ユーキさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

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量質共にシリーズ随一の、過剰な程のアクションへの熱量。

犬を傷つける奴は許されない。

ドニー・イェン/ビル・スカルスガルド/真田広之/シャミア・アンダーソン/リナ・サワヤマら脇役のキャラ立ちっぷり
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劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇(2009年製作の映画)

4.2

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序盤の総集編感溢れる編集には悪い意味で驚いたけど、限りなく拡がるスケールやクライマックスへの疾走感には引き込まれた。

結局理屈じゃないんだなこの作品は。

男オタクの夢と言ってしまえばそれまでだけど
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.6

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豪華な演者の無駄使い。

ケイパー映画としてみた時は、展開にメリハリが無く、先への期待感が盛り上がらない。

魅力的なキャラクターの個性をもっと見せるとか、カメラワークや音楽で盛り上げるとか、編集で頑
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

3.8

前半冗長で雑なストーリー展開は気になったけど、その分後半のVFXアクションに全振り。

米軍の活躍に連続する爆発など、ベイ・ヘムに溢れてた。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

レーサーになるという幼い頃からの夢を、レーシングシミュレーター『グランツーリスモ』を通して実現しようとする青年の物語。

若さゆえの鬱屈を抱えた主人公の走りを、周りの人々が支え、期待も載せて大きく花開
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.8

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昔観たはずだけど、久々に鑑賞。

トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのバディ感やアクション、SFガジェットやコメディシーンなど、ちょうどいい面白さ。

グロい虫やエイリアン、それらを処分した時の
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怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.7

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ミニオンズ&怪盗グルーシリーズの1作目。

頑なな心を持つ怪盗グルー。
三姉妹との出会いにより彼が心変わりする話。

子供騙しかもしれないけれど、こういう疑似家族ものには弱い。
妹達の面倒を見る長女マ
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.6

フジテレビっぽい俳優陣の揃え方。

嫌な客の描かれ方がほんと嫌。
もっと気軽に警備員なり警察なり呼んだ方がいいよ。

脚本の都合上か、クライマックスでの盛り上げ方は物足りず。

続編のマスカレード・ナ
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

-

『アンタッチャブル』のオマージュ元、例の階段。
白黒映画で一部だけ色付けするのも、『天国と地獄』の元ネタかな?

モンタージュとプロパガンダの教科書でもある。

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.6

男女の友情は成立するのか、そして初恋は実らないものなのかー。

不完全な2人の曖昧な関係。

恋愛はタイミングが大事で、また人生計画はなかなか思い通りには行かないものだ。

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

デヴィッド・フィンチャー作品としてはイマイチ。

実際の未解決事件と捜査を再現するためか、劇中盛り上がりに欠けるし冗長。

ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニー・Jrらの演技力
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

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人間の矮小さと集団心理の恐ろしさを目の当たりにした。

行政が非常事態を隠れ蓑にして異分子を締め付ける様子はコロナ禍でのショック・ドクトリンを、都合の悪い証言者の口を塞ぎ記者に報道させない様子はジャニ
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.1

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荒唐無稽さを増したインド版ミッション・インポッシブル。

『人生は二度とない』を観た時も思ったけど、インド映画とスペインの相性はいい。

「MCU的なユニバースがインド映画界にもある」という話を以前聞
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Gメン(2023年製作の映画)

3.8

小難しいことを考えず観られる、コントのようなテンポのいいポップコーンムービー。
コメディ要素強めな、昭和臭が漂うヤンキー映画。

吉岡里帆の吹っ切れた演技が見もの。

アクションシーンは、ザワシリーズ
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別離(2011年製作の映画)

4.0

2組の家族を中心とした、イランのスリラードラマ。

夫婦のすれ違いをきっかけとした、ある事件。
家族への想いと信仰の間で悩み苦しむ人々。
そしてその皺寄せは、もっとも弱い立場の者に向かう。

何を大切
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来る(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

レビューが悪いから期待してなかったけど、予想外にいいじゃん。
こんなの作れるんだから、邦画もまだまだ捨てたもんじゃないな。

悪意のあるキャラクター造形にパンチのあるVFXや美術、それに観客を煽るSE
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

英国オールスター俳優総出演の、ロマンティックコメディ。

悩みや夢が人によって異なるように、様々な愛を抱えた人々。
彼らの運命がクリスマス・イブに向かって収束していくストーリー展開。

出演者だけでな
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これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

3.9

最初期のドキュメンタリー記録映画。

リズミカルな劇伴と、それに同期させた対照的なシーンのカットバック。
それら当時の特殊撮影技法を使い同時代を生きるカメラマンの視点で、当時のロシア社会をモンタージュ
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劇場版 天元突破 グレンラガン 紅蓮篇(2008年製作の映画)

4.0

『キルラキル』『プロメア』といったトリガーの原点。

15年前のテレビアニメの総集編という位置付けもあり、今見ると説明が不十分な箇所も。
しかし熱さや勢い、エモーショナルな演出といった特色は健在。

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.1

鳥山明版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。
公開規模の割に客は全然入ってないけど、出来は良かった。

フェティシズムすら感じるようなメカニック描写と戦車戦。
登場人物がモンスターとじいさんとおっ
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.8

偏見によりバカ扱いされがちなブロンド娘が、振られた彼氏とヨリを戻すため弁護士を目指す、気楽に観られるガールズコメディ。

男だけでなく女からもバカ扱いを受けるけれども、辛い時に支えてくれるのは同じよう
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

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ホアキン・フェニックス演じる、離婚に疲れた中年男性。
Siriやアレクサのような音声アシスタント。
彼らのラブストーリー。

人工知能は進化すればするほど人間との違いが無くなり、さらに進化する事で人間
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

チリのストップモーションホラーアニメ。
アリ・アスターが気に入りそうな、奇妙でグロテスクな気持ち悪さ。

ドイツからチリに来た入植者によるカルト教団『コロニア・ディグニダ』にインスパイアされた話だそう
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.9

90年代の台北を舞台にした、青春群像劇。

トレンディドラマ的な、若者たちの恋の鞘当てと自分探し。
バブルの中で物質的経済的には満たされていても、誰と居ても満たされない感情。

10人程度の登場人物が
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エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

3.9

90年代の台北を舞台にした、青春群像劇。

トレンディドラマ的な、若者たちの恋の鞘当てと自分探し。
バブルの中で物質的経済的には満たされていても、誰と居ても満たされない感情。

10人程度の登場人物が
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

性同一性障害を抱え混乱する夫と、それでも献身的に支える妻。

エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの、繊細な演技が見もの。

映画のメインの役柄にトランスジェンダーが取り上げられると、死ぬか
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.1

多民族社会における移民の存在、貧富の差や文化の違い、そしてそれらを越えた交流の様子を、火や水といった元素(エレメント)に置き換えて描いたピクサーアニメ。

韓国系の移民としてアメリカで育った監督や家族
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ本国SNS担当のやらかしはともかく、作品自体はとても良かった。

女の子にとって理想化された社会バービーランドと、その裏の真実と現実。
ミラーリングや言語化により強調された、現代の男社会。
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ドイツの敗戦により、結婚生活1日目で夫を失った女性。
彼女の数奇な人生。

自立した女性像であるとともに、その立身出世には男女関係を完全に断ち切ることはできないという現実。

また目的のために手段を選
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ系老女と若いモロッコ系移民の愛。

差別や仲間はずれ、或いは環境の違いというものが、いかに魂をすり減らすか。

エミが他の掃除婦から仲間はずれにされた階段で、新人の掃除婦が同じように扱われ、曖昧
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

体験5時間で、完全にnot for me.
なんで映画や原作があんなにヒットしたのか、さっぱり理解できない。
作り手も観客も幼稚すぎ。

一見特徴のない陰キャな主人公と、わざとらしいほど天真爛漫なヒロ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

キューブ/立方体の迷宮に囚われた人々の、ワンシチュエーション脱出劇。

危機の時にこそ人間性が明らかになる。

刻命館的ないろんなトラップが出てくるのかと思いきや、心理の変化や脱出方法の謎解きに振り切
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処刑人(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

法では裁けぬ悪を裁く、処刑人兄弟のバイオレンスアクション。

ロッコの肩越しの構えや腕を交差しての銃撃などの、絵作りがかっこいい。

ウィレム・デフォー演じるFBI捜査官も、エキセントリック。

スト
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