提督Pさんの映画レビュー・感想・評価

提督P

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ボストン1947(2023年製作の映画)

3.5

太極旗を胸に、民族の誇りをかけて走った男たちの偉業を、「蛍の光」メロディーの国歌で称える…。あのシュリの監督だけあって手堅い面白さだった。韓国映画では珍しく、劇伴も良かったし。それにしてもこの当時、韓>>続きを読む

ランサム 非公式作戦(2023年製作の映画)

2.7

ジャケ写まんまのバディアクション。あらすじを読んで、史実をベースにしたクライムサスペンスを勝手に期待すると肩透かしを食うかも。外交官の主人公とタクシー運転手の掛け合いがさほど興味を惹かず、中弛みでかな>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

2.8

アタマの悪そうな若者たちが盗みに入った宇宙ステーションでヒドい目に遭う。そんなB級ホラーのフォーマットで贈るエイリアンシリーズ最新作。これまたアタマの弱そうな黒人アンドロイドがOSアップグレード?で流>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.0

韓国近代史に疎いものでこの結末には素直に驚いた。ファン・ジョンミンで検索かけたらハゲてなかったことにも。事前にあらすじを見なくてよかった稀有な例だった。ポリティカルサスペンスは退屈という先入観があった>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

2.5

主人公トツ子の「人を色分けする能力」って必要?冒頭で語られるこの設定を聞き漏らさないよう、スクリーンに集中するも一切ドラマに寄与することはなかった。かつてない不可解なバンド結成から始まり、メンバー2人>>続きを読む

デッドストリーム(2022年製作の映画)

2.1

低予算でもこういうのはアイディアありきだと思うのだが、まさかプロットそのままでなんの捻りもないとは…。あらゆるパターンのオチを予想しながら観るような人には全くオススメしない

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)

2.6

食傷気味のナチス映画に新たな風を吹き込んだのはいいが、如何せん地味で退屈だった。ドイツ難民に手を差し伸べた子供の額にハーケンクロイツを書き込むイジメは、ゆでたまご先生でもためらう悪魔の所業!

フォールガイ(2024年製作の映画)

2.6

「デッドプール2」監督が、大ヒットの「デッドプール&ウルヴァリン」にぶつける最新作。満を持して吹替版を鑑賞するも、ところどころ寝てしまった。スタントマン映画といえば、今年はジャッキー・チェン主演の「ラ>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8

なぜファッションデザイナーのトム・フォードが映画監督をしているのか理解に苦しむが、すこぶる面白かった。本作のギレンホールは自分の知っているギレンホール。実にいい仕事をしていた。また解釈を観客に委ねる安>>続きを読む

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

2.9

デル・トロ監督の過去作でも見るかと、吹替のあったこれをチョイス。前作は知らないが、相変わらずのクリーチャー愛を堪能できたので良しとしたい。電人ザボーガーばりのチェーンパンチを繰り出す敵キャラが、のちの>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

1.5

退出者が続出した賛否両論の問題作…と公式サイトにもあるように、否定的意見が多い時はそのように表現することが多い。冒頭のゴミ箱食べているシーンが最もインパクトがあった

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.1

痛みの伝わるサイキックスリラー。棒立ちの子供たちによる超能力バトルが不穏。これがまた台詞に一切頼らず、映像で全て状況が理解できるのだから大したもの。あくまで幼い子供たちだけの世界で物語が進行するので、>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

1.5

「バービー」のタイトルを用いて社会風刺をするのはいかがだろうか。同監督の「ホワイトノイズ」も苦手だったが、何もかもセリフで説明しすぎ。話題作だったのでノルマとして消化しようとするも、何度もすぐに寝落ち>>続きを読む

ツイスターズ(2024年製作の映画)

2.8

途中から現れたカウボーイのタイラーが全てをかっさらっていった。昔はこういったディザスタームービーは家族愛が前面に押し出されたものだけど、今はマッチョイズムなんだねえ。ハビが気の毒…

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

1.5

上映時間のほとんどを寝ていた。周囲の感想を読む限り、どうやら女性主人公の職場恋愛モノだったようで…。コンディション不良というより、純粋に興味がなかったと考えられる。当然、「カプリコン・1」なんかと比較>>続きを読む

温泉シャーク(2024年製作の映画)

2.6

パロディとしてはよくできているけど…。株主優待の消化目的で鑑賞するつもりがまさかの場内満員。上映中、あちこちから笑いが漏れる好意的な観客にちょっとアウェー感。音楽がやたら印象に残るも、演技はバラエティ>>続きを読む

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.2

マルチバースは失敗でMCUは下り坂だと認めつつ、その縮小再生産から抜けられないジレンマ。もはやデッドプールがアベンジャーズ入りを熱望したり、「マーベルの神」を自称しても笑えない苦境ではある。相方のウル>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

3.0

田舎で子供が化け物に出会うのが、劇場アニメの基本フォーマットだが、「君の名は」の大ヒット以降、すっかり鳴りを潜めたように感じる。そんな今では珍しくなった王道アニメ映画が、「平成のつげ義春」と呼ばれる“>>続きを読む

バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

2.6

まさか30年も続く人気シリーズとはつゆ知らず。ファンには申し訳ないがアクションもコメディも特筆すべき点は見当たらず、鑑賞後に過去作を追っかけたいという気持ちにはならなかった。客層はバッドボーイズ…とい>>続きを読む

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

3.2

邦画にありがちなお涙頂戴のしみったれた難病モノかと思いきや、失敗からの再起を描く普遍的かつポジティブな物語だった。大泉洋演じる坪井は娘の命を救うため人工心臓を開発しようとするが、後半はそれを断念して“>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

2.7

前作未見。パールの絶妙なブサイク加減が気になり、最後まで見続けた。オーディションの赤いドレス姿も素敵。

スリープ(2022年製作の映画)

2.7

イ・ソンギュンが立ちションしたり、生肉を食うぐらいしか見どころのない前半部が退屈で、爺さんの話が出てきてからが本番。四十九日はちょっと笑った。ただ、どうとでも取れるオチはいただけず、手堅くまとめた感が>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.1

録画したまま放置していたものを消化。面白いのだけど、あまり好みではない作品。旦那の商才なくしては、そもそもマーガレットは画家として見出されなかったし、その時代性もあっての旦那名義のはず。これをハッピー>>続きを読む

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

2.9

サルノスキ監督の「PIG」に続くアニマルムービー第2弾。愛らしい猫ちゃんがパッとしない主役二人を完全に食っており、パニックに陥った男を猫吸いで気持ちを和らげるなど、八面六臂の大活躍だった。ところで劇中>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

2.2

父親に引っ張られるも、謎解きスリラーとしてもホラーとしても中途半端。ただ、どこか哀切なラストが監督本来の作風ではないかと思った次第

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

2.3

Z世代の環境活動家たちに最後までノれず。「進撃の巨人」脚本家として名高い町山氏のオススメなので鑑賞。仲間集めも爆弾作りも、創作では好きな要素だが本作ではイマイチ。犯行グループ全員の動機も語られはするも>>続きを読む

罪深き少年たち(2022年製作の映画)

3.7

なんのひねりもないタイトルが惜しい。不当な処遇を受けた個人が巨大組織と戦う構図は、一介の会社員に過ぎない自分でも身につまされることが多い。冤罪の少年たちも真犯人も3人組ということもあり、無闇に多い登場>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

2.1

80分程度の尺なのに腕時計を何度も見た。汚いレズビアンと笑えないシモネタのオンパレードに、せめてあらすじぐらい見ておくべきだったと猛省

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.3

前作(怒りのデス・ロード)からもう9年も経っていることに驚いた。確かに武装トレーラーのウォータンクを巡る攻防や、落ちている余剰パーツで組み立てるバイク、片腕サイボーグ少女など、小学生男子にはたまらない>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.0

「ありふれた教室」というには相当レベルの高い授業をしており、生徒たちが大人びているように感じられた。逆に日本の教育水準が低いのだろうかと考えさせられる。証拠映像としては決定打になり得ないもので、同僚教>>続きを読む

ライド・オン(2023年製作の映画)

3.4

「これが人生の集大成」と引退作を匂わせるコピーだが、そんなことは一言も語っていないジャッキーと馬との擬似親子モノ。石丸博也が吹き替えするジャッキーをスクリーンで観るのはこれが最後…に違いないので、万難>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.0

おんたんに彼氏ができて魅力減。途端にセカイはまるで書き割りのように薄っぺらく感じられた。オマケに主役が主役たる通過儀礼を経ずに現れたこの彼氏、当然いくら頑張っても何も響かず。物語はありきたりな答え合わ>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

3.6

決して巷で囁かれるような青春サイコスリラーではなく、清々しいまでに打算的な主人公の挫折と再起を描くアイドル立志伝。たとえ創作でも女性アイドルには清廉潔白さを求める層が一定数いるのだろう。SNSでは主人>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

2.4

チョトマテクダサイ。主演ワン・イーボーの整った顔を愛でる中国共産党プロパガンダ作品。アイドルでもあるワンは主題歌も担当し、その美声も披露。彼女に振られてムシャクシャしたら、日本兵数人を相手に大立ち回り>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.2

激しく時系列が前後するので一度では理解できないけど、二度観る程でもない微妙な作品。終始陰鬱な雰囲気や劇伴は評価するも、イワンが奮起するまでは感情移入しがたい登場人物ばかりで集中力が途切れがち。よくある>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

2.3

サイダーのように苦言が湧き上がる。まず俳句でしか自分の気持ちを伝えられない少年チェリーという設定に困惑しきり。俳句って日本古来のラップだよなという思いつきから始まったんだろうか。五七五のリズムで展開す>>続きを読む