磨

ハンサン ―龍の出現―の磨のレビュー・感想・評価

ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)
3.5
16世紀末に起きた文禄・慶長の役(韓国側の呼称は「壬辰・丁酉の倭乱」)の文禄の役の際、戦の分け目となった戦い【閑山島海戦】。この戦闘での日本軍の武将・脇坂安治と朝鮮国“救国の英雄”こと李舜臣の、地力を尽くした決戦を描いた歴史アクション。
韓国本国では動員730万人・興収で年間4位を記録した大ヒット作品。

字幕版を鑑賞したけど、とりあえず「え?これ吹き替え?」とビックリするくらいの日本語量(笑)いきなり日本語ばかり候にて少し焦り申し候…。
K-POPアーティストとかも流暢な日本語話すけど、この映画も日本語多い!城の作りや甲冑など、けっこうリアルに作られていたと思う(日本のヘタな作品以上かも⁉︎)

脇坂安治、個人的な印象は“賤ヶ岳の七本槍”や“関ヶ原の戦いで東軍に寝返った人”くらいの印象しかなかったけど、本作内では敵とはいえカッコよくてできる奴(笑)
韓国では敵(ライバル)として有名なんだという事にちょっと驚いた。

日本が悪という描き方についてはそもそもが侵略戦争なのでしゃあない(本当の目的は明国征服)。むしろ思ったより日本側の人間模様を描いていて驚いた。もっと腐れ外道みたいな描き方されてるかと思ったので…(そんなん日本で公開せんわ)
これよりインド映画におけるイギリスの方がよほど悪に思えたりする(笑)

というか驚くほどスケール感の大きな作品だけど、コレだけの映画をポンっと作れる韓国映画界が羨ましい。それに尽きる。
磨