らさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ら

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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

音にも映像にも細やかに気を配っている映画は見ていて楽しい。映画と運動の相性の良さを再認識。フォークリフトの運動をとらえるカメラワークと構図が美しい。

序盤からしっかりと語られるわけではない主人公クリ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

観た満足で忘れてた。
今更言うまでもないなあ。
自分の中でなかなか評価が定まらない作品だったのでもう一度観たい。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.8

とても良い。小さな名作。
史実とフィクション(想像)、ヒステリーとオカルトのバランスが良くて相互作用が物語に奥行きを与えている。美術も映像も美しくて、その美しさが怖い。

観ながら「これバトルロワイア
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

パターソンでパターソン(アダム・ドライバー)が歩いて、運転して、聞いて、書く映画。最高〜!決して暗い映画ではないけれど、随所に嫌な兆しと予感が仄めかされており、不穏な空気の流れるサスペンス映画の趣があ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

おしゃれや可愛いという形容だけではこぼれ落ちてしまうものがあるほど変態的。ほぼ強迫症と言って良いほどの、シンメトリーな構図へのこだわりと、それによって際立つアシンメトリー。緻密というよりも神経質と言っ>>続きを読む

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.6

やはり学園ものには弱い。定番のカリカチュア。面白い。

サスペリア(2018年製作の映画)

3.7

ホラー映画である以上にダンス映画でむしろ良かった。凄まじいエネルギー。尺が長い上に多岐にわたる引用、オマージュ、暗喩の数々、社会状況の反映など情報量は多く、加えて物語の解釈にも忙しくて疲れることは確か>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.7

アメリカ的な帰結をしてしまったのかなというモヤモヤは拭えないでいる

サバハ(2019年製作の映画)

3.7

面白い。いい意味でもドラマのような引き込まれ感があった。コンテクストを読む楽しみもある。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

完璧に設計(デザイン)された映画だなと思った。それは伏線回収の見事さとかそういうレベルの話ではなく。現代ホラーの頂点と謳われるのも納得。良いホラー映画(というより「良い映画」かもしれない)の良いところ>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

大好物の部類の映画。

脚本はとても好きで、しっかりとした背景に基づく社会的意義も政治的意義も深みあるが、映画としてはもっとサラりと演出してほしいシーンがいくつかあった(気のせいかもしれない)。でも、
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

ノア・バームバックの作品を観ていると社会的弱者を描くばかりが映画ではない、という当たり前のことに気づかされる。不自由なく暮らし、教育を受け、文化的な素養のある現代人に起こる問題(この作品で言えば、法に>>続きを読む

緋牡丹博徒 お竜参上(1970年製作の映画)

3.8

加藤泰演出は本作もキレキレ。このシリーズの世界観にどんどんハマってきたし、何より役者の顔がいい(昔の日本映画の名作に共通して言えること)。

クルーレス(1995年製作の映画)

3.6

イェーイ!90年代〜!!青春〜!フゥーッ!
って感じでメタにアガった

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

メインの役者陣や監督の年齢もあってか、派手な格闘やチェイスのシーンは少ないものの、この映画は演技やカメラワーク等その一つ一つが円熟の境地に達したアクションだ。そのため、3時間半という長尺の中(さらには>>続きを読む

沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

序盤の渥美清の圧倒的な渥美清力にウルっときてしまったので、朝吉存命中が個人的ハイライト。ラストの覚悟を決めた萬屋銀之助(時次郎)の迫力には飯三杯分ぐらい吐けそうなほど当てられた。

股旅(1973年製作の映画)

3.7

グダグダの殺陣(?)たまらんなあ。あと、地味に勉強になる。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

この映画そのものよりもこの映画の提示する美しさ、カタルシスに揺さぶられてしまう自分の心の方が恐ろしい。政治的には否定的な意見があるのも頷ける内容だけど、純粋に映画としての強度は圧倒的。

木枯し紋次郎(1972年製作の映画)

3.8

菅原文太の存在感よ!
紋次郎はとても興味深いキャラクター

荒野にて(2017年製作の映画)

3.8

「少年と馬」なんて題のついてそうな一見昔ながらのロードムービーに見えるんだけど、実存主義っぽさもない、成長にもフォーカスしない、もっと現実的な危機にもとづく旅。過度にエモーショナルじゃないところも好き>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

タランティーノももはや映画作家として円熟の域に達したのかもしれない。明らかにタランティーノの映画でありながら、演出の「さりげなくて渋い魅力」すら感じる。作り込みのすごさは言わずもがな。

それに加えて
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.9

ハイセンスすぎて脱帽。
ハイセンスに加えて熱量までエグいからもうエグい。

リュミエール!(2016年製作の映画)

3.8

まだほとんど編集以前でモンタージュも何もないなか(一つだけ例外があった。車に轢かれる人の映像作品)、構図と演出の工夫だけでこんなに面白くて美しい。

この面白さの根源は、約50秒の固定カメラという制約
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Guava Island(2019年製作の映画)

4.1

Guava Islandという島の寓話、ファンタジーという体裁によって「アメリカの外からアメリカへ言及する視点」と、この島自体が「アメリカそのもの」「世界そのもの」であるという視点を同時に提示している>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

3.7

もっと前に観てたらもっとやられてたかもなあ…
とにかく画的に印象的なシーンが多くて良い。

コラテラル(2004年製作の映画)

3.8

思わぬ名作。さすがマイケル・マン監督で、一つ一つのショットとシーンにややいびつな演出の面白さと巧さがあり、いちいちハッとする。LAの夜景もがっつり堪能。

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.8

サウスセントラルの街並みがたくさん見れるのが純粋に良かった。刑事じゃないから捜査する立場でもない、あまり大したこと考えてなさそうな制服警官二人の巻き込まれ型な展開(職務はきちんと全うしようとする)が面>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.6

この時代のカルチャーに興味があるので楽しめたけど、そうでなかったらあまり印象に残らない映画かもしれない。もう一度観よう〜。