シュンギクさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シュンギク

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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

虚構が現実を超えてくる作品というのは度々あると思うが、今作に関して言えば「現実が虚構を超えている」ように感じる。
メイキングが凄すぎて、作中のアクションを超えているように感じる…脳がバグってしまう。そ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

やはりエンタメ作として至高の1作。

社会・仕事の厳しさ、精神的な成長の擬似体験が巧み。
これを画的に派手な世界観とキャラクターたちで、説教臭さを脱臭していて、観客を楽しませてくれる、この映画に浸らせ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

ポスター以外予告編もCMもあらすじも何もかも公開しない・一切宣伝を行わないという、かつて類を見ない興行となった本作。

宮﨑駿・スタジオジブリという看板だからできた興行ではあるものの、今後の映画宣伝に
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.5

キャラの魅力さ、自然の美しさと怖さ、共に幼少期を体験したかのような濃密さと卑近さ、何度観ても飽きない。

映画としては説明が足りないし、展開が飛躍しすぎている。冒頭の引越しシーンなどは本来なら映画のオ
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スカイライン −逆襲−(2020年製作の映画)

2.0

『スカイライン』完結編。

毎回違うアプローチを仕掛けてきた本シリーズが、敵母星を舞台に戦うというシチュエーションは新しさはあったものの、往年のB級SF映画にスケールダウンしてしまった感はある。

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忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th anniversary(2023年製作の映画)

3.0

『忍風戦隊ハリケンジャー』20周年記念作品。

とはいえ、周年記念作品としてのお祭り感は10周年時にやっていたためか、同じことはせずに、江戸時代を舞台にした一風変わった番外編として仕上げ試みは面白かっ
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リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ(2023年製作の映画)

2.0

良くも悪くもいつもの「Vシネクスト」作品。

TVシリーズの雰囲気そのままに、より「ウケたキャラクター描写」が徹底されていた。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

手垢のつきまくったヒーロー映画を、「過去の自分にオリジンを追体験させる」という新しさとサプライズの連続で新鮮味と面白さを与えた作品。

ファンとしてはかなり楽しめた1作ではあるものの、作品外でな事件事
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

極彩色の映像美を魅せていた前作から更にパワーアップ。
キャラの心情に合わせた色彩設計によりダイナミックになったアクションの数々にうちのめされる。

だが、映像が凄すぎるあまり、鑑賞に体力をかなり持って
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

急にギアが入るアクションのキレがたまらない。キャストの雰囲気も抜群。

やや説明がクドいのが惜しいものの、十分楽しめる佳作

怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄まじい。ハイレベルに巧い脚本と、それを見事に淡々としつつも情緒たっぷりに映す是枝監督の手腕がこれでもかと光っていた。

同じ話を1幕ごとに登場人物の視点を変えて描く、というのはよくある内容ではあるが
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.0

現実の事件を知っている、という事を抜きにしても、ジョナサン・メジャーズの危うい雰囲気で緊張感が凄まじい映画になっていた。

ボクシングを通して赦す物語…になっているのは理解したのだが、どうにも過程を飛
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

1.5

広瀬すずの牽引力は相変わらず凄い。終始画が保つ。
それでもカバーしきれない、苦しい点が多かった。


マンガ的なセリフが実写映画として調整されずそのまま出てきてしまっているため、セリフに違和感が多い。
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.5

シリーズ完結に向けて物語を畳もうという意思は感じられる。
「ファミリー」を怖そうとする敵の配置、ファミリーの「集結」のカタルシスを作るための分散が正にそれ。

理屈や法則を捻じ曲げる豪快なアクションが
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

ゲームの面白さだけでなく、ゲームをやっていて感じる気持ちの良さ、丁度良さまでも見事に表現している。

ストーリーは容易に予想がつく内容だが、期待はしっかり満たしてくるし面白い。キャラも豊か。破綻も少な
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暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー(2023年製作の映画)

3.5

カオスにカオスを掛け合わせた結果「意外と真面目」になった本作。

ゼンカイジャーらしい愉快な話とドンブラザーズのトンチキとエモがぶん殴ってくる感覚が面白い。
掛け合わさることによる「噛み合わなさ」はな
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

期待通りの結末と、魅力的なキャラクターたちによる愉快なやり取り、VFX盛り盛りのアクションシーンなど満足度はやはり物凄く高い。

高いが故に、シリーズの中でも更にもう一つ突き抜けた何かが欲しかったのが
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放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

2.5

『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督最新作。登場人物たちの何気ない掛け合いを魅力的に映す監督だが、今作はやや空回りしている感が否めない。

登場人物たちが割とベタで演技も拙いことから「キャラク
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.0

能の絡め方の機能してなさ、もはや見飽きた聞き飽きたような人物描写のセリフ説明、「村」のどん詰まり感の伝わらなさ、オチの付け方などなど、正直映画としては巧くない。

ただ横浜流星がかつてないほど素晴らし
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.5

ガーディアンズらしい軽快なノリと編集、所々垣間見えるブラックさがきちんと45分にパッケージングされてる1作。気楽に観られる「ちょうど良さ」が非常に良い。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『Sinners of the Sistem』と『3』の間のストーリーがようやく語られた本作。

「どのようにして『3』開始時点の状況になったのか」という部分への回答は予想以上で見応えがあった。
そこ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

ビル・ナイの確かな演技と現代にも通ずるテーマで魅せられる。

オリジナルは未見だが、ロマンスや終盤の繰り返しの説明シーンなど、どことなく野暮ったさが残り洗練されていない印象を受けた。

面白かったがゆ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.0

灰原哀にスポットを当てたミステリー作品…と思いきや、毎度おなじみのエクストリームアクションな1作。

老若認証システムという設定は非常に巧みでかなり面白いドラマが期待されたが、良くも悪くもいつも通りで
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.0

あまり語るべき内容がない…。

主人公のドラマは薄くなり群像劇にシフト…の割にはそこが絡み合う面白さはなく。サプライズもサプライズのためでしかない。

適度は面白さと適度なアクションと適度なキャラクタ
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.0

旬の俳優、目黒蓮と今田美桜による恋愛ファンタジー。

旬の俳優らしい瑞々しさはどのカットからも伝わってきて非常に画が保つ。撮影も良い。

その分物語根本の設定の描写の確度の低さとアクションの拙さ、映画
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

前作より予算が増えたのか、ベースの予算アップは随所に感じられた本作。

主人公たちと対比させる敵キャラを用意し双方のドラマを展開させるという、一見すると物語があるように見える。


しかし、実のところ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

生々しくも手数の多いアクション、ありそうですあまりなかった世界観、小気味良さとダラダラさが妙なバランスで混在している会話シーンの妙が魅力的。

その会話シーンがややすべっているように見えるシーンもある
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.5

介護を題材にした社会派ドラマ。

ミステリーサスペンス的な要素を宣伝では打ち出しているが、実際はその部分は薄く、強いメッセージ性を打ち出した作品となっている。

考えさせれるメッセージではあるものの、
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.5

シリーズファンに向けたファンムービーの域は出ない…出ないが、ここまで「ファンが求めていたものが提供される」「求めていた以上のものが提供される」のは中々ない。

ストーリー展開、キャラクターたちのやり取
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

SFモノのトレンド?であるマルチバースの設定と、カンフーアクション・家族愛のドラマを盛り込んだ1作。

『ドクターストレンジ』のような複雑な映像を見せなくてもマルチバースを体感させる映像表現と役者陣の
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劇場総集編 SSSS.DYNAZENON(2023年製作の映画)

3.0

『グリッドマン ユニバース』公開に向けて制作された、『SSSS.DYNAZENON』の劇場総集編。

各話サブタイトルを導入した『SSSS.GRIDMAN』とは違い、かなりオーソドックスなダイジェスト
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ティ・チャラひいてはチャドウィック・ポーズマンを弔った作品。
「キャラクターの死を乗り越えて立ち上がる」物語は数あれど、本作はそれよりも「死や喪失と向き合う」ことに重きを置いている。

それゆえカタル
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

庵野秀明監督による『仮面ライダー』愛に溢れた作品。
仮面ライダーの、悲哀と葛藤を抱えたヒーローのカッコ良さ、泥試合のような地味さだったりライダーキックやバイクのカタルシスたっぷりの多彩なアクションなど
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

楽曲の良さで確かに強く惹きつけられる部分はある。
しかし多くの方が挙げている通り、演奏シーンでの人物のCGがかなり浮いていて没入感が削がれてしまう。

キャラクターたちの内面の描写も、後に成長させるた
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.0

オチがあまりにも有名すぎる作品だが、このオチこそがこの作品の面白さの核になっているため、オチを知った上で観るとパンチ不足に感じてしまう。

ブルース・ウィリスの好演は光っている。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.0

DolbyCinema3Dにて鑑賞。

ラブストーリーの部分は勿論のこと、VFX・SFXでの表現もすごい。本当に船が沈没する緊迫感がある。

全体的に尺が長かったり(特に現代パート)、ローズの回想によ
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