犬さんの映画レビュー・感想・評価 - 65ページ目

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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

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邦題は『空海』だが、原題は『妖猫伝』であるように主役は黒猫であり空海はそこに居合わせた存在といった印象。

約6年の歳月をかけ東京ドーム8個分の土地に唐の都長安の街を再現させたり、毎日100人以上のエ
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

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やっぱり今泉監督の作品はゆったりとしていて心地良く、それでいて恋愛観や人生観についてゆるく考えさせてくれるから好き。

世間的には否定されることや「こうあるべき」と決めつけられることでも、絶対そうとは
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

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坂口健太郎は綾瀬はるかとのキスを望んでたんだから寿命で後がない状態になったラストシーンは本来キスをするべきでは。だけど、そのキスの相手は老人メイクをした坂口健太郎ではなく加藤剛だから身を寄せ合うしか出>>続きを読む

劇場版 アイドルキャノンボール2017(2017年製作の映画)

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俺たちはその先を見たいわけであり横浜キャノンボールも地元だけに期待していた。しかしこれは全てヤラセなしのガチ勝負だからこその結果だから仕方ない。あの雰囲気がまた味わえただけで大満足なんだ。みんな負けて>>続きを読む

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

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身も心も男性として生きたいと願う主人公レイの悩みは家族の悩みでもあるように、レイだけに焦点を当てず家族全体で良い方向へと導こうとする家族愛がハートフルで心地よい。

またエルファニングの純粋無垢な喜怒
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

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時代背景やフィルム感によるものはもちろんだけど、スタンダードサイズの閉塞感とインスタグラム時代による現代的感が相まってどこか良い意味で古臭い演出は儚く脆いヒリヒリする90年代を強く感じ取れる。

原作
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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本編が始まる前の配給ロゴ映像からフライングでみんなが聴きたがっている曲が流れ出し、飛ばしすぎにも程があるスタートダッシュを決め、歌もダンスも全てが申し分ないほどのクオリティで失速することなくあっという>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

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兄弟姉妹についてだけで最後まで飽きさせない脚本力の凄さは流石の吉田監督。前作『ヒメアノ〜ル』で確立させた唸らされる手法やテイストを使いつつ、これまでの巧妙な笑いと深く突き刺さる共感を掛け合わせてる回帰>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

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やはりこの時代は群を抜いて格好良い。フィルムの質感、秒針の音、俳優の色気。手元に置いときたいと思わせる一本。

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

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普通にCGだろうと思っていたシーンは大掛かりなセットを組んで本当に俳優とカメラを回して撮っていて驚いた。その他にも、部屋をぐるぐる大回転させたり、ガラスをぶち破るシーンも実際にだし、カーチェイスや森を>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

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ジャンル分けするならカニバリズムホラーなんだろうけど根底には青春があり、必要以上に人食してたり怖がらせちゃったりすることなく、良い意味でどちらにも振り切られずに描かれている。ヒロインにとっては青春であ>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

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内容的には全く期待していないし観る必要性もないと思っていたけど、監督が白石晃士ということで興味本位がてら鑑賞。

要所要所に白石晃士らしいホラーテイストが見え隠れするのだが、"らしさ"が振り切れておら
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羊の木(2018年製作の映画)

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2018年最初の邦画ベストは間違いなくこれ!予想を遥かに超える面白さで、全体的の不穏な雰囲気とその高尚なヒリヒリゾクゾク感に『ヒメアノ〜ル』を思い出したほどの良作。

なんといっても魅力的なのが、それ
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デトロイト(2017年製作の映画)

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ドキュメンタリーのように荒々しく緊張感たっぷりで描かれるデトロイトの一帯に秩序なんてものはなく、白人警官が黒人を偏見と差別と暴力で支配する職権乱用っぷりは胸糞悪さを通り越して時代に抗えないどうしようも>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

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ゴーギャンといえばゴッホと黄色い家で共同生活していたことで有名だが、本作はその二年後のタヒチ滞在について描かれている。

印象的なのはゴーギャンが現地民の若者に彫刻を教えるシーン。若者はとりあえずゴー
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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これは確かにナイスクソババア映画。でも、面白いのは確かだけど自分はアメリカの内部事情に疎いし、評価基準となる背筋を正されることもなかったから微妙。主演のフランシスマクドーマンドはもちろんのことだが、サ>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

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正直、思っていたものと違ったという野暮な感想になるのは否めない。鑑賞者からはヒッチコックやらデパルマやらパンズラビリンスやら似ている作品が挙げられているが自分はどれもよく観ていないのでピンと来ない。>>続きを読む

あさがくるまえに(2016年製作の映画)

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夜明け前の美しいグラデーションと深みのある海の色が締め付けられるような映像美で静かに引き込まれる。そして、交通事故の表現が安易にウトウトしてるような演出ではなく、段々と目の前の道路が海のように見えてい>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

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なんか脚本が甘いというかアマチュア感がすると思ったらツタヤクリエイターズプログラムという一般公募からの最優秀企画だそうな。長澤まさみと高橋一生の大人の恋愛観みたいな雰囲気は良かったけど、小説に突き動か>>続きを読む

伊藤くん A to E(2017年製作の映画)

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ドラマ版は炙り出されるミステリー要素が画期的でなかなか面白いんだけど、映画版ではその手法が全く活かされていない。まあそれもそのはず、今更伊藤くんを隠すにも無理があるし宣伝でメディアにたくさん岡田将生出>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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娯楽として面白いのは間違いないが、そもそも前作であまりハマれなかった自分はキャストやノリや展開などが単純に好みではないのだろう。だけど「秒でアガる」というキャッチコピーには偽りなく、コマ送りのような縦>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

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この作品は実話というのが大きな強みなのに病名が出ないのは愚か8年という歳月の進め方見せ方が少々淡白すぎる為、そのせいで実話であることの奇跡感が存分に堪能できない。佐藤健からの自撮りメールも500を超え>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

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前半は現実世界の鎌倉が舞台で、そこに出てくる妖怪しかVFX要素を使っていないから今回の山崎貴監督はおとなしいなと思っていたが、終盤で非現実世界の黄泉の国へ行くことによって今まで我慢していたVFXが全面>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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大衆的に「あるある」と思うことはよくあることだけど、これは「俺かよ/私かよ」とピンポイントで突き刺さるようなネタが散りばめられているかもしれない。例えば俺なら、LINEのニックネーム登録だったり、「ク>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

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全体の8割がモノクロで展開し、2割がグラデーションによってカラーで描かれるという手法。単純にフランツを想起するシーンがカラーになるのかなって思ったけど、それ以上に深い意味がありそう。質の高い作品には違>>続きを読む

空(カラ)の味(2016年製作の映画)

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家族や友達に問題があるわけでもないのに、近くにいる人よりマキさんみたいな何も知らない他人の方が精神的に楽で救いになることって凄く分かる。
長尺だけど長回しの多用によりそれほど長さを感じなかったのは堀春
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全員死刑(2017年製作の映画)

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『孤高の遠吠』も観たけど、俺はやっぱり小林監督の作品をあまり好きになれないというか、評価できない。ギャスパーノエみたいに途中で字幕入れる手法とか奇抜なことをやっていてフランスとか海外ではウケるかもしれ>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

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役者陣に関しては言わずもがな、二十代の脆く漠然とした未来への不安定さは痛いほど伝わってくる。間違いなく好きなタイプの作品なのに、何かが足りない気がしてならない。ただその足りないところがまた良かったりも>>続きを読む

HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)

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くそーやっぱり面白いぜ琥珀さんッ!!お待たせしました琥珀さんッ!!前作に比べたらパワーダウンしているけど、相変わらずスケールは大きすぎだしアクションも文句なしにかっこいい。

テーマソングが流れれば問
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

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予想していたボーイミーツガールよりも遥かに斜め上を行ったトンデモ映画だったのに驚き。パンクについてはよく分からないけど確かにこりゃパンクだわというような映像と世界観に何度か鑑賞放棄しかけた。ぶっ飛んだ>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

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親は子供をどう育てるべきなのか、そして子供の幸せとはなんなのか。どちらの教育方針が正しいのか。その正しいと思える方針もどこかに大人のエゴが発生しているのではないか。何が正しく何が悪いとは一概には言えな>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

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DCは陰、マーベルは陽といったイメージなわけだけど、今作はザックスナイダー節をそのままにしながらマーベルっぽいコミカルさも程よく加わっているし、尺も120分以内に収まっていて非常に見やすかった。なんと>>続きを読む

火花(2017年製作の映画)

3.0

原作も読んだしドラマも見たから、良いところも悪いところも答え合わせみたいになっちゃって純粋に映画の『火花』を楽しみ切れなかったのが悔やまれる。スパークスのラスト漫才のシーンはスパークスの長年の軌跡あっ>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

ゴッホの絵画を取り入れ模写しながら125人の画家によって描かれた約6万5000枚もの油絵が全編に渡って動き出し、うねりまくるアニメーションは圧巻であり今までに見たこともない最高の芸術体験。シーンが変わ>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

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本筋は『オーシャンズ11』と同じようでも設定が対照的になっているため、緩くても痛快クライム感の面白さはそのままにして既視感は持たせないという安定した面白さ。

ジェームズボンドからの反動かダニエルクレ
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

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葬式も、親戚一同集まる感じも、田舎風景も、全く一緒というわけではないが経験してきたことと被る点が多くて変な懐かしさを感じた。

監督の腕もあるとは思うが、これはきっと既に原作脚本がクオリティとして完成
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