YukiIrikuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

花形選手(1937年製作の映画)

3.9

男子学生に扮する笠智衆と佐野周二の緩い戦い。二人とも若い。作品全体は牧歌的な雰囲気が漂うのに、映される学生たちはこれから戦地に送られるという現実との矛盾。

港の日本娘(1933年製作の映画)

3.8

清水宏の中では異色な作品なのでは。前半は女学生ドラと砂子の友情、年上の男ヘンリーへの憧れ~と淡い感じで行くのに、砂子が恋敵の女を撃ってしまったことで映画がガラリと変わる。後半は堕ちた砂子が横浜に戻って>>続きを読む

ロベレ将軍(1959年製作の映画)

3.6

ロッセリーニ×デ・シーカ。デ・シーカは俳優としても格好いい。その日暮らしをしていたチンピラは、罪を逃れるためレジスタンスのトップに成りすますことに...口から生まれてきたような男が、徐々に国のために何>>続きを読む

大阪の宿(1954年製作の映画)

4.0

市井の人々の生活を静かに描き出す作品。ちょっとした不幸も笑いに出来るように生きていきたいなぁ。

Journey Into the Night(英題)(1921年製作の映画)

3.3

ムルナウ×カール・マイヤーの初期作品。誰も悪くないが誰一人幸せにならない恋愛映画。人間の空しさを描いている点では後のムルナウに通じるような気もするけれど、まだカメラワークに面白味がないし、仰々しい演技>>続きを読む

裏町の怪老窟(1924年製作の映画)

3.5

蝋人形から空想を膨らませるファンタジー。今にも動き出しそうなエミール・ヤニングスのカリフ笑独特なセットと美しい彩色、そして最後の夢落ち。

笑う男(1928年製作の映画)

3.5

当初はロン・チェイニーを主役に考えていたらしいが、チェイニーは『オペラ座の怪人』へ。代わりにコンラート・ファイトが主役の笑う男グウィンプレンに。始終物悲しそうな目と強烈なでかい口のコントラストが◎ホラ>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.7

渋いおじさま英国俳優たちが夢の競演。イギリスの諜報機関に潜むソ連からのスパイは誰か。皆いい感じに怪しい。

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.5

ガル・ガドット可愛すぎる。絶妙にダサいワンダー・ウーマンのコスチュームを着こなせるのは彼女しかいないわ。エンタメ映画として楽しめる。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

色々要素を詰め込みすぎた感が否めない、007シリーズ第24作。古くさくなった00部門解体の危機。かつての強敵スペクター降臨。今の戦争は情報を握った方が勝つのよね。

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

過去のボンドシリーズへのオマージュと新しいボンド像確立を目指した007第23作目。地道にショーン・コネリーから見てきてよかった...最後の戦いの舞台がスコットランドって最高か。古くさくなってしまったボ>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.6

ヴェスパーを失った傷心ボンドの旅路。これまでのスケールの大きさを考えるとスピンオフ感あるけどなかなか。

ローラ(1961年製作の映画)

3.5

アヌーク・エーメの可愛さに悶絶。初恋はいつまでも覚えているもの...なのか?

妖雲渦巻く(1923年製作の映画)

3.5

プリシラ・ディーン主演の女賊もの。アヘンの取引で商売をしていたキャシーが改心するまでを描く。相変わらず強気なキャラクター。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.8

流れるような移動ショットが美しい芸者姉妹の悲劇。勝ち気な妹と古風な姉。最後の山田五十鈴の台詞が全て。女は上手く立ち回っても、男に尽くしても不幸になる...この時代の悲しい現実。

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.8

遂に!ダニエル・クレイグ007。00を与えられた新米007。ちょっと激情型。ボンド・ガールはエヴァ・グリーン。敵はマッツ・ミケルセン。冒頭の壮大なおいかけっことカジノでの一対一。ヴェスパー誕生。

蜃気楼の女(1931年製作の映画)

3.9

ジョーン・クロフォード×クラーク・ゲーブル。若いゲーブル可愛いー。労働者階級の暮らしから抜け出そうとニューヨークにやってきたマリアンは弁護士のマークと恋に落ちる。しかし自身の出自が彼の選挙運動の足かせ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

全編に渡ってほとんど男が出てこない恋愛映画。画家マリアンヌは令嬢エロイーズのお見合い用の肖像画を描くため館を訪れる。次第に心を通わせる2人は恋愛感情を抱くようになり...母親が家を空ける5日間令嬢と画>>続きを読む

指輪をはめたい(2011年製作の映画)

2.9

私はこの世界観受け付けないなぁ。豪華キャストがもったいない。

恋人まで1%(2014年製作の映画)

3.5

前髪短いイモージェン・プーツが最高にキュート。ザック年取ったなぁ。

007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)

3.5

バイバイ、ピアーズ・ブロスナン。今回の敵は北朝鮮。ハル・ベリーとロザムンド・パイクの2人がボンド・ガールを務める。冒頭、長期間監禁されたボンドめっちゃワイルドになってて笑った。氷上のカーチェイスが見所>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

タルコフスキーがイタリア資本で製作。彼の母親に捧げた作品のよう。1人の詩人が作曲家サスノフスキーの伝記を書くために彼が一時期住んでいたイタリアを訪れる、という大筋。

映像がとにかく美しい。前作『スト
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.4

アン・ハサウェイの怪演。『プラダを着た悪魔』のタッグ再びなのにも心がときめく。

ゼメキスの強みが良い方向に発揮された作品。

罪の声(2020年製作の映画)

3.7

なかなか見応えのある良作。大人の勝手で人生を狂わされるのはいつだって子供たち。自分の信念を貫いているつもりでも、どこかに皺寄せがいっているのであればそれは正義ではない。

全共闘、学生運動の時代って今
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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

3.5

ブロスナン3作目。Mが誘拐されて大変!可哀想な自分を演出し犯罪者と恋に落ちてしまうメンヘラ女にソフィー・マルソーが、無駄に色っぽい科学者にデニス・リチャーズが扮する。

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年製作の映画)

3.5

メディア王と戦うプロズナンボンドの2作目。情報操作によりイギリスと中国は開戦の危機に。カーヴァーがジョブズにしか見えない...さすがメディア王先どってる笑

ミシェル・ヨー可愛いしボンドと同じくらい強
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

3.5

ハロー、プロズナン!ソ連での共同任務で殺されたはずの006と対決する007。Mがジュディ・デンチに。ショーン・ビーンが悪役に。

理系女子ナターリアとキモ可愛いボリス。Sっ気の強い女スパイ。

天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

3.5

地獄の番人の下にやって来たある元色男の生涯。マーサがいてよかったねぇ。なかなかのくず男なのだが、なんだか憎めない。

お腹が出てきたら男は女のものになるのか...

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)

3.4

ショートカットの格好いい系美女とブルネット青い目の色っぽ可愛い美女2人がボンドを巡って争う。謎の宗教施設からのド派手カーチェイス。Q久々の大活躍。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.4

ゾンビ映画の原点。皮肉の聞いたラスト、完璧。結局人間が一番怖いね。チープな感じが逆にいい。ゾンビめっちゃゆっくり。これなら私でも逃げ切れる気がする。

ノートルダムのせむし男(1923年製作の映画)

3.5

ユニバーサルが威信をかけて製作した大作はカジモドを演じたロン・チェイニーの映画。プロデューサーは若き天才アーヴィン・タルバーグ。面白くないわけがない。

法の外(1921年製作の映画)

3.3

ロン・チェイニーが悪の親玉と中国人使用人の一人二役。悪い役似合うなぁ。勝ち気なヒロインはプリシラ・ディーン。恋人と共謀して一度は宝石を盗むが、最後には改心してめでたしめでたし。犬と子供は最強。

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.2

男の子達が糞過ぎて、女の子達が緩すぎてなんかもう...青春するのも命がけ。若いクロエ・ゼヴィニーとロザリオ・ドーソン激可愛い。

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)

3.4

007シリーズ15作目。Helloティモシー・ダルトン。マニーペニーも遂に交代...若くて色っぽい美人へ。チェロ奏者の美女とアフガニスタンへ。少し真面目な路線に戻った感じ

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)

3.3

シリーズ14作目。バイバイ、ロジャー・ムーア。クリストファー・ウォーケン演じる金髪色白の悪役が胡散臭くて◎黒人女性との謎コンビ。

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.8

お互いに依存しどこまでも格好悪い男と女。案外2人で愚痴を言い合って幸せそうなのがよい。三橋達也が情けない男役、新珠三千代が現実的な女役で新鮮(いつもは逆だもの)。時折挿入されるマンボの音が怪しい雰囲気>>続きを読む