突然失踪してしまった、杉咲花演じる女性、市子。
彼女がファム・ファタール的な振る舞いをするようになった背景。
社会制度の隙間に落ち、それでも幸せを求める切望感と責任感。
大阪という舞台設定もあり、>>続きを読む
多動症の少女から見た戦前戦中、銃後の暮らし。
徐々に移り変わる時代の雰囲気と、並行して描かれる子どもたちの成長。
自由やありのまま、特性の違いを尊ぶ幸せな学園の暮らしが、軍国主義や全体主義に塗りつぶ>>続きを読む
不況下のフィンランドで、同時期に失業してしまった夫婦。
職探しの苦闘と、ささやかな幸せ、愛の形。
決して華やかではないけれど、柔らかな優しさが心に遺る作品。
音響設定の問題か高音がキツいと感じることは多々あるものの、楽曲の良さやライブの盛り上がりは本物。
コロナ以降足が遠ざかってたけど、またライブハウス行きたいな。
瑞々しい思春期の少年たちによる、親密な関係、繊細な感情。
彼らのユートピアに外部から安易なラベルを付けることで、訪れてしまう悲劇。
遺された少年の心の中に渦巻く、罪悪感と喪失感。
美しさと残酷さ>>続きを読む
父娘の夏休み旅行。
それを撮影したホームビデオが二十年越しに繋ぐ、二人の想い。
中盤までの、僅かな違和感が有りつつも淡々とした何気ない展開に、多少退屈さも感じたけれど、クライマックスの『アンダー・プ>>続きを読む
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目玉おやじの過去、鬼太郎誕生の秘密。
妖怪との戦いではなく、昭和30年代の閉鎖的な村と因習、そこで権力を持つ者たちの醜悪さをベースにした話運び。
『犬神家の一族』や『Fate/stay night>>続きを読む
構図や配色といった撮影がキレキレ。
町山さんの解説付きで鑑賞。
以前早稲田松竹で観たことがあったけど、上映前後の解説により補助線が引かれる事で、作品性をより理解できた。
『普通』『正常』『ファシ>>続きを読む
人生に不満や不条理を抱えた2人のラブストーリーと思いきや、予想外の方向に転がるシナリオ。
事実と伝言と解釈は必ずしも一致しないものだし、その中で何を信じるかで人生は決まる。
分かりやすい意味や理由>>続きを読む
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終戦直後を舞台に、ゴジラとしての原点回帰かつ王道作。
ドラクエでやらかした山崎貴だし期待しないで観たけど、その不安を吹き飛ばす出来。
ゴジラの見上げるような巨大さや破壊に対する怖さは勿論のこと、ドラ>>続きを読む
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アントマン3やシークレット・インベージョンはイマイチだったけど、MCUはこういうのでいいんだよこういうので。
ポップでテンポよく、でもキャラクターの過去や行動原理は重く。
それによって、スーパーパワ>>続きを読む
警察に潜入したマフィアとマフィアに潜入した警察官。
2人の男の生き様と運命的な対決。
原題の示すとおり、無間地獄のような圧倒的なドラマ。
警察に潜入したマフィアとマフィアに潜入した警察官。
2人の男の生き様と運命的な対決。
原題の示すとおり、無間地獄のような圧倒的なドラマ。
ハリー・ポッターのスピンオフという事以外、何も知らず鑑賞。
ハリー・ポッターの前日談で、世界観や一部登場人物は重なるけど、ハリー・ポッターを観ていなくても成立する話だった。
登場人物の年齢層が上が>>続きを読む
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マイケル・ファスベンダー演じる、ザ・スミスを愛聴する暗殺者の話。
業務として淡々と標的を殺す様子は、リアル版ジョン・ウィック。
観客を飽きさせない緊張感ある展開と、低音の効いた音響が出色。
「綿>>続きを読む
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シリーズ完結、みんな大人になったね。
ハリーと友人、そして尊敬できる先生らの話と捉えればいいのだろうけど、
・生徒の大半が右往左往していて、ホグワーツ魔法学校一丸となってヴォルデモート一味と戦うとい>>続きを読む
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劇中常に香る暴力の匂いと、葛藤を抱えながらも徐々に転落していく主人公。
マーティン・スコセッシ節が響き渡る、ノワール・サスペンス。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と『アイリッシュマン』を足し>>続きを読む
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魔法省(文科省)による管理教育と、それに抗う現場の教師と生徒たち、という感じ。
シリウスの死がショック。
ヴォルデモートの正体が徐々に見えてきた気がする。
何かある度にハリーを苛めようとする連中>>続きを読む
完全犯罪を行うマジシャンチームと、トリックを暴こうとするFBIとの追いかけっこ。
尻すぼみや説明不足に感じる箇所もあるけど、全体的にはテンポが良くエンタメ精神豊かで面白かった。
マジックで肝心なの>>続きを読む
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・シリーズ折り返し
・他の学校との交流戦
・新たな出会いと別れ、恋と友情
・ロバート・パティンソンの出演は予想外
・プロム周りの描写は共感性羞恥
・ヴォルデモートの復活
偶然と誤解と悪運で転がるクライムアクション。
ガイ・リッチーの真骨頂。
20年ぶりに観た。
この頃はまだまだ若々しいジェイソン・ステイサム。
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準決勝、決着。
前作ラストであんこうチームが撃破されたのち、残された各キャラクターに見せ場を用意しつつも、納得感のある結末。
劇場版の島田愛里寿が聖グロリアーナに転入してくるとは意外な展開。
次回>>続きを読む
中盤ダレて眠くなったけど、テーマ曲が掛かると問答無用で盛り上がる。
そして終盤のアクションつるべ打ちで巻き返し。
今作の子役ショート(キー・ホイ・クァン)が『エブリシング・エブリウェア・オール・アッ>>続きを読む
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極度にカリカチュアされた、名門高校の生徒会選挙戦。
『翔んで埼玉』と同様の路線。
政治家の権力欲や勢力争いを、高校を舞台にしてうまく置き換えていた。
菅田将暉や吉田鋼太郎のわざとらしいくらいの演技が>>続きを読む
宇宙に行ったり世界中を股に掛けたりといった最近のシリーズ作ほどかっ飛んではいないけど、その片鱗を見せるようなカーアクション。
ドム(ヴィン・ディーゼル)は出演せず、代わりに反目し合うブライアン(ポー>>続きを読む
R15+だけあり、人体破壊表現あり。
人間と恐竜、それぞれの親子関係を対比させる設計。
物語をドリブンさせるためといえど、身勝手な理由でわざと危険な行動をするキャラクターは好きになれない。
トム・ハンクスお得意の、他人を感化させるいい人系主人公。
ビクターのように何かに囚われている、或いはアメリアのように何かを待ち侘びているというのは、多くの観客もそうなのかも。
彼のように、法やルー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
量質共にシリーズ随一の、過剰な程のアクションへの熱量。
犬を傷つける奴は許されない。
ドニー・イェン/ビル・スカルスガルド/真田広之/シャミア・アンダーソン/リナ・サワヤマら脇役のキャラ立ちっぷり>>続きを読む
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序盤の総集編感溢れる編集には悪い意味で驚いたけど、限りなく拡がるスケールやクライマックスへの疾走感には引き込まれた。
結局理屈じゃないんだなこの作品は。
男オタクの夢と言ってしまえばそれまでだけど>>続きを読む
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豪華な演者の無駄使い。
ケイパー映画としてみた時は、展開にメリハリが無く、先への期待感が盛り上がらない。
魅力的なキャラクターの個性をもっと見せるとか、カメラワークや音楽で盛り上げるとか、編集で頑>>続きを読む
前半冗長で雑なストーリー展開は気になったけど、その分後半のVFXアクションに全振り。
米軍の活躍に連続する爆発など、ベイ・ヘムに溢れてた。
レーサーになるという幼い頃からの夢を、レーシングシミュレーター『グランツーリスモ』を通して実現しようとする青年の物語。
若さゆえの鬱屈を抱えた主人公の走りを、周りの人々が支え、期待も載せて大きく花開>>続きを読む