ゆうさくさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.0

相当にストイックな構成で眠気を覚えつつも感心した。
敗北への記録を語っていく映画だが、狸の追い込み方がめちゃくちゃ容赦なくてビビる。
ちょっとやりすぎなんじゃないかとすら思うのだがその追い込みの末に狸
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.5

全編に渡って横たわり続ける居心地の悪さがクライマックスでひっくり返る瞬間に感涙…のはずだったのだが、最後の最後、タエ子(幼少期)の表情に度肝抜かれた。
平凡な作家ならあそこはニッコリ笑顔で円満に終わら
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

5.0

一生観てられる映画。
画面の情報量のコントロールが抜群。
ここまで豊かな動きに彩られながらも全く疲れないのは驚異的。

ボブスレーからの船旅に出る一連の大スペクタクルからはどんな作風、内容だとしても映
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

5.0

名作中の名作

芝山演出によってあまりにも丁寧に積み重ねられる日常芝居に突如顔を出すサイケな湯浅パートの快感。

モブの使い方がめちゃくちゃ上手くて、よく動いて賑やかしてくれるだけでなく、画面の情緒を
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おかえり(1996年製作の映画)

4.5

観てて全く疲れなかったがそれはこの映画が持つ優しさからであろう

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

4.0

このぐらいの面白さの回の方がかえってプログラムピクチャーとしての底力を感じさせられて感心する。

序盤の野原家襲撃シーンは空間の狭さをしっかりと演出するレイアウトでアクションが設計されていてめちゃくち
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.0

面白い
ベタな話かと思いきや観念的な方向に舵を切るのがやはり驚かされる。

一つのショットで鮮やかに時空間を接続していく手腕と引き出しの多さにやられる。

「運命を信じます」といい、男2女1の擬似家族
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

グレムリン出てくるまでは微妙だが登場後は加速度的に画面がバカになっていってサイコーである。
ここまで開き直っている映画もなかなか無い。

アネット(2021年製作の映画)

4.5

思ってたよりかなり良かった。
面会室でのラストシーン、カラックスは本当の本気の本気で映画撮ってるんだなぁと思って感動した。
エンドロールのアレはアカルイミライのオマージュでは!?

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

よく出来てると思うし面白かったけどあらゆる面で踏み込もうとしないおっかなビックリな態度がややモヤる感じ
あとアニメパートは普通にいらんと思う

映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

-

冒頭の影を使ったドラえもん登場シーンとか画面をリッチにするアイディアが多くて良かった。

毛虫のボロ(2018年製作の映画)

5.0

マジで宮崎駿がCG使ってる…

画面がめちゃくちゃ破壊とウンコに満ちていてヤバい。
真の子ども向けアニメ。

ゾッとする畑のおっちゃん描写からの、殆ど手癖的ですらあるジブリ印な母娘の描写への転換よ。

地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

4.0

活劇じゃなくなってる…

謎裸空間での語り合いクライマックスの系譜はここで終わらせるべき

グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

4.0

こんなに引きの画が充実しているアニメ映画はなかなかありませんぜ。

ドローン探しも滝探しも等しく尊い経験だからこそのあの構成。上手い。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

激しく微妙。
歌と踊りがギャグにしか見えんかった、、、
画面内の運動がとかもうそういうの疲れた。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

再見。
フィルム上映の荒さがノイズ感を強めてて最高やった。
ヴェイパーウェイヴ的なイメージ盛り沢山でコワーイ90年代濃縮アニメ。
公開当時より今見た方が恐いのでは?
金字塔ですね。
傑作。

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

4.5

暗転の多用が余計にダイジェスト感を高めていると思うし、行きすぎた配慮の結果が映画としての構成をやや歪にしていると思うがそれでも面白い。

既視感のあるファンタジー要素も王道として心地よく受け入れられる
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地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(2022年製作の映画)

5.0

久しぶりに面白すぎて死ぬかと思った。
とんでもない傑作。
固有名詞マシマシで脳刺激される感じとそれが物語の中で最も快感が大きい形で理解できていく流れ、さらには物語自体を牽引していく構成が本当に素晴らし
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

5.0

夜の艶やかなこと!
全ショットキマってた。
美術がこれまたサイコー。
お話と音楽はカーペンター1好きかもしれん。
傑作。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.5

なんの文句も無く面白い。
繋ぎがイチイチギャグ過ぎる笑

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

超満員の劇場、観客のリアクションも熱気があって、一年を締めくくる映画体験として最高でした。ありがとうございました。
本当の意味で「人と話したくなる」映画。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

戦争映画としてもスパイ映画としてもキングスマンとしても微妙だけど面白かった。

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.5

呪術のノリってアニメにするとこんな感じになるんか…というキツさはあったけどアクションは流石だし最後の問答は素直に泣けました

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

頭とケツが最高。
途中モタつくがそんなもの関係にしない力技で泣かしてくる。
最初はアナログな画面で進んでいくが段々とエドガー印なショットになっていくのも良い。

ARIA The BENEDIZIONE(2021年製作の映画)

5.0

こういうのが見たかった〜ってのが詰まった作品になっていて良い。
キッチリ観客の要望に応えてくれる職人技に泣く。

恋する寄生虫(2021年製作の映画)

-

マスク越しのキスの後マスクがクシャッとなっているのがしっかり収められていて感動した。いや、普通に考えればそうなるのは当然だが、その当たり前を取りこぼさず撮っているのが映画を観た気分にさせてくれる。

聖地X(2021年製作の映画)

4.0

ワロタ
くだらない映画。手際の悪すぎる終盤含めて確信犯的。

しつこいほど水こぼしたり執拗な鏡像演出の繰り返しが意味"しか"成してないのが頭でっかちな演出だなあ、と思うなど…

面白いんだけど、ふざけ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

5.0

美しい。
人間賛歌の映画。運命に立ち向かう人間の顔を捉えた時点で勝利している。最後は涙無しには観れません。

画面の引き出しの多さがとにかくスゲーのよ。
どこかで観たような古典的ホラーショットを今の技
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