このレビューはネタバレを含みます
音にも映像にも細やかに気を配っている映画は見ていて楽しい。映画と運動の相性の良さを再認識。フォークリフトの運動をとらえるカメラワークと構図が美しい。
序盤からしっかりと語られるわけではない主人公クリ>>続きを読む
観た満足で忘れてた。
今更言うまでもないなあ。
自分の中でなかなか評価が定まらない作品だったのでもう一度観たい。
とても良い。小さな名作。
史実とフィクション(想像)、ヒステリーとオカルトのバランスが良くて相互作用が物語に奥行きを与えている。美術も映像も美しくて、その美しさが怖い。
観ながら「これバトルロワイア>>続きを読む
パターソンでパターソン(アダム・ドライバー)が歩いて、運転して、聞いて、書く映画。最高〜!決して暗い映画ではないけれど、随所に嫌な兆しと予感が仄めかされており、不穏な空気の流れるサスペンス映画の趣があ>>続きを読む
おしゃれや可愛いという形容だけではこぼれ落ちてしまうものがあるほど変態的。ほぼ強迫症と言って良いほどの、シンメトリーな構図へのこだわりと、それによって際立つアシンメトリー。緻密というよりも神経質と言っ>>続きを読む
ホラー映画である以上にダンス映画でむしろ良かった。凄まじいエネルギー。尺が長い上に多岐にわたる引用、オマージュ、暗喩の数々、社会状況の反映など情報量は多く、加えて物語の解釈にも忙しくて疲れることは確か>>続きを読む
面白い。いい意味でもドラマのような引き込まれ感があった。コンテクストを読む楽しみもある。
完璧に設計(デザイン)された映画だなと思った。それは伏線回収の見事さとかそういうレベルの話ではなく。現代ホラーの頂点と謳われるのも納得。良いホラー映画(というより「良い映画」かもしれない)の良いところ>>続きを読む
大好物の部類の映画。
脚本はとても好きで、しっかりとした背景に基づく社会的意義も政治的意義も深みあるが、映画としてはもっとサラりと演出してほしいシーンがいくつかあった(気のせいかもしれない)。でも、>>続きを読む
ノア・バームバックの作品を観ていると社会的弱者を描くばかりが映画ではない、という当たり前のことに気づかされる。不自由なく暮らし、教育を受け、文化的な素養のある現代人に起こる問題(この作品で言えば、法に>>続きを読む
加藤泰演出は本作もキレキレ。このシリーズの世界観にどんどんハマってきたし、何より役者の顔がいい(昔の日本映画の名作に共通して言えること)。
メインの役者陣や監督の年齢もあってか、派手な格闘やチェイスのシーンは少ないものの、この映画は演技やカメラワーク等その一つ一つが円熟の境地に達したアクションだ。そのため、3時間半という長尺の中(さらには>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
序盤の渥美清の圧倒的な渥美清力にウルっときてしまったので、朝吉存命中が個人的ハイライト。ラストの覚悟を決めた萬屋銀之助(時次郎)の迫力には飯三杯分ぐらい吐けそうなほど当てられた。
この映画そのものよりもこの映画の提示する美しさ、カタルシスに揺さぶられてしまう自分の心の方が恐ろしい。政治的には否定的な意見があるのも頷ける内容だけど、純粋に映画としての強度は圧倒的。
「少年と馬」なんて題のついてそうな一見昔ながらのロードムービーに見えるんだけど、実存主義っぽさもない、成長にもフォーカスしない、もっと現実的な危機にもとづく旅。過度にエモーショナルじゃないところも好き>>続きを読む
タランティーノももはや映画作家として円熟の域に達したのかもしれない。明らかにタランティーノの映画でありながら、演出の「さりげなくて渋い魅力」すら感じる。作り込みのすごさは言わずもがな。
それに加えて>>続きを読む
ハイセンスすぎて脱帽。
ハイセンスに加えて熱量までエグいからもうエグい。
まだほとんど編集以前でモンタージュも何もないなか(一つだけ例外があった。車に轢かれる人の映像作品)、構図と演出の工夫だけでこんなに面白くて美しい。
この面白さの根源は、約50秒の固定カメラという制約>>続きを読む
Guava Islandという島の寓話、ファンタジーという体裁によって「アメリカの外からアメリカへ言及する視点」と、この島自体が「アメリカそのもの」「世界そのもの」であるという視点を同時に提示している>>続きを読む
もっと前に観てたらもっとやられてたかもなあ…
とにかく画的に印象的なシーンが多くて良い。
思わぬ名作。さすがマイケル・マン監督で、一つ一つのショットとシーンにややいびつな演出の面白さと巧さがあり、いちいちハッとする。LAの夜景もがっつり堪能。
サウスセントラルの街並みがたくさん見れるのが純粋に良かった。刑事じゃないから捜査する立場でもない、あまり大したこと考えてなさそうな制服警官二人の巻き込まれ型な展開(職務はきちんと全うしようとする)が面>>続きを読む
この時代のカルチャーに興味があるので楽しめたけど、そうでなかったらあまり印象に残らない映画かもしれない。もう一度観よう〜。