話の運びもそうだが、しかし撮られているものが須く魅力的。やはりアメリカは凄い
外側しかない。切り返しも満足に撮れていない。
申し訳ないがヴァーホーベンならこの内容は30秒で撮って、残り12分を有効に使っていたと思う
モノクロとカラー、高速なカット割り、交錯する時系列、忙しない劇伴、ここまでデフォルメされた映画とは。
冒頭1時間は割と面白く見たが、3時間は長過ぎる。
韓国映画的なアクション、長い廊下とエレベーターの殺陣が本作の白眉か。
ただ、最も面白くなるはずの麻薬密輸のシーケンスでスローモーションを選択してしまっている。こういうスローモーションの使い方は、私はサ>>続きを読む
全ては汚れるためにあるという内藤瑛亮の外連味を楽しんだ。
佐津川愛美が干している洗濯物が白い布ばかりであるという異常さが堪らない。とにかく布と風の映画。時にギリギリと思うラインもあるが、綿毛のショット>>続きを読む
指輪、螺旋階段、タバコの断面、風船など円形が反復されるイメージとして頻出する。
ジャンプカットやシームレスな繋ぎなどが多用されるが段々飽きてくる。
過去と現在が交差しながら、ドアの軋みや波といった音に導かれるように螺旋階段を上がっていく。鍵穴からの窃視や内側からの切り返しに痺れる。
適当な催眠術や憎悪に狂った小間使いなど、よくわからない細部もまた>>続きを読む
アリーチェ・ロルヴァケルは凄い。
あのトンネルの水たまりは何だ?少女が入水するショット、その波紋。そしてそこで終わるのかという突き放すようなラストショット、、
美術とかいろいろ金はかかっていそうで見応えはあるような気もするかもだが、とにかく各シーン演出に興味が持てない。バストショットも多すぎると思う
これはリンチの最高傑作と思う。彼の外連味がギリギリのラインで映画的に結合している。
驚くべきは、普通にサスペンスとして中盤までが面白いこと。もちろん終盤の破綻が醍醐味だが、それがなくても最後まで見たい>>続きを読む
ちょっとこれは凄すぎ。
ヘリからの空撮は異質だし、熱を出したラザロの額をみんなが触るショットは恐ろしい。現代的寓話なんだろうが全く本当らしくないような感覚と妙なリアリズムが同居している。
確かにこの橋は長回しで撮りたくなる。
マーティンが待ってに聞こえるので、すごい空耳がしてしまった。
おでん屋を探した先で船の灯りや濡れた路面が出てくるショット。そして、3人でキャッチボールするシーンの奇跡のような美しさ。傑作。
サックスの反射する光など艶かしく楽器を撮ろうとしている。演奏のCGとか作劇的過ぎる脚本とかはどうかと思うけど、観客の涙を流すカットが多すぎるのは一番つまらない。終わり方は潔くて意外性がある
ジャンルものとしてそれなりに楽しんだが、トランシーバで犯人と喋るのがどうもサスペンスを妨げているように感じてノレず。
緊迫感があるシーンの目白押しで素晴らしい。展開はお約束かもしれないが、前編にわたって興奮して見た。
まず良いと思ったのは、中盤の峡谷のロケーション。高低差や岩陰を使ったアクションと、これまでの突発的な>>続きを読む
画面の質感的にも映している内容的にも、ここ10年で撮られたとは思えない感じだ。
ラストのショットが異様。
とても面白かった。169分テンションが持続し、一体どうやって終わるのか、終盤はドキドキした。
冒頭、パリ郊外の屋敷のシーンは光の扱い方を見てもいかにもエルセというショットだったが、これが現代パートに>>続きを読む
下品なズームはあるが、即興的な分これは悪くない
開始早々に死体が出てきてエドガー・ジョーンズが捕まるまで10分かかっていない。このスピード感でノレる。湿地の娘、というキャラクターの割には彼女の造形は綺麗過ぎるのではとも思うが、映画なのだからリアリテ>>続きを読む
街、建物、乗り物、人間、全てが装置として画面のルックを統一している。いまだにここまで大胆かつ緻密な映画を見たことがない
あらゆる妄執に囚われたトビー・マグワイアが最後に勝利と喧騒を得たとしても、全く晴れることのない表情をしている。
彼は壊れていくのではなくずっと壊れているからこそ面白い。
デヴィッド・バーンはもちろん、ティナ・ウェイマスが超良いね。
気遣うという行為がモノを渡す行為として描かれる。人に差し入れする、モノを借りる、という行為が劇中ずっと反復される。果ては過去から拝借することになる。
また、髪を切る、車を洗う、星を見上げる、映像を見>>続きを読む