naeさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.4

人類が滅びるか滅びないかって局所的に見たら喜劇なんだろうね。
この作品が公開される2年前のキューバ危機、ソ連が核ミサイルを放つ一歩手前である乗組員の強い反対でなんとか回避したという話を思い出した。人類
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.3

この作品が後世のSFに与えた影響は大きく筆舌に尽くし難い。
そして、宇宙と知性についてのテーマというのは理解できても、とても難解なので自分のような凡人には内容の理解は難しい。フェルミのパラドックスで言
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.4

殺人をやめられないエリートが衝動的に人を殺し、周りはそれに気づかない、もしくは気づいていないふりをしているのか、とにかく主人公の中でぐるぐるしている謎の多い世界観に酔ってしまった。

CUBE(1997年製作の映画)

4.0

閉じ込められた立方体のなかで人間たちが起こす理不尽な叱責、暴力、陰謀論。グロ描写よりも、人間たちのくだらないいざこざの方が見ていて癪でした。
そして、立方体の外もこのような不条理が溢れている… それを
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

登場人物たちの話の食い違い。それぞれの人間に都合の良い認識や思い込みにより事実が歪められることにぞっとする。
そして「事実は小説よりも奇なり」というように、それぞれの主張よりも、美化、抽象化されていな
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.9

失望の政治が希望に変わっていくコメディです。
本当にちょっとしたきっかけでマイナスもプラスに変えていけるという明るいストーリーでした。面白かったです。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

派手で豪快なアクションに胸が熱くなる展開。そして、強者からの弱者の解放というテーマもしっかりあって、すごく面白い作品でした。過去作も観たいです。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

無難に楽しめる映画だなと思いました。
ちょっとツッコミを入れたくなるところもあったので…

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

医者が過失で患者を殺める。それが起因して自分の家族を殺めざるを得なくなるという悲劇。人の命を救うはずの医者が、最終的にただの殺人犯になるという壮大な皮肉。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙を挟んだ親子愛の話にただただ感動でした。

2024/2/27 再鑑賞
SFの皮を被ったヒューマンドラマ。時を超えた親子の愛が物凄くロマンチックで泣いてしまいます。
気候変動による食糧難によって緩
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メメント(2000年製作の映画)

4.3

難解で斬新でした…
エンディングからオープニングに向かって流れていく構成には驚きました。自分が残したメモのみを頼りにストーリーを進めていく危うさとそれを補強する周囲の人物に対する信用と不信で、本当に予
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オーメン(1976年製作の映画)

4.2

大きい恐怖がどんと来るわけではありませんが、じわじわ日常に不可解が積もっていく感じが良かったです。動物を使った演出、死の演出が特によかったです。

プラトーン(1986年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

戦場においてもまだ良識を残しているエリアス軍曹と罪のない民間人や味方にまでも酷い仕打ちを行うバーンズ軍曹が対比されて映されます。なんやかんかありますが、敵襲のどさくさでエリアスがバーンズに殺されたこと>>続きを読む

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

華族制度の廃止年が1947年。まさにリアルタイムで没落する華族の話を題材にしたのは面白いと思います。
映画自体にそこまで深い意味はないのかもしれませんが、時代による価値観の塗り替えで失われていく特権階
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かの不幸を変えようと過去を変えると、必ずまた巡り巡って他の誰かが不幸になる。全員を幸福にすることはできないという運命を受け入れてノートを燃やすシーン、ケイリーとすれ違うラストシーンなど、観ていて切な>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.7

イザベルさんの演技がすごかった。とても子供の演技に思えなかったです。ずっとぞくぞくしながら観ていました。
子供って何考えてるのかわからないところあるので、それをホラーに結びつけられるとものすごい恐怖に
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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

4DXで観てきました。
アクションに心理学的要素を詰め込んだ斬新な脚本に惚れました。コブが自分の過去と決別できたかどうかを観客側に委ねる演出はいつ観ても鳥肌ものです。自分はどちらでもあってどちらでもな
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

優しい人が傷つき苦しむ世界

冤罪で捕まったジョンは「生まれたことを反省する」と言って死に、ジョンの能力により長い寿命を与えられたポールは「生きることが唯一できる償いだ」と言って生き続ける。心優しい人
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても強烈な映画でした。
寄生虫は寄生虫としてしか生きていけないという、恵まれた人と恵まれない人と間に明確に境界線を引く残酷な話でした。
金一家は擬似的に地上の(恵まれた)一家に成り上がりますが、父親
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

綺麗な終わり方かはわからないけどはっきりしていて、こういうところは洋画にない良さだなぁと思いました。雰囲気、静と動の緩急や色使いなど、魅せられる場面ばかりでした。

残酷で異常(2014年製作の映画)

2.1

被害者の気持ちをよく理解していないと自分の犯した罪がわからない、わかった気になっているということはよくありますよね。
ほんのちょっとだけ難解でしたが、基本的に無難に楽しめる映画だと思います。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

すごい不思議な作品でした。
音楽もきれいで良かったです。
セリアズとヨノイの関係性も良い感じがします。
戦中と戦後とのハラとロレンスの交流からも戦争が人を変えるということをよく感じます。戦場にいても牢
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

3.0

何故日本が戦争をやめられなかったのかというのがよくわかりますね。根拠の無い確信を信じてどんどん物事を推し進めていってしまうということを現代の我々が真似をしてはならない。当時の人たちのやるせない気持ちも>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

4.3

こういう熱い映画っていいですね。ストーリーもはっきりしていてとてもわかりやすかったです。
心が少年なので、2人が互いの正義をぶつけあって対立するけど、次第に認め合い助け合っていく関係になる展開にもえま
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

1.3

難解で考察も読みましたが、ジェンダー論的な話ですかね。テーマのようなものはなんとなくわかった気がします。
利用する側とされる側という社会構図が映し出されます。少年と看護師の関係も、立場が違う中で切なく
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.3

正直よくわかりませんでしたが、解説や考察読むと面白かったです。
主人公が陰謀論にとわられて暗号を探す恐ろしさと裏腹にその姿が子供みたいで不思議な気分でした

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.5

面白い、そしてかっこいい。
ユニークな世界観とささやかな皮肉、そして簡潔でわかりやすいストーリー。子供の頃から観ています。現実も面白おかしく揶揄されていて、大人になってあーなるほどと思いながらふっとな
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カルト(2012年製作の映画)

2.9

オタクが好きそうなB級ホラー映画という感じで突っ込みどころとか気にせずエンターテイメントとして観ると面白いと思います。三浦涼介が良いです。