磨さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

磨

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犬、回転して、逃げる(2023年製作の映画)

3.4

泥棒という裏の顔を持つ青年と、この世の終わりを願う婦人警官。二人の周囲でおこる騒動を描いたサスペンスコメディ。

ワケワカメなタイトルは“犬視点(?)”での物語だから…。まぁ「家政婦は見た!」的な感覚
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

“変わるモノ。変わらないモノ。変えたくないモノ。”というキャッチコピーが目を引く『仮面ライダー』50周年プロジェクト。
監督作としては『シン・ゴジラ』以来の実写作品となる庵野秀明がメガホンを取った特撮
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ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)

3.5

16世紀末に起きた文禄・慶長の役(韓国側の呼称は「壬辰・丁酉の倭乱」)の文禄の役の際、戦の分け目となった戦い【閑山島海戦】。この戦闘での日本軍の武将・脇坂安治と朝鮮国“救国の英雄”こと李舜臣の、地力を>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.5

1929年から1972年まで書かれ、世界的人気を博したジョルジュ・シムノンのミステリー小説の映画化作品。
ジャケのシルエットからわかる通りの太っちょおっさんが、メグレ警視。そう、コナン君に出てくる“目
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コンペティション(2021年製作の映画)

3.3

超一流のスタッフ、キャストが集められた映画製作の裏側を描くコメディー映画。スペイン映画界を代表するペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラス、初の本格的な共演作品。

名優たちによる演技合戦(コンゲーム
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.4

『シュレック』シリーズからスピンオフ。ネコの剣士「プス」を主人公とした『長靴をはいた猫』の続編映画。

シュレックからそうなんだけど、絵がイマイチ好きになれないというアニメにとって最大の相性の悪さがあ
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.7

つい10年ほど前まで〈キャプテン・マーベル〉という名前だった、“見た目はオトナ、中身はコドモ”のDCEUきってのスーパーヒーロー、シャッザーーーム!の続編(紛らわしい説明)

半人前ゆえに神々を怒らせ
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

世界的なベストセラーで映画化もされたスウェーデンの小説『幸せなひとりぼっち』に感銘を受けたトム・ハンクスが、プロデューサーに名乗りを上げ、自身の主演でリメイクしたヒューマン・ドラマ。

話自体はありき
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デス NS/インフルエンサー監禁事件(2020年製作の映画)

3.2

チアリーダー姿のまま拉致・監禁されたフォロワー数46万人の超人気インフルエンサーを襲う恐怖を描いたデスゲーム系作品。

映倫区分は【G】。こういった作品では異質ともいうべき“全年齢対象”作品。
従って
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.4

爆破まで残り34分に迫った仮設トイレに閉じ込められ絶体絶命の危機に陥った男を描いたシチュエーションスリラー。

とても汚くとても痛そうな作品。痛そうなのはともかく、汚物や吐瀉物に関しては最近の賞レース
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.7

1990年代、ソビエト連邦が崩壊して間もない時代のロシアが舞台。寝台列車で同室になったモスクワ留学中のフィンランド女性と出稼ぎに行くロシア人男性の物語。

男女の話でありロードムービーでもあるヒューマ
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.6

誰もが幸せに暮らせて何もかもが完璧な理想郷【パラダピア】を舞台に、その楽園に隠された秘密を巡る大冒険を繰り広げるという映画ドラえもんの完全オリジナルとなる第42回目作品。
記憶にあるかどうかは別として
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Winny(2023年製作の映画)

3.6

ファイル共有ソフト〈Winny〉の天才開発者に罪はあるのか?ーこのネット史上最高の社会問題を巡る実話を基に映画化した社会派作品。

デジタル問題という少々小難しいイメージのあるテーマだけど、序盤でこの
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なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.5

「月刊デザート」連載の亜南くじらによる同名漫画の実写化作品。“片想いごっこ”から始まるラブストーリー。

なかなか高評価で(少し)気になっていたけど、想像以上のあまーーーい映画だった。
千輝くんがなん
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.5

古書店主老人と移民の少年の心温まるエピソード。そして少し風変わりな客や町の人々との交流を描くヒューマン・ドラマ。

最近流行りの「映画の映画」ではなく「本の映画」。UNICEFとかこういったロゴがバー
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

ハリウッドの巨匠・スティーヴン・スピルバーグ。映画に魅了され“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた自伝的映画。

スピルバーグの物語ばかりの内容かと思いきや、母と子を中心とした家族問題などを
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.1

この日大阪に遊びに行ったので、ついでにIMAX レーザーGTテクノロジーとやらを体験しにエキスポシティへ…
そのスクリーンの巨大さに驚いたが、その前に“太陽の塔”のデカさに衝撃を受けた。あんな巨大だと
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.4

1980年代、イギリス南部のリゾート地に佇む映画館・エンパイア劇場を舞台に、そこに生きる個性的なで不完全な人々の絆と“映画のチカラ”を感動的に描くヒューマン・ドラマ。

《映画ってイイよねスゴいよね》
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ブラックライト(2021年製作の映画)

3.2

FBIの影の任務をこなしてきたフィクサーの男が陰謀に巻き込まれ、国家を揺るがす極秘計画をめぐってFBIと戦うアクション・サスペンス。

もう哀愁が服着て歩いてると言っても過言ではないリーアムさん最新作
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.3

神話や物語の研究者の女性とランプの魔人の不思議な交流ー。イスラムの説話集『アラビアンナイト』に着想を得た、愛と欲望に満ちたおとぎ話の世界を“物語る”ファンタジー映画。

…という粗筋は後で確認したので
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

第75回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得した喜劇映画。

『イニシェリン島の精霊』もそうだったが、最近はこういったシニカルなユーモアを提供する作品が人気らしく、3部で構成されるストーリー
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ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…(2023年製作の映画)

3.2

ウルトラマンは幼少期含め、去年観たシン・ウルトラマン以外観たことありません。
はい、これ完全に付き合いで観ました。

話が全くわからんがどうしようと狼狽えていたら、なんと冒頭10分ちょいでうさぎ型ロボ
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愚か者のブルース(2022年製作の映画)

3.5

ピンサロ嬢のヒモに落ちぶれてしまった映画監督の生き様ー。『浮気なストリッパー』『彼女は夢で踊る』に続き、横山雄二監督がストリップ劇場を題材に描いたヒューマン・ドラマ。

冒頭から昭和の作品と見間違うく
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

海辺の町の弁当屋で働く元風俗嬢の「ちひろさん」のお話。今泉力哉監督が有村架純を主演に迎え、安田弘之の同名コミックを実写映画化したヒューマン・ドラマ。

兎にも角にも有村架純の魅力全開。大河の瀬名姫も良
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えた地方高校。4人の少女達の“最後の卒業式”までの2日間ー。
『桐島、部活やめるってよ』などで知られる直木賞作家・朝井リョウの連作短編小説を一本の映画にした青春恋
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湯道(2023年製作の映画)

3.4

『おくりびと』の脚本やくまモンの生みの親として知られる小山薫堂が日本特有の入浴行為を文化のひとつとして捉え提唱した“湯道”を題材とした“湯”一無二の〈お風呂エンタメ〉。
『土竜の唄FINAL』に続いて
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レッドシューズ(2022年製作の映画)

3.3

ボクサーであり崖っぷちシングルマザーである女性が、幼い一人娘の為に再びリングに上がり奮闘する姿を描くヒューマン・ドラマ。

ボクシングものはやはり熱い。護るべきもの為にどん底から這い上がっていく姿に胸
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

圧倒的表現力で多くの読者を魅了し、“漫画から音が聞こえてくる”様と評され、シリーズ累計920万部を販売した石塚真一原作の人気漫画の劇場版。

少しでも良質な音響の劇場で鑑賞しようとDolbyATMOS
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.5

9.11の被害者と遺族に補償金を分配する国家的な大事業。その補償プログラムの特別管理人を任され、前代未聞の難題に直面した弁護士ケネス・ファインバーグ自身の回想録『What Is Life Worth?>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

MCUフェーズ5開幕。
量子の世界でなんでもアリなアントマン。

作品の平均スコアそのものはなかなか良いのだけど、自分とコメントのやり取りしている方々の評判がまぁ良くない‥。
評判良いものより悪いもの
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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.5

インドネシア産ホラー映画。

本国で640万人を動員し歴代興収第3位になり、世界中の映画祭にも出品されるほどの話題のアジアンホラー(らしいの)だが…
原題の「2」でわかる通り実は続編だったり、そもそも
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.6

鬼才、パク・チャヌク6年ぶりの最新作。男性刑事と女性容疑者のサスペンスとロマンスが混じり合うネオ・ノワール的恋愛劇。

一度目の鑑賞でどうも理解することができずにいたのが悔しくて、多作品鑑賞ついでにも
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.8

小さな街の映画館を舞台に、そこに集う人々が織り成す人間模様。ピンク映画出身の城定秀夫と、これまたピンク映画で慣らしたいまおかしんじが監督×脚本をした哀愁群像劇。

映画館愛、ひいては名画座orミニシア
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

銀行で起きた現金紛失事件を主軸に、行員たちの人間模様を描く池井戸潤作品。
「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と氏に言わしめた作品を阿部サダヲを主役に据え本木克英がメガホンを取り映画化した
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.6

マンホールに転落してしまった結婚前夜のパーティで酩酊したハイスペック男の顛末を描いたタイムリミット・サスペンス。

公開直後からなかなかの高評価で(そのわりに客足が伸びず2週目から上映回数減らされてる
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編集霊 deleted(2022年製作の映画)

3.5

低予算ホラー映画の撮影中に心霊映像を撮ってしまい、スタッフやキャストが次々に不審死を遂げていくという…低予算ホラー。

一番ビビったのがケータイの着信音なのはご愛嬌としても、予算がある程度潤沢(?)に
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