冒頭のモンタージュでグッと引き込まれる…西谷監督の手腕が光る。
事件のミステリー性がかなり重要なウェイトを占めているものの、やや推測や自白に頼り切りすぎており、物理学者らしさもあまり活きてこない展開>>続きを読む
TVシリーズ2期分を経ての劇場版。
初見でもわかりやすく説明やTVシリーズの回想を挟んでるものの、基本はやはりTVシリーズの視聴が前提か。その回想の多さがややテンポを落としており爽快感に欠けてしまって>>続きを読む
ミステリー、ホラー、スリラーといったジャンルへカテゴライズされる作品だが、そのカテゴリを越えてくる展開には驚いた。
ただそれぞれで突き抜けたような画や展開が観られず、上映時間の長さも相まって、いずれ>>続きを読む
伊坂幸太郎の独特の世界観と、トンチキな日本描写と大味さが見事にマッチした1本。
完璧さとはかけ離れているし、熱狂的に惹きつけるほどの魅力は欠けているものの、気楽に楽しめるアクションミステリーだった。
編集でこうも変わるのか。
余計な要素はカット、プロパガンダ的主張も控えめ、後半の盛り上げのための“サゲ”る展開の違和感もない。
非常にエモーショナルな展開となるように再構築されている。
今作を正史>>続きを読む
夏の鮮やかで爽やかな景色を反転させるほどの苦さを秀逸に表現した1作。キャストの演技も素晴らしい。
分かりやすい「華」は『容疑者Xの献身』のほうがあるものの、今作のテイストも良い。
「ワールド」とはいったい何だったのか。「パーク」から規模が大きくなってきたシリーズだったが、最後は施設とジャングル内でのパニック映画という、既視感のある内容になってしまっていて残念。そして大して面白く>>続きを読む
邦画でこのスケールのものが観られたことに驚き。
CGやアクションシーンでゲンナリすることなく、楽しんで観られた。合戦の画の圧も山崎賢人のアクションも良い。
しかし戦場の臨場感や緊張感が大いに欠けてい>>続きを読む
終盤やや無理がある展開が続くものの、キャストの演技と映像の魅せ方で乗り切った快作。
主人公の心情とリンクしたカメラワークが良い。
新規カットの追加などで設定・物語・立ち位置がより整理されわかりやすくなっただけでなく、第1部では1本の映画としての起承転結を、第4部ではTVシリーズで欠けていたあるやり取りや、戦闘シーンにドラマを重ね>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Adoの楽曲が話題の本作。確かに曲は良い。
だがあらゆる要素が渋滞を起こしグッチャグチャで今ひとつ乗り切れない。
多すぎるキャラクターたちが物語を殺しているし、誰が今どこで何をしているかを整理して提>>続きを読む
ヤンキーものとタイムリープものの面白いところが抽出されていて面白い。各キャスト陣もキャラクターにバッチリハマっているため魅力的。
続編ありきの部分が気になっていたものの、無事続編も決まり安心。
アメコミヒーロー映画のパロディだらけ、下ネタも盛り盛りでさぞ下品な仕上がりに……かと思いきや、真っ当に面白いアクションコメディ映画だった。
俳優が記憶喪失で本物のヒーローになったと思い込むそのプロッ>>続きを読む
物語もキャラクターもテーマも何もかもが薄っぺらい。
ロボットがいる世界観の説得力のなさ、TANGと2人のロードムービーの楽しさや感動の薄さ、シンギュラリティを巡る展開の既視感、成長が感じられないのに>>続きを読む
瞬間の盛り上がりのためだけに、前後の繋がりや整合性を無視した展開が劇場版になりより顕著に。
飛行機ハイジャックをやりたいから、降下しながらの変身シーンをやりたいから、パルクールをやりたいから、バス>>続きを読む
カオスにカオスを重ねたコメディ作品。
TVシリーズにはないプレミア感もあり、正に「お祭り」として楽しめる1作。
物語的には、導入に対しての結末が後のTVシリーズに先送りされたり、急に差し込まれるエ>>続きを読む
劇場版『Gのレコンギスタ』第四部。
新規カットの増加については細々としたものが多かった劇場版『Gレコ』だが、今作は大胆なカット・シーンの追加が行われ、それが面白さを生んでいる。
やはり最たるものが>>続きを読む
アイアンマン、キャプテン・アメリカがシリーズで完結を迎えた中、4作目と新たなステップを見せた『ソー』続編。
前作同様コミカル描写多め、ストーリーそのものは重くてもそれを感じさせないライトな雰囲気が非>>続きを読む
「普通に」面白いSFアニメーション映画。それなりに魅力的なキャラクターと、綺麗な映像、わかりやすいがオーソドックスな伏線回収…と、そそれなりに楽しめた。
ただこの「普通」というのが今作では非常に問題>>続きを読む
序盤の爽やかな雰囲気から一転、登場人物たちの欲望が露わになり人間関係がズレて壊れていく様が素晴らしい。
観客に突きつけられるセリフや展開の数々と、物語の行き着く先の見えなさにハラハラする。
是枝監督最新作は韓国映画。
『真実』同様に舞台やキャストが変わっても「是枝色」は変わらない。リアルな役者の演技と、優しくてキツい物語と映像。段々と擬似家族を形成していく展開や変わっていくキャストたち>>続きを読む
大傑作。
迫力と興奮と感動に満ちた最高の1本だった。
前作の不満点だった冗長なラブストーリー、わかりにく戦闘シーン、薄いチーム感…すべてを払拭し最高の形に消化している。
シンプルながらも手に汗握る>>続きを読む
ホラーとジャンル分けされているものの、実態としてはシニカルなコメディっぽさが強い。登場人物の心情と、それを冷静に観ている観客とで感じる温度差が笑いになっている。
設定やストーリーの展開に至るまで『週>>続きを読む
『機動戦士ガンダム』42年ぶりのスクリーン復活。TVシリーズの名エピソード『ククルス・ドアンの島』をリメイク。監督は安彦良和。
TVシリーズのそれを劇場映画となるように膨らまし、スクリーンに映えるよ>>続きを読む
湯浅政明監督最新作は売れっ子脚本家野木亜紀子氏。
湯浅監督のイマジネーション溢れる映像表現と、緻密な妙技を見せる野木脚本とが合わさり素晴らしい作品に…なるかもしれなかった。
ショーの派手さは面白>>続きを読む
『仮面ライダーセイバー』後日談。
「仮面ライダーの戦いに巻き込まれた一般市民」という視点の新鮮さ、物語の重さと上堀内監督の演出がマッチしていて見応えはあった。今回に関しては、整合性よりもエモさで押し>>続きを読む
理解・分解・再構築という錬金術の定義同様に原作を錬成した前作。そのほとんどが上手くいっていなかったものの、『鋼の錬金術師』という
コンテンツが盛り上がったことは嬉かった。
今作。
前作より退化したよ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
初代ウルトラマンが持っているバラエティに富んだエピソードの数々を現代的に、映画的にアレンジ。「空想と浪漫」というキャッチフレーズを見事に表現した娯楽作。怪獣の数々やウルトラマンのアクション、禍特対の面>>続きを読む
独特の世界観とストップモーションによる表現が凄まじい。
割と展開的には似たようなものが続くため、もう少し尺がコンパクトだと、なおいっそうのめり込めたはず。
このレビューはネタバレを含みます
アニメ業界で奮闘する新人監督とその周囲を描いた群像ドラマ。
「誰かの心に届けたい」という理想と、「伝説の監督に勝ちたい」という野望の2つの軸があるが…これが微妙に噛み合ってなく観ていて高まらない。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
怒涛の展開の連続、頻出する新たな専門用語やキャラクター、マルチバースや魔術の映像表現などなど、圧倒的な情報量で観客を呑み込んでくる怪作。
観ていて見事に打ちのめされたし、鑑賞中の独特なライド感が驚異的>>続きを読む
ゼンカイジャーとキラメイジャー、さらにゴーカイレッドとルパンレッドも共演したお祭り作。ゼンカイジャーの後日談としても楽しめる1作。
この共演よって期待される展開やセリフの数々、見たかった後日談は見事>>続きを読む
TVアニメ『オッドタクシー』劇場版。
各キャラクターから証言を取っていくナレーションベースの総集編と後日談が少し描かれる。
TVシリーズを鑑賞した後の余韻に浸れる1本ではあるものの、やはり単独の1>>続きを読む
今作は久々に気合いの入った刑事ドラマ…のように見えたが、中盤からはいつも以上の豪快な画ヅラで魅せていく方向に舵を切った怪作。
謎解きは観客が解けないように後出しで情報を出してくる歪さはやはり気になる>>続きを読む
シリーズ第3作。ホラーテイストが以前よりも増した独特の雰囲気を持っているがコメディ描写も残っているため、ややチグハグなテンションの印象を受ける。
長い。
ミステリ調の物語で引きを作っていく割には大した展開は起こらずに飽きてしまう。
雰囲気だけで物語は軽く、ダークナイトの二番煎じのような印象を受ける。ロバート・パティンソンは良かったものの、突>>続きを読む