空は薄曇り、黒っぽくてゴツゴツした大きな岩に囲まれた浜辺が、日本の海だなぁと感じたし、濃紺のワンピースに裸足で踊る石橋静河には、今の日本女性のきれいさを感じた。とても素敵だった。
予告を映画館で見ただけなのにめちゃくちゃ怖くて、だから千原ジュニアが東京にやってきた時も「ジャックナイフ」と言う仇名も、この映画(予告)のイメージしか浮かばなかった。
なんでそんなに怖かったかというと>>続きを読む
この空気感は好き。目線だけで気持ちがわかっちゃう感じとか。
10代の1年ってほんとに大きいね。15歳と19歳の差は、45歳と49歳の差とは当然ながら全く違う。
DNAの勉強をするのには、アメリカまで行>>続きを読む
ひとりの頑固で一本気な日本人の思いの強さに、ぶっきらぼうだけど嘘のない中国人たちが右往左往する話。リアリティはないかもしれないけど、そこにある心は本当だと感じる映画でした。
自分の子供に上手に愛情を伝>>続きを読む
お兄ちゃんがすごい。「ちゃんと学校行かないとバカになるぞ。『親が負け組だったから』で済む話じゃないんだから」と弟に諭す。弟くんにとっては、憧れのお兄ちゃんだし、あの救急車も自慢のかっこいいメカなんだろ>>続きを読む
生きるのがヘタな4人の若者のロードムービーで、優しい世界だった。
トウレット症候群のマナミが良かった。動くとかわいい。ぶかぶかコートが似合ってたし、片思いの彼とのエピソードも好き。
メンヘラ女子ルミの>>続きを読む
スウェーデンと言えば福祉国家。それとマリメッコやムーミンや、ほっこりしつつおしゃれな北欧インテリア。そんなことしか思い浮かばない私なので、あんなにたくさんの物乞いの人たちがいて、近年の社会問題になって>>続きを読む
面白かったなぁ。イジワルな笑いがたくさん込み上げた。
まぁねえ、男の人ってこんなもんでしょ。
私の祖父は空襲の時、慌ててひとりで逃げ出し、子供たちを抱えた祖母におうい早く逃げろと遠くから呼んだ、と父が>>続きを読む
いちおう目は覚めてたんだけど、夢をみてるみたいだった。初チャッポンを初めて訪れた北千住のブルースタジオで、観客は私ひとり。会場のまんまんなかにどっかり座って、本当に今自分がどこにいるのかわからなくなっ>>続きを読む
ひさびさに、ティッシュがだんごになるくらい泣きました。
優しい映画。だけど、厳しい現実をなかったことにしてるんじゃなくて、厳しい現実があるからこそ優しくあろう、夢を持とうって思える作品だった。
主演>>続きを読む
映画の中のバイク2ケツといえばとりあえずエモい、みたいな気がしてしまうけど、こんなにいじましくもおかしいバイク2ケツってあるだろうか。笑いながら泣けてきちゃう。
「青春神話」「愛情万歳」に続くシャオカ>>続きを読む
劇伴はなく、セリフも最小限。人物設定になんの説明もない。だけど、しだいに私もあのマンションの一角に息をひそめて、彼や彼女のすることをのぞき見しているような気持ちになる。
カメラはひたすら人物たちを眺め>>続きを読む
「若い時代と悲しみ」という花ことばを持つ花があって、から始まるみじかい小説を、ついこの間読んだ。この映画を観ていて、ああこれが「若い時代と悲しみ」だなぁと思った。
青春、それは青い春。青が意味するもの>>続きを読む
ベタベタではあるけど、さわやかな気持ちになれて楽しめました。なぜチアなのか、という理由付けの設定がちゃんとしているのは原作の力かな。
大学生というにはちょっとトウが立ってはいるけど、イケメンたちのキャ>>続きを読む
ステージのところと、大学でやっていた歌バトル?みたいなところはそれなりに楽しかったけど、ギャグやキャラクター描写はほぼ笑えなかった。「セックス大好き」ちゃんと、アジアン不思議ちゃんの最後のステージでの>>続きを読む
中坊の頃に読んだ「異邦人」。内容を理解していたとは思えないけど、「今日、ママンが死んだ。」っていう書き出しに心を奪われて読み進んだことは覚えている。
この物語の舞台が植民地だった頃のアルジェということ>>続きを読む
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深く読んで語ろうとすればできるのだろうか。
私のアタマでは、予告編やキャッチコピーで受けた印象のことくらいしかキャッチできなかった。
ロープウェイが登っていく/降りていく画とか、映像もなんだかかっこい>>続きを読む
濱口版BLなのか、これは?
登場した時から、カメラマンのペファンがカッコいい…しかもめっちゃ優しくてまともでいい奴。おでんでいうと、ほどよく味がしみてるけど、中心は本来の甘さが感じられる大根(これは>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なんだ〜、この変な映画。コレはコメディなのか?ちょっと学芸会ぽさもあるけど、思わぬ方向に会話が流れていくのには見入ってしまう。登場人物みんなの気持ちがよくわからない。共感性ゼロ。
本作でも、乗り物に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作は少し前に読んでいたが、さらっと流し読みして復習してから鑑賞。
上手い具合に編集してあるなと思った。原作にない部分は、ひとつの解釈なのかなと思う。
そもそも、井上光晴とその妻と瀬戸内寂聴をモデルに>>続きを読む
ディズニーアニメのお姫様そのままのしぐさとしゃべり方の女の子がニューヨークにいる、ってだけでこんなに面白いなんて!こんなに平和な笑いってほかにあるかしら?セントラル・パークでのミュージカルシーンは最高>>続きを読む
きっと若い頃はワンダのようだったんだろうなっていう人を知っている。でも、ワンダはできないことはできないと言うし、ほめられたらとても控えめに笑うし、その人よりもよっぽど性格よさそうだった。だから、観客は>>続きを読む
「バーフバリ」を数年前に家で観た時、これは映画館で観たかった〜!と思った私。なので、同じ監督の本作はやっぱり映画館に行かなくっちゃ!しかもIMAXで!と張り切って行ってきました。もう最初っから最後まで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイムラインでこの監督作品のレビューを見かけて気になっていたら、「苦役列車」の脚本を書いた方なんですね。「苦役列車」の原作からの改変は好きだったのと、若くない男女のお話ってところに惹かれて本作を鑑賞。>>続きを読む
「不思議の国のアリス」に子供の頃の私が感じたのは、「いやな感じ、楽しくない感じ、気持ち悪い感じ」を足して指先でほんの少しすくった感じ、だったのだと思う。もちろんそれを言葉にして意識したのは今が初めてか>>続きを読む
なんとなく知ってたつもりになっていたピーター・パンだけど、アニメをちゃんと観たのはこれが初めて。
夢と冒険の物語、と素直に観ても楽しいし、ダークファンタジーとしてもいくらでも深読みができちゃうところが>>続きを読む
長年住んだ団地から引っ越しするおばあさん。
引っ越し業者のおじさんが、
「ちゃんと働いて、ちゃんと生きてきた人だっていうことがわかる、そういうことは荷物の詰め方に全部出るから」
みたいなことを言って>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
感想をまとめるのがとても難しく、だけどあれこれ考えて書き連ねてしまいました。とりとめのない文章ですみません。
心地よく揺らいだ音をたくさん聴いた。柔らかく優しいなにかに包まれて、とろとろとまど>>続きを読む
すごく良かった。嘘くささが微塵もない(ように感じる、私はフランス人でも20区に行ったことあるわけでもないから、リアルは知らないけど)。ドキュメンタリーと間違えるくらい。過度な演出もなく、生徒たちは演技>>続きを読む
「こんなにやるせなく春風に酔うような夜は、私はいつまでも明け方まで方々歩き回るのだった。」
この一節を映画にしたような作品だった。
作中で朗読される郁達夫の小説「春風沈酔の夜」は、中国では高校の教科>>続きを読む
思ったよりこのふたりを結びつけるためのお膳立てがちゃんとしていて、鑑賞後には「ありえない?いや、アリエールでしょう!」って言いたくなった。このふたりには、アメリカの最高判事になったRBGとその夫カップ>>続きを読む
ベルギーの古都ブルージュ。美しい街並みなのに、なぜか陰鬱な表情。劇伴のピアノも、何かザワザワ胸騒ぎを誘うように響く。コメディを選んだつもりだったのに…、ジャンル間違えてませんか。ブラックな笑いとあるけ>>続きを読む
途中何回か、声にならない悲鳴をあげた。開いた口が塞がらない状態はトータルで15分くらいあったと思う(体感)。
南京。視覚障害の若者たちが集団生活をしながら勤めるマッサージ院での群像劇。
見えない人同士>>続きを読む
「マギーズ・プラン」で歌詞込みで聴いた「ダンシング・イン・ザ・ダーク」がすごく良い曲だった。で、ブルース・スプリングスティーンつながりで本作を鑑賞。
正直、暑苦しいとか汗くさそうとかのイメージしかなか>>続きを読む
おしゃれ感・オトナ感・おとぎ話感がミックスされた素敵ムービーではある。ニューヨークのインテリたちの男女関係ということで、ウディ・アレンやらノア・バームバックぽさも。実際、バームバックのパートナーである>>続きを読む
元がアレなので、うっちーがすごくかっこよく感じた。栗山千明はこの頃の顔のが断然好き。
最後は泣いちゃった。やっぱコイツら最高だな!