Soichiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

快盗ルビイ(1988年製作の映画)

3.7

作り物っぽい世界観が心地良い。真田広之はこういう情けない役も案外多い。

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)

3.0

本多猪四郎の有終の美というにはあまりにもヘッポコな出来。最後に平田昭彦を使うなら、もっと芹沢博士に寄せたキャラにすべきだった。ただ三色(黒、銀、赤)の同型の二足歩行怪獣によるバトルはこれまでに無かった>>続きを読む

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)

3.4

せっかく返還直後の沖縄を題材にするなら、もっとふんだんに色々映してくれた方が資料的価値もあったのではないかね

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

「1作目でケンカした弟と共闘」「1作目に比べて非現実世界度アップ」、これほとんど『マイティ・ソー ダークワールド』っすね。あれよりは全然面白かったけど。

大阪極道戦争 しのいだれ(1994年製作の映画)

3.1

細野辰興×役所広司、『シャブ極道』前夜で、ノリはほぼ同じ。結局こっちも「今日もシャブシャブ、明日もシャブ…」で最後までシャブ漬けなのは笑った。

鉄男 THE BULLET MAN(2009年製作の映画)

3.6

前の2作と比べて分かりやすいのだが、裏を返せば何でも台詞で説明し過ぎということか。リマスター版での鑑賞も、もうちょっとザラついてる画質の方が作風には合っていたかもしれない。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.5

ダンカン、大杉漣、寺島進と面子だけ見たらたけし映画なんだけど、それを超える無意味さが常に充満していてやばい。ボートでの釣り、フリスビー、ハンコ、化石掘り、追いかけっこ(やたら広い空間)、全てが空虚。

蛇の道(1998年製作の映画)

4.3

たびたび挿入される、塾で謎の数式をみんなで解いている場面こそがこの映画の構造そのものを象徴してますね。

鉄男 II BODY HAMMER(1992年製作の映画)

3.5

ノスタルジー×テクノロジー×悪夢の行き着く先って感じで、グルーブ感もすごいっすね。1作目に引き続き、田口トモロヲの吹っ切れた演技も良い。

フロム・ヘル(2001年製作の映画)

1.5

原作の荘厳さを骨抜きにした挙句、事件の表面だけなぞった上に妙なメロドラマで味付けした最低の実写化。これは酷い。

トレジャー・プラネット(2002年製作の映画)

3.6

男が男を育てる系の話として普通に面白くて、ディズニー暗黒期の煽りを喰らった不運な作品という印象。手書きと3Dの混在した画も悪くない。

アメリ(2001年製作の映画)

3.8

大好きな『勝手にふるえてろ』の原典のようにも思えるので好感。細々したナレーションとカット割、独特の色彩が作り物っぽさを上手く出していて、この話のトーンに合っている。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.3

ドラッグやSNSに溺れる今どきの若者のヤバさをホラーに上手く落とし込んだとは思うけど(黒目がデカくなる演出は特に秀逸)、もっとはっちゃけても良かったんじゃない。

G.I.ジェーン(1997年製作の映画)

3.4

いかにもリドスコが好きな戦う女性の話ではあるが、結局男側の論理に回収されてしまうどっちつかずな話のようで、微妙。それでもヴィゴは良いっすね。

ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

2.0

久々に反核をメインに据えた割には、何も解決していないかなり雑なまとめ方。ゴジラと擬似ウルトラマン的なジェットジャガーが組んで2大怪獣と戦うという、やりようによっては面白くなりそうな題材なのだが予算の無>>続きを読む

新選組始末記(1963年製作の映画)

3.4

市川雷蔵も悪くないが、脂ぎった若山先生(もとい城健三朗)の近藤勇と、眼光鋭い天知茂の土方歳三には食われ気味ですね。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

終始漂う死の香りはやはり『ソナチネ』に強い影響を与えているのがよく分かる。「ピエロ」と呼ばれるたびに「フェルディナンだ」と毎回訂正するくだりは、『3-4x10月』の「井口さん」「井口だろ」のやり取りを>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.8

CGの進化っぷりがすごいし(車体の反射の再現具合が見事)面白いんだけど、主人公が傲慢になって周囲が萎縮→反省して共闘、という同じ話ばっかり毎回やってる気がする。

カーズ2(2011年製作の映画)

3.7

車が「殺す」とか割と物騒なことを普通に言うので笑ってしまう

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

たびたび(ちょっとしつこいくらいに)映し出されるスカイツリーと、そのふもとの古アパートと、普通は分かりやすい貧富の対比なんだろうけどここでは違う。毎朝、役所広司=平山さんが満足げに天を仰いでから仕事に>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

3.4

『ターミネーター2』『タイタニック』『アバター』の要素が全部入ってる

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年製作の映画)

3.4

アンギラスが噛ませ犬じゃなく、ちゃんと活躍してて良いじゃない!

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

合戦シーンはやはり見事やね。特に氷の下に落ちていくとこの撮影はすごい。ドラマはかったる過ぎ。恒例のディレクターズ・カット版が出ればどうせ観ることにはなるんだが。

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.4

監督4人それぞれの個性みたいな話は面白かった。ずっと同じ監督でやる方がシリーズのトーンも統一されて良いように普通は思うが、これは成長していく子役が中心の話だし、そもそも原作からして後半にいくにつれて暗>>続きを読む

クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

3.9

古畑任三郎「VSクイズ王」の元ネタということで。あの唐沢寿明は、この本家の方でチャンピオンに仕立て上げられる2人、ジョン・タトゥーロの下世話な感じとレイフ・ファインズの上品な感じの中間というところです>>続きを読む

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

3.7

ぶっ飛び過ぎ。円谷英二既に亡く、本多猪四郎も一旦シリーズから身を退いた後、板野義光が田中友幸Pとうまいことやってこの路線で次作以降も監督を続投していた世界線もまた見てみたい。

(2023年製作の映画)

4.0

深作欣二が『仁義なき戦い』の時代劇版を『柳生一族の陰謀』でやったように、当然ながら『アウトレイジ』の時代劇版と思って観に行くわけですが、アウトレイジ最終章で終始漂っていた老い、枯れ、(たけし自身の)疲>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

4.0

マイケル・ベイが無茶苦茶に荒らしまくった後のシンプルな「地均し」としては素晴らしい出来。世界観のスケールはでかくなる一方(そのくせ筋自体は変わり映えしない)、キャラも増えすぎて目で追いきれなくなってい>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

そんなことあり得ない、そんな人間いるはずがない、という思い込みに対する揺さぶりを最初からかけてくる。世の中には理由なんか無いことがたくさんあるし、じゃあその時々の直感で生きていれば良いよね、と前向きな>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

スコセッシ映画での数々の主演を経たディカプリオと、「アイリッシュマン」で久々にスコセッシと組んだデ・ニーロの満を持しての対決、やはり感慨深い。原作ではそこまで掘り下げられていないアーネストの心情、おじ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

ドラマパートは悪い予感が的中。終盤の展開全てに漂うマッチポンプ感も何だかなあと。ただゴジラ周りは文句無しに素晴らしかった。