提督Pさんの映画レビュー・感想・評価

提督P

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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.6

決して巷で囁かれるような青春サイコスリラーではなく、清々しいまでに打算的な主人公の挫折と再起を描くアイドル立志伝。たとえ創作でも女性アイドルには清廉潔白さを求める層が一定数いるのだろう。SNSでは主人>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

2.4

チョトマテクダサイ。主演ワン・イーボーの整った顔を愛でる中国共産党プロパガンダ作品。アイドルでもあるワンは主題歌も担当して美声も披露。彼女に振られてムシャクシャしたら日本兵数人を相手に大立ち回り。もう>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.2

激しく時系列が前後するので一度では理解できないけど、二度観る程でもない微妙な作品。終始陰鬱な雰囲気や劇伴は評価するも、イワンが奮起するまでは感情移入しがたい登場人物ばかりで集中力が途切れがち。よくある>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

2.3

サイダーのように苦言が湧き上がる。まず俳句でしか自分の気持ちを伝えられない少年チェリーという設定に困惑しきり。俳句って日本古来のラップだよなという思いつきから始まったんだろうか。五七五のリズムで展開す>>続きを読む

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.2

人間ドラマパートがつまらないのはこの手の作品では定番なので気にしないが、肝心のナマケモノも既存の殺人鬼キャラに当てはめただけで、そのスローモーな動きを作劇に活かせてないのがもどかしい

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.2

人間に飼いならされたコングがついに虫歯治療を披露。前作で手斧を入手したコングの武装に、メカニカルなガントレットが追加。玩具メーカーの強い意向を感じ、次作ではフルアーマーコングの登場が待たれる。地下での>>続きを読む

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

2.0

クラユカバから続けて鑑賞。開始10分で意識を失う。世界観はよく似た感じで、あいかわらず主人公が地下でタチコマみたいな多脚メカと戦う。どっちが良かったとか比較する気にもならず

クラユカバ(2023年製作の映画)

2.0

60分とは短いなと上映時間を気にして席についたら、20分程で寝た。これは2時間あったら2時間寝て、TVシリーズの第1話だったら開始早々に視聴中止するパターン。世界観を見せたいのはわかるが、肝心のキャラ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

2.5

思ってたのと違う…。あらすじだけで、またいつもの韓国ノワールを期待してたら、なんか愛がどうたらって…。配信サービスでは主に映画誌でランキング入りした作品で見逃した分をフォローするのだが、世間の韓国映画>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.3

怒り狂ったケビンが親父に馬乗りになって使った技がアイアンクロー…じゃなく、チョーク攻撃!?オールドファンなら「あの時代の米マット」を再現しているだけで、感涙もの。大スクリーンのフレアーウォークだよ!ど>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

2.2

音楽よりジェンダー問題に敏感なレズビアン指揮者TARが学生を論破したり、挙句の果てにキャンセルされたりする話題作。きっと我が家の5.1ch環境に感謝する展開になるだろうと思ったら、なんかそのまま終わっ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.2

書面上でしか知らない役員の話ばかりする上長との飲み会と同じぐらい、苦痛で退屈極まりない3時間だった。主役のオッペンハイマーですらろくに語られないのに、登場人物はムダに多く、いずれも印象に残らない。そろ>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.4

お洒落サブカルこと、浅野いにおの代表作を劇場アニメ化。原作漫画はちょうどスピリッツ誌にて立ち読みしていた「美味しんぼ」が終了したころに始まっていることもあり、ほぼ印象にない。内容も今更セカイ系とか手垢>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

2.5

主人公の背景がセリフのみで説明されてしまうこともあり、全く感情移入できないまま終わってしまった。この手のジャンルに一定数のファンがいることは理解しているが、自分は敬遠したい。敵がナチスだからいいんだと>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

2.6

半地下に遠く及ばず。韓国の厳しい住宅事情は、煽り文句の受賞作だけでなく、近年ではコンクリートユートピアなどでも描写されているが、いよいよ本作ではビニールハウスを住居としてリノベーションする主人公が出現>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.9

スパイシーウォー開戦!まるでファイナルファンタジーのように不可解な用語が並ぶあらすじに理解することを早々に諦め、「ハゲは悪役」レベルでフンワリと感じ取ることにしたら意外と楽しめた。自分も大塚明夫、大塚>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.1

インテリ黒人小説家モンクが服役歴のあるコワモテ覆面作家に変身。語尾に「だぜ〜」と付け、ワイルド感を演出するのが、まるでスギちゃんのようだった。作品はそんな低レベルの笑いを求めるものでなく、ハイブローか>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.9

マシュー・ヴォーン監督のいつもの。ツカミのカーチェイスから退屈はしないものの、脚本が奇をてらいすぎて、感情が追いついてこない。特にエリー役女優の腰回りが気になり、集中できなかった。今更ながらジャケ写の>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

堀ちえみも注目するマ・ドンソク主演シリーズ第3弾。今回は日本のヤクザと、汚職刑事との三つ巴。前2作と比較すると、長期シリーズ化を意識したのか暴力描写も若干マイルドに感じられた。そういえば、今作のボス敵>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.0

LGBTQ無罪。2時間半かけてこれ?と言いたくなる内容だったにもかかわらず、上映館が少ないからか客入りは満席。今年もライバルは多いけど、このつまらなさはアカデミー作品賞にふさわしい。主人公のレズビアン>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

2.9

大八車で運搬されるばかりでギレンホール映画としては不満が残る。現地通訳など米軍協力者をフィーチャーした作品が今後は増えると何処かで聞いたが、この通訳がやたら有能で主役のギレンホールを食ってしまう活躍を>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.8

ありのままでいいと言うなら新監督を招聘した意味がわからないよ…。タイカ監督のユルい笑いが合うか合わないかで評価が分かれそう。自分はツカミからもうダメだった。ジャイヤを一切イジれないのもなあ

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.3

いつになったらスパイダーマンさんと会わせてくれるんやろか…。そんなボヤキが聞こえてきそうなソニーズ・スパイダーマン・ユニバース、略してSSUの最新作。もちろんサスペンスでもミステリーでもなく、不名誉な>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

「卑しい者は見て見ぬふりをするしかない」と呻くしかなかった主人公ギョンスの取った決断が胸を打つ。400年前の朝鮮王朝史実モノというだけで、食指が伸びなくても無理ないのだが、なかなかどうして面白かった。>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.9

エマ・ストーンが「熱烈ジャンプ」で世界を知る。序盤の痛々しい幼児ムーブで不安になるも、突如現れた鶏イヌにほっこりさせられた。こういったキメラの活躍がほとんどなかったのが残念。台詞で説明しすぎるきらいと>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

3.1

主演チュ・ジフンの魅力も相まって、最後まで飽きずに楽しめた。ただ分かりづらかった序盤の展開が、ラストのどんでん返しありきの構成だと理解した瞬間、ちょっとアタマにきた

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.0

アニメSPY×FAMILYの劇場版としては及第点だと思われる。当初は東映まんがまつりとか劇場版ドラゴンボールZのような低年齢層向けを覚悟して、己の心を鍛えるべく鑑賞するつもりだったが、なかなかどうして>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.1

コットが可愛く、親戚夫婦が良い人に、それがきちんと嫌味なく描かれている。教科書のようで面白みはないが、こういった基本的なことが出来ているので、スンナリ頭に入った

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

イ・ビョンホン演じるヨンタクが最高!権力者たるもの、即座にカラオケで一曲披露できなくてはいけないことを学んだ。ただ、ミンソンのカミさんとヨンタク隣の女の子の結末は逆でも良かったなと思った。

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

2.9

「悪い大学」で経済を学んだ自分でも題材としては興味をひいたが、主人公含めキャラにあまり魅力を感じなかった。実話ベースゆえの何もかもが弱火なジレンマを感じた。現実の「ゲームストップ株騒動」は本作のような>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.1

トイレ清掃員を題材にした作品の監督がヴェンダース。小津がどうとか紹介記事にあったので、海外で邦画に求められるのは未だにそうなのかと失望したものだが、蓋を開けてみれば実直で寡黙にトイレ掃除するだけの役所>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

面白さは原作ストーリーに大きく依るものではあるが、続編があるなら是非観たい。原作知識はアニメでシーズン1を見た程度。それ以降はワンピースよろしくキャラにある種のクドさを感じて興味を失った。本作はその序>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

2.5

次作で引退が噂されるタランティーノ監督に全くハマらないままなのはどうかと思い直し、出世作であるこちらをあらためて鑑賞。やはり合わないと痛感した次第

枯れ葉(2023年製作の映画)

2.5

監督のことを調べていたら、労働者三部作とか敗者三部作、港町三部作とかやたらトリロジーを乱発している模様。この棒読み演技が癖になるのか、人気の監督らしくここでも高評価。現代劇なのになんとも古めかしい。カ>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

CGに頼りすぎるきらいはあるけど、その世界観は魅力的。「ソウ」や「死霊館」で知られるジェームズ・ワン監督だけあって敵キャラの造形など含め、どことなくホラーっぽいのが凡百のアメコミ映画と差別化できている>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.2

過去作のことはほぼ忘れたこともあり、意外と悪くなかった。ささきいさお演じるスタローンの声が聞けただけで、それなりに満足。ところでニューブラッドって誰のことを指しているのだろ?

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