yukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

たった一晩で、世界に、後世に残る音楽を創り上げた偉業のドキュメンタリー。
どれほどの力が結集した夜だったんだろう。ネットのない時代、祈りを胸に、人と人を結ぶ音楽。命を紡ぐ音楽。歌声が重なって泣けてくる
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.8

怒涛のアクション祭り。ライアン・レイノルズはアクションコメディ界のキングに君臨しているのかもしれません。焼酎強炭酸割りを片手に、思わずウゥホォッなどと声をあげて楽しく鑑賞しました。おもしろかったです!

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.6

この時代にクラッシックな作品をクラッシックなまま表現するのは至難の業。華麗なる時代劇でした!

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.6

我が母と重ねながら観る映画。
再鑑賞した。

目を瞑ると浮かんでくる。ヒグラシが鳴く縁側と冷えた瓶から注がれるオレンジジュース、母のよそ行きの化粧姿、錆びれた製鉄所。スピーカーからは、ひび割れた夏の炭
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最後の恋のはじめ方(2005年製作の映画)

3.5

主人公のアレックス(ウィル・スミス)より、アルフレッド(ケヴィン・ジェイムズ)に注目してしまった。 ”Hitch”には、理屈(条件)ではなく、寧ろ言葉になんてならない、相手のことが好きで好きでたまらな>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

映画を愛し、映画に愛された不朽の名作。
そこにいったこともないのに舞い降りてくる感覚がたまらなく愛おしい。夏の乾いた風に混ざる潮の、少し重たい空気、石畳を走るフィアットがカタカタと響く音、陽に照らされ
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ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017年製作の映画)

3.7

ヨーゼフ・ボイス、ひたすら消耗する人。思考は彫刻であり、それはつまり自由だ、と彼は言う。彼はまた、とめどなく表現する。死んだウサギに絵を説明したりコヨーテと対話してみたり。社会を彫刻し挑発し続けるボイ>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

この映画の魅力は、最後までミズ・スローン(ジェシカ・チャステイン)の本心が分からないことにあると思う。彼女は強い。あれほど欺くことを徹底するには相当の覚悟が必要、何せ敵が大物なのだ。でも、観るこちら側>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.8

クリス(ベン・アフレック)最強。私だったら邦題は、「或る会計士」なんかにしそう。かつて弱者だったクリスが自身を鍛え上げ、あらゆる武器を揃え、悪に対峙する。クリスの強さが最高、敵を倒していく様がスカッと>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.7

オックスフォード英語大辞典の初版編纂における実話、言葉の力を思い知らされる究極の物語。個人的に最も印象に残ったのは、夫を奪われた未亡人が、終盤、その殺人犯の名前を何度も発するとき。彼女が殺人犯にif >>続きを読む

マージン・コール(2011年製作の映画)

3.6

2008年の世界金融危機(いわゆるリーマンショック)、その連鎖がいよいよ始まる発端の24時間を描いた作品。ドキュメンタリーではなく、あくまで当該の投資銀行をモデルに作られてはいるものの、レイオフのやり>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.7

情報を握る輩が覇権を握る世界に、正義と命をかけて告発するなんて並大抵のことではできないし、また、彼の信念をひたすらそばで支えた人、劇中さりげなく登場するリンゼイの愛も感じました。しかしこれが実話とは。>>続きを読む

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.6

コリン・ファースとキャメロン・ディアス、異色の2人がそのままアンバランスに絶妙の掛け合いで展開されます。Mr.タカガワ軍団、味があって好き。目には歯を。日曜日、リラックスした気分と共に観られるコメディ>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.7

判決の行方が世界を歴史を変えかねない、実話に基づいた作品。原告はホロコースト否定論を唱える歴史家アーヴィング(ティモシー・スポット)。自らがユダヤ人として史実を伝承する被告デボラ(レイチェル・ワイズ)>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

「声」に焦点を当てた作品。まっすぐな心は忖度などなしに今を、未来を語ってくれる。C’mon C’mon… 劇中の字幕が絶妙。本編最後、記録再生することを生業とするジョニー(ホアキン・フェニックス)の台>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

1940年のダイナモ作戦を描いた作品。陸と海、空の時間軸はそれぞれ見え方が違う。距離で相違する祖国 ”Home” への想い。ドーバー海峡が見える者と見えない者、それぞれの覚悟と決意。

クリストファー
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.8

惨すぎる拷問のシーンは目を逸らしました。実際に起きたことなんだと思うと更に恐ろしいです。信念を貫くことの相当な覚悟を見せられた作品でした。

パターソン(2016年製作の映画)

3.9

淀みなく流れる日々、生活。世界は少しずつ変わっていく。一日として同じ日はない。小さなしあわせを感じながら、日常にこそ創作がある、そう思わせてくれる映画でした。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.9

鍛え上げた審美眼でホンモノを見極める主人公の鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は長い間、周囲もそれを認める程、ニセモノを疎み嫌った。自分に課せられた仕事を多忙にこなす日々、秘書が受>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.9

Trick or trick!! 最後まで見逃せない展開でした!おもしろかったです。

カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

3.8

ロンドンで英国人男性が米国人女性に一目惚れする映画…といえば、そう、ノッティングヒルの恋人。別に意識したわけではないかもしれないけれど、物語に登場する景色がもちろんポートベローでもなく、カムデンタウン>>続きを読む

ブレグジット EU離脱(2019年製作の映画)

3.6

ケンブリッジアナリティカの事件はあまりにも有名だけれど、デジタル戦略に引っ張ったのがドミニク・カミングス(ベネディクト・カンバーバッチ)だった、というのは恥ずかしながら知らなかった。政治に正論を突きつ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

戦後焼け野原の日本、復興の序章に、躊躇なく命を奪い街を破壊していく怪獣。

ゴジラはお馴染みの映画ではあるものの、今回は本当に、期待を大きく上回った。
映画を見終わって言葉が上手く出てこなかった。それ
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.9

キューバ危機を回避できたのは、民間人の大いなる勇気があった。歴史は過去の記録だけでできていない。歴史も進化する。
ベネディクト・カンバーバッチの演技にかける労力には頭が下がる。命懸けの現実に敬意を払う
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

情報一切入れず劇場へ。ヒュー様!思わず心の中で叫びました。この映画でいちばんビックリしたのがヒューグラントの登場シーン(笑)。ラブコメ帝王の変身にほっこりとしたことも、2024年始から凹んでしまうニュ>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.8

レナード・バーンスタインといえば、個人的にウエストサイドストーリー。劇中にはあの指鳴らしがいまにも聞こえてきそうなワクワクする挿入曲があります。レナードと妻フェリシアの人生を、愛と音楽で綴った作品。ク>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.6

レジーを抱きしめるエルトンが印象的。向こう側にある未来を信じることは、授けられた音楽という才能を以てしても困難だったんだろうと。与えられなかった愛を乗り越えることはどんな人でも辛い。それを実感したから>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.8

機内エンタメにて鑑賞。12月の往復フライトで後半をクリスマスイヴに観て心あったまりました。互いに無いものに惹かれ合うということは、それを尊ぶということでもあるのかなと感じさせてくれました。公開は夏だっ>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.1

ノアが与えたのは、愛と同義の、自由だ。そのままの君で、ずっと隣で、笑っていてほしい。what do you want? ノアはアリーに迫る。他の誰でもない、君がほしいものはなんだ?
迸る彼女への想い
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族の愛と成長の物語。音を介在させない愛に包まれて、愛を音で奏でるルビー(エミリア・ジョーンズ)。成長したのはルビーだけではなく、家族もまた彼女の想いを受けて自立していく。期待を裏切らない胸熱映画でし>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

あのとき違う選択をしていたら。そう思うことは一度や二度ではない。
今の自分に満足している、と言い聞かせながら後悔は付きものだ。聖夜に降った「未来を見つめ直す機会」、主人公は次に何を選択するのか。

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