Kotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.7

“空は開かれている。向かおう。”

2020年は“挑戦と飛躍”の年にしたくて、まさにそれをテーマにしたこの映画を鑑賞。科学者ジェームズ(エディ・レッドメイン)と気球操縦士アメリア(フェリシティー・ジョ
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.8

“この愛は、あなたの人生。”

あけましておめでとうございます!一作目はスピルバーグ×アンセル・エルゴートによるリメイク版に向けてこれを鑑賞。2020年はオリジナルで映画初めしてリメイクで映画締めをす
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

新作“テネット”が待ちきれずに、今年最後の映画はこれで決まり。ノーラン映画の中で一番好きなのはもとより、商業的爆発力と映画的芸術性をこんな見事に併せ持つ作品を他に知らない。新時代の映画監督として絶大な>>続きを読む

軌道の上の恋(2013年製作の映画)

4.1

“ロマンチック”を20分に凝縮したらこの映画が出来ましたってくらいにはロマンチック。不思議な設定と少ない説明描写の中、“恋”という定義が難しいものを頭ではなく心に直接語りかけてくるような映画だった。邦>>続きを読む

愛は盲目(2015年製作の映画)

3.9

いや、もう6分で最高にオチる楽しいコメディ。若い男と浮気中に帰ってきた耳が聴こえない旦那。誤魔化すためには耳が聴こえない事を利用するしかない…!?サクッとみて笑おう。

サイレントチャイルド(2017年製作の映画)

3.7

アカデミー短編映画賞受賞作品。現在までではこの作品と“スキン”と“合唱”しか受賞作品がないけど、全てさすがのクオリティ。難聴者を理解しない人だけでなく、気づかぬうちに“理解している気になっている人”に>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

“信念を信じる勇気がないなら、生きる意味がない。”

所謂“台湾ニューシネマ”の映画は初めてで、敢えていままで避けてきたってのもあるけど、映像の節々から発せられる情報量がえげつなくて、こっちも腰を据え
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先に愛した人(2018年製作の映画)

3.6

“一万年の長さが分かるか。”

未亡人は旦那の保険金の受取先が自分ではなく、生前浮気していた若い男である事を知ると、思春期の息子をつれてその男の家に怒鳴り込むことに。コメディ色の強い展開とカラフルなシ
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共犯(2013年製作の映画)

3.3

“みんなが嘘を信じれば、それが本当になる。”

女子高生の死体を発見した時、たまたま居合わせた見ず知らずの三人。彼女の死は自殺かそれとも…。真相に迫るうちに三人は友達になっていた。しかしその真相は本当
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.5

クリスマスに裸足でタンクトップで走り回るおっちゃん見ててこんなに楽しいんだから凄いよ。

メリークリスマス(2015年製作の映画)

3.2

いや、この監督なんかクリスマスに恨みでもあるのってくらい性格の悪い作品。個人的には嫌いじゃないけど(笑)。だんだんとカメラがズームアウトしていくだけのショットとシンメトリーが美しい。それではみなさま良>>続きを読む

スノーマン(2015年製作の映画)

3.1

セリフがない事に気付かないくらい表情やシーンから汲み取れる感情の起伏が凄い。銀世界の寒さの中に抱きしめられたときの確かな温もり。

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

3.0

“彼らは最高の仲間だった。ただ遊び方を間違えた。”

フィリップ・K・ディックの原作小説をリチャード・リンクレイターが何故かロトスコープアニメーションで映画化。近未来を舞台に“D”と呼ばれる麻薬が横行
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アビス(1989年製作の映画)

3.7

ジャケットから“未知との遭遇”みたいに思われがちだけど、これは紛れもないアドベンチャーロマン。深海の恐怖と神秘さ、凍えるような水と潰れそうな水圧、底無しの闇に落ちていく絶望感。それをこの時代にこんなに>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

2.9

超能力バトルならそっちの方でもっとガリガリ推してくれればもっと頭空っぽで観れて楽しかったのに、「シャイニング」の続編って言われたら…。個人的には満場一致レベルのダメ映画だと思うんだけど、なんかみんな評>>続きを読む

またね(2014年製作の映画)

3.8

気づかぬうちに身体に染みついて入る“習慣”。それを守るために自ら習慣を壊して通りを歩いていくシーンは圧巻だった。これを表現するのに言葉はいらないって事が映像表現に溢れてる素敵な短編映画です。はい、ジャ>>続きを読む

おばあちゃんとの家出(2014年製作の映画)

3.6

なにか悩みを相談するとき、親と違って“おばあちゃん”って全く違う何かを超越した目線からアドバイスをくれるから何故か一気に楽になることあるよね。って話。二人でカツラをとるシーンが好き。おばあちゃんに会い>>続きを読む

大好きなおじいちゃん(2015年製作の映画)

3.5

6分。セリフほとんどなし。なのに、泣きそうになった…。言葉では説明できないけど誰しも共感できるぶっきら棒だけど温かい“おじいちゃん”との思い出。ジャケット良すぎやろ。

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

3.3

“あなたの性別なんて関係ない。”

性同一性障害のブランドン(ヒラリー・スワンク)は、田舎町で自分は女性であることを隠しながら過ごしていた…。90年代の痛々しい実話を元にしたこの映画は、性への無慈悲な
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トランスアメリカ(2005年製作の映画)

3.9

“美は相対的。”

トランスジェンダーで女性に性転換した父親と、その事を知らない息子のロードトリップ。奇抜なテーマを扱っているのに終始温かく、人々の奥底にある偏見を真から溶かすような映画だった。

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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.4

“紳士、淑女、そしてまだどちらか決めていない皆様へ。”

廃業寸前の老舗革靴工場を立て直すための秘策は、ドラッグクイーンエミリーの力を借りて“男でも履けるブーツ”を造る事だった。なによりこれ、実話ベー
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ボルケーノ(1997年製作の映画)

3.2

都会で噴火が起こったら…?金曜ロードショーといえば赤の”ボルケーノ”と青の”ディープブルー”。90年代の当時に溶岩や炎をCGを使用せずにここまでやってしまうハリウッドバブル時代。後半とかもうストーリー>>続きを読む

ホーム・アローン3(1997年製作の映画)

3.5

M・カルキンじゃなくなったからわざわざ改めて見てなかったけど、たまたま実家帰ったら金ローでやっててダラダラみてたら普通に面白かった。シリーズ通してだけど、主役よりラブリーチャーミーな敵役のヤラレ具合が>>続きを読む

デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

3.7

タイトルロゴでギターソロが流れるのは“ボヘミアンラプソディ”が最初じゃなかった!“KISS”のライブに行くためのチケットを求めて高校四人組が奮闘するコメディ。冒頭カーペンターズとKISSを間違えてレコ>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

1.0

親しみを込めて最低点。爆発とかあんなに起こす予算あったならもっとトマトなんとかなったやろ(笑)。

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.1

2022年ニューヨーク。人口増加により人間以外の動植物が死滅し、ソイレントという会社が作るタンパク質“ソイレント・グリーン”の配給により人類は生き延びていた。しかしある刑事が富裕層の殺人事件を追ううち>>続きを読む

リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

4.0

“あいつこそ植物のエサ”

最高に可愛いホラーミュージカル。主役シーモアも彼女も歯医者もそして歌う植物も全部可愛い。植物の声が黒人ラッパー風なのと、オードリーが歌うとめちゃ声変わるところ爆笑した。80
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プライベート・ライフ(2018年製作の映画)

3.6

不妊治療に悩む中年夫婦を映し出す、現実的だけど温かい話。個人的に好きなキャスリン・ハーン主演。ニッチな女優さんだけど、この人いつも味のあるいい役をやってるんです。今回も彼女の演技が格別だったからこその>>続きを読む

キング(2019年製作の映画)

3.8

“勝利の高揚はすぐ消え、残るのは醜さだけ。”

ティモシー・シャラメ目当てで観たはずなのに、彼が一番この映画から浮いてた(笑)。そもそもこの時代を背景にあんな彫刻みたいな綺麗な王様がいるわけがないよ(
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.2

“歳を取るまで、時の流れる速さに気づかない。”

長いけど良い!って言いたかったけど、長いけど長いオブ・ザ・デッド級に長い!だった。まだ歳を取ってないから時の流れる早さはリアル3時間半。そもそも“ゴッ
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.4

“連続殺人鬼も誰かの隣人。”

80年代、田舎、男の子四人組、自転車、トランシーバー、秘密基地…。あれ、何かにとても似てる?ってことは置いといて普通にファッションや音楽が好み。眼鏡君が特にオシャレで可
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

2.3

つ、つまらない…。“スノーピアサー”の後に見たからか、あっちはSFだからこその非現実な展開が良かったけど、こっちは冒頭リストラとか息子の学費とか現実味出しといて、電車に乗ってからの展開がまぁ酷い。リー>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.8

まず、氷河期になったのは自然現象じゃなくて温暖化を無理やり止めようとした人間の愚かさであるところにポン・ジュノ監督のメッセージが全てがある。面白いよこれは。なんか評価低めで”現実的じゃない”ってコメン>>続きを読む

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.5

“何か一つの大きなことじゃなくて、小さなことが積み重なってる。”

「ダニー、路上駐車に苦戦中」こんな面白い始まり方ある(笑)?。今回もノア・バームバック節炸裂。登場人物の無駄なまでの多さと会話の情報
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

3.7

“全てを愛しているのに、自分が何をすべきなのか分からない。”

ノア・バームバックとグレタ・ガーヴィグの“フランシス・ハ”コンビ再び。彼らの映画の良いところは、ありのままの人間臭さと結局なんも解決して
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.8

“どうしてこんな結果になるなら結婚なんてしたんだ。”

初めてみたのは5年程前。まだノア・バームバックという監督を知らずに、オシャンなパッケージとジェシー・アイゼンバーグ目当てで見た記憶がある。最近の
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