪映画を多く手掛けていた。『>>続きを読む

Une famille à louer(原題)(2015年製作の映画)

3.0

ジャン=ピエール・アメリス監督の2015年の作品。アメリス監督にとって長編10作目の本作はロマンティックコメディだが、日本では未公開。
アメリス監督が初めて日本で紹介された『デルフィーヌの場合(199
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夜のマルグリット(1955年製作の映画)

3.5

1955年のクロード・オータン=ララ監督作品。1901年生まれの彼はゴーモン社の美術担当などを経て1923年に短編作品『Faits divers』でデビューする。サイレント期のこの時代に長編撮り始める>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

4.1

2000年のアニエス・ヴァルダ監督作品。ベルギー出身の彼女は第二次大戦に南仏のセートに疎開し、戦後はパリで大学入学資格を取得して文学士号を得る。彼女は初めから映画の道に進もうとしていたわけではなく、写>>続きを読む

パリ横断(1956年製作の映画)

3.8

1956年のクロード・オータン=ララ監督作品。『肉体の悪魔(1947)』や『可愛い悪魔(1958)』等を撮ったオータン=ララ監督は、批評家時代のフランソワ・トリュフォーから痛烈に批判された監督の一人と>>続きを読む

曳き船(1941年製作の映画)

4.1

1941年のジャン・グレミヨン監督作品。1901年生まれのグレミヨン監督が音楽家になろうとパリに上京した頃は、まだ映画は音声を持たずサイレント映画の時代であった。映画の上映の際は無音のままでは面白くな>>続きを読む

大追跡(1965年製作の映画)

3.9

1965年のジェラール・ウーリー監督作品。1940年代から50年代あたりまで俳優として映画に出演していたジェラール・ウーリーが長編監督デビューしたのは1959年の『熱い手』。その後多くの作品を撮るが、>>続きを読む

陽は昇る(1939年製作の映画)

4.0

1939年のマルセル・カルネ監督作品。カルネ監督は長編第1作目の『ジェニイの家(1936)』から詩人のジャック・プレヴェールとコンビを組んで『天井桟敷の人々(1944)』のような映画史に残る名作を多く>>続きを読む

華麗なる女銀行家(1980年製作の映画)

3.1


1980年のフランシス・ジロー監督作品。彼はジャンル映画を手堅くこなす職人監督という印象だ。ジロー監督は30歳で長編デビュー作を撮る際、すでに『プリンセス・シシー』から四半世紀が経っており国際的スタ
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地獄の決死隊(1962年製作の映画)

3.9

1962年のドニス・ド・ラ・パトリエール監督作品。彼は1945年、第二次世界大戦後に映画界に入りジョルジュ・ランパン監督のもとで助監督としてキャリアをスタートさせる。1955年『貴族たち』で長編デビュ>>続きを読む