渡辺智子さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

豚と軍艦(1961年製作の映画)

3.9

米軍基地のある横須賀で軍人相手の売春宿を仕切っていた暴力団が手入れを食らって代わりにやりだしたのが豚の飼育。チンピラのきんた(長門裕之)が任されるのだが・・・・。アメリカのおこぼれで暮らしていた日本の>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.5

旭川から大学入学の為上京してきた松たか子の冒険(というほどではないけど)冒頭本物の家族が出てきた驚くがそこだけ(笑)いかにも上京したてらしいエピソードが続く。一ヶ所だけど映画内映画が出てくるけど妙に長>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

3.0

非常階段と田舎道に閉じ込められた二組のグループそれぞれ非常事態に見舞われ何とか脱出しようと試みるが・・・・。これもシチュエーションスリラーだが、最後に答え会わせ的なものがながれるがそれでもよく分からな>>続きを読む

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

3.2

斉藤由貴さんの映画デビュー作品、かなり変な映画で海で泳いだり、突然踊り出したりと往年の大映ドラマぽいですね(笑)養女として貰われるがこきつかわれるとか。相米慎二監督は単なるアイドル映画にはしないと冒頭>>続きを読む

エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.8

原作者自身が監督したエクソシストの後日談、1で亡くなったカラス神父が鍵を握る。前半は刑事が猟奇殺人を捜査するが病院で起こる殺人事件からが本番でジャンプスケアが効果的。CUREで黒沢清がオマージュした廊>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.1

日本円が強くて難民や外国人労働者を受け入れていた世界線の話、外国人居住地は円タウン(円都)と呼ばれていた。母親と死別した少女は娼婦のグリコに預けられる、アゲハと名付けられる。ひょんなことから贋札作りを>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.8

花とアリスの前日談をアニメにしたもの。二人は幼馴染みじゃなくて中学で出会ったのだと分かった。アニメなんだけど岩井俊二ぽい仕上がりになっている。声もオリジナルの2人が演じてるけどアニメ声優みたいになって>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

派遣の学校講師の皆川七海はマッチングアプリで知り合った教師と結婚するが😅岩井監督の前作のようにエピソードを積み重ねていく物語。学校の生徒に声が小さいからマイク使えとからかわれる主人公は徐々に自信を持ち>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

4.0

幼馴染みの二人の友情と微妙な三角関係の話し、花が一目惚れした宮本君が入っている落研に入部した花、たまたま倒れた宮本君を記憶喪失にして記憶を改竄するのだったがw。思春期の女子の微妙な心理をギャグを絡めて>>続きを読む

旅の重さ(1972年製作の映画)

3.8

1972年の映画、今から50年も前の映画です。男出入りの激しい母親に反発してお遍路さんの旅⁉️にでる主人公名前はない。所謂ロードムービーというやつです。なんとも無謀な旅だけど彼女の旅の行き着く先は・・>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

色々謎な映画、宮崎駿の戦争体験から始まる、主人公は駿さんがモデルだろう、そしてあのお爺さんもまた駿さんなのだろう。そしてそのメッセージは何を伝えたかったのか。何時も結論は丸投げ。君たちはどう生きるのか>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.0

またまた部活映画、クライマックスはまたしても文化祭だ❗直前になってメンバーの怪我やケンカで分解しそうなバンド。ボーカルに留学生のソンさんを入れてブルーハーツのカバーで乗り切ろうとする。多分後に続く映画>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.9

話だけ聞くとニキータかと思ったけど冒頭のFPSゲームなアクションシーンで掴みはオッケーか、主人公ほれっぽ過ぎん⁉️それがさらに悲劇を引き起こすわけだけど。シンカメやベイビーわるきゅーれも影響を受けたで>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.8

初見です、カリスマ的アイドルリリィシュシュを崇拝する少年の周囲で起こる事件の数々、いじめ、恐喝、パパ活、嫉妬、レイプ、暴力、自殺、殺人、初期のインターネット等々滅入る作品だけどみいってしまいました。カ>>続きを読む

スクールガール・コンプレックス 放送部篇(2013年製作の映画)

3.4

冒頭からオッサンの作った女子高生映画みたいでキモかった(笑)高校の時放送部だったので声だし練習はちょっと懐かしかった。門脇麦のダメ部員ぶりがひどい😭💔けどこういう人おるよね。森川葵の美少女ぶりもいいね>>続きを読む

サメストーカー(2020年製作の映画)

3.0

サメストーカーは題名詐欺、サメから主人公や弟を救った男がストーカーだったというサスペンス。そこそこ楽しめる映画ではあります。サメはキーアイテムではあるけどあんまり暴れたりしないしほとんど出てこない(笑>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.5

鬱屈とした高校生の群像劇、リバースエッジに似てるけどあれほどのエグミはない。何か話しが込み合ってるなと思ったら二つの短編を一つの映画に纏めてるんだね、ちょっと無理があるきもした、主要人物の琴子がショッ>>続きを読む

君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

3.8

なんで女子高生と思わなくもないけど😅面白かったです、原作者には疑問点がないではないけど経済の問題意識には賛成です。財政健全化真理教は要らないや。主人公の女優さんが生き生きしてて素晴らしい。冒頭でアベノ>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

配信で二回目の観賞。諸般の事情で弾き出された人々が家族として暮らしている家に虐待されていたであろうユリを保護⁉️して一緒に暮らし始める。彼らはおばあちゃん(勿論他人)の年金や万引きで暮らしているのだが>>続きを読む

わるいやつら(1980年製作の映画)

3.4

松本清張原作の全員悪人、みたいな映画、二代目のボンボン医者が女達の為に犯罪に手を染めて破滅していく話し。出演女優が当時旬の人達が出ているし。藤田まことが意外な役で出ている。後半の楽屋落ち的カメオ出演の>>続きを読む

誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリー、ハマーショルド事務総長の事件は全く知りませんでしたが、事件の背後にいる組織を追及する話。さらに不気味な話が出てくるけど陰謀論ガーで片付けられない所もある。今も世界で後継組織が暗躍して>>続きを読む

事件(1978年製作の映画)

3.9

砂の器、震える舌等々話題作を連発してた野村芳太郎監督とそのスタッフが撮った作品、当時未成年が起こした殺人事件を裁く法廷劇。昭和の名優が火花を散らす、当時でもベテランの名優の中で存在感が凄い当時の若手大>>続きを読む

魔女の宅急便(2014年製作の映画)

3.4

ジブリのアニメでお馴染みの原作を実写映画化、アニメの実写化ではないところに注目。どうしても比較してしまうが内容はそんなに悪くないと思いました。粗いCGとか気にしなければね。出演者も豪華で初主演の小芝風>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.6

元祖でもないか事故物件の話、ホラー小説家の私は雑誌のリアル怖い話の投稿欄のコメンテーターをしているが久保さんという方の部屋から奇妙な音がするといつ投稿に興味を持つ。その部屋は実は・・・。部屋の由来から>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.6

ある地方都市で実力者の政治家が病気で倒れ娘の宮沢りえが後継者に祭り上げられる。折しも選挙に突入。世間知らずの娘は波乱を巻き起こす。自分が祭り上げられてることを知った宮沢りえは秘書の窪田正孝を巻き込んで>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.9

一度劇場でみてるのだけど配信が終わるらしいので再見、原作をかなり改変していて原作者の意図とは違うかもだけどこれはこれでありですね。出会い、接近、挫折、再生、再会と良くあるパターンだけどこんなに良い映画>>続きを読む

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.7

密室殺人、凄腕弁護士、交通事故、何か怪しい要素だらけなんですけど。二転三転する話。中々見ごたえがありました。なんか偶然過ぎるだろというところも有りましたけどね。もっと大きなどんでん返しがあるのかと思っ>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

3.4

評判悪いけどアイドル論、ネット論、連合赤軍事件、仁義なき戦い、いじめ、LGBT等々雑多な要素を詰め込んだ映画。個人的にはそんなに悪くないとと思った。この時まだアイドルだったかどうか不明だけどキタリエさ>>続きを読む

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.9

ぼくの叔父さんの続編に見えるが実はこちらがユロ叔父さん主演の一作目監督のジャック・タチがユロ叔父さんに扮している。ノッポさんみたいなユロ叔父さんは無声映画みたいにほぼ喋らない。筋は有ってないようなもの>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.8

見逃し映画シリーズ、初スパイダーマンがこれで良かったのか?でも面白かったからOKです、アメコミをそのまま映像化したような作品。目眩くような映像と時々入るギャグと見ごたえたっぷりでした。海外から観る日本>>続きを読む

吉原炎上(1987年製作の映画)

3.5

政府公認の今の言葉で言えば売春宿だった吉原を舞台に花魁達の悲哀を描く映画。借金のかたに売られてきた名取裕子が一人前の花魁になる話を軸に廓に生きる人々特に花魁の生きざまを描く☺️まさに性的搾取も甚だしい>>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

2.8

ダリオ・アルジェントが制作、脚本にまわりマリオ・バーヴアの息子が監督したホラー映画、謎の映画館に招待された客がゾンビ化して襲い始める。やがて映画館の設定はどうでもよくなる(笑)ゾンビと戦うアクション映>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.5

二階堂ふみシリーズ、今日が命日とか全然知らなかったんですけど、太宰治の最後の日々を蜷川実花監督流に描いた作品。太宰治の創作の影に女ありみたいで題名の通り三人の女に結局翻弄されてしまうダメ男みたいに描か>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.2

見逃してた映画、クルド人難民の家族の娘サーリャはごく普通の高校生として暮らしていたがある日父親が難民認定を取り消され入管に収容されてしまう、家族も皆ビザが取り消されバイトも他府県への移動も出来なくなる>>続きを読む

脳男(2013年製作の映画)

3.3

二階堂ふみシリーズ、ジャニーズでは珍しく俳優専門の生田斗真主演のサスペンス。感情も神経もない男のお話。連続爆弾事件、幼児連続殺人、脳男の正体とか色々てんこ盛りだけど話がとっちらかってるかな。二階堂ふみ>>続きを読む

日々ロック(2014年製作の映画)

3.3

二階堂ふみシリーズ、音楽映画。漫画原作らしいが読んでません。無謀にも東京にバンドやるために出てきた三人組、ライブハウスに居候しながら対バンにせいを出すがある日なぞの女が乱入してくる。漫画風なオーバーア>>続きを読む