にーやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

にーやん

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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.8

「ギルバート・グレイプ」「やかまし村の子供たち」などを手掛けたラッセ・ハルストレム初監督作品。

諦めや悲しみ、そしてまだまだ甘えたい少年 イングマル の表情や仕草がとてもリアルで、彼だけがノンフィク
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12人の怒れる男 評決の行方(1997年製作の映画)

3.7

陪審員に選ばれた12人の男達が1つの部屋で、117分ほぼ喋りっぱなしです。

冒頭、あちこちから聞こえてくる12人それぞれの会話に、何も知らされずその部屋にひとり放り込まれたような錯覚に自分が陥ったと
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デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

4.3

記録を残したくて十数年ぶりに鑑賞したティム・ロビンス監督作品。

物語はシスター・ヘレン(スーザン・サランドン)を通して、精巧かつ中立的な視点でテンポよく描かれていきます。

どちらか一方に感情移入さ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.3

ジャンゴ役の ジェイミー・フォックス がとにかくカッコよすぎる!

クリフトフ・ヴァルツ 演じるシュルツも完ぺき過ぎる安定感、師としてもパーフェクト!

そして何より、外道な執事を恐ろしく狂気的に演じ
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複製された男(2013年製作の映画)

3.7

間違いなく問題作ですよ、これ。

凡人にはサッパリ理解できないストーリー展開に手も脚も出ず…で、ようやくたどり着いたラストがアレじゃーねぇ…😅
1度の鑑賞で、理解して楽しめる方もいるんだろうけど、自分
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

3.9

懐かしのミニシアター系作品。

子供の心そのままをストーリーにしているので、たいしたことは起こりません。しかし、小さな世界に住む子供にとってはとてもとても大きな事件。ましてや、貧困層の子供には完全に自
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

あ、ヤバい、泣ける…って思ったタイミングでまさかのエンドロール。絶妙すぎるその不意打ちに、それまでの伏線やら何やら全てが吹っ飛んでしまった。

完璧なラストシーン。
これ以上ないタイミング。
ストーリ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

レビューが非常に難しい。

冒頭のシーンは、出来れば前もって予告がほしいタイプの人間であることには間違いないのですが…w
そんな軽い怒りを除いても、全くハマらなかったんですよね…

不穏な空気はこの作
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

居心地の悪い不安感に苛まれる黒い笑いに満ちた作品。

観てる側も、どれだけ寛容でいられるかを試されてるような気持ちになるくらいに、あらゆる状況で不快な現象が起こり、不安やストレスを増幅させる…

寛容
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まともな男(2015年製作の映画)

3.8

「大丈夫さ 問題ない」「何とかなる 心配ない」と繰り返す夫に『黙れと言われる方がマシ』と叱咤する妻。

あからさまな「狂気」ではなく、日常に潜む「狂気」とは真逆であるはずの小さな気遣いの積み重ねが、気
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.2

正義感の危うさに…ヒリヒリします!!

とにかく、最後まで気の抜けないストーリー展開が秀逸で、分厚い文庫本を1冊読み終えたような達成感がありました。

物語の軸の部分が凄く宗教的で、何らかのメッセージ
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.8

自転車を盗まれた親子の目を通して、第二次世界大戦後のイタリアの現実が描かれます。

持てる者、持たざる者の描写や自転車を探す父親の善良な心の葛藤が…切ないなんて言葉では足りないくらい痛かった。

並ん
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

バビエル・バルデム演じる、かなり不気味な”殺し屋 シガー ”が何処までも追いかけてくるストーリー。トム・ジョーンズ演じる保安官 ベル の心の葛藤も同時に描かれています。

劇中BGMが一切流れないのも
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

-

やっぱりいいっすね。
この安定感ww

原作がめちゃめちゃ好きなので、今回も気になるところがあったり無かったり。
でも、そんなこたーもうどうでもいいんです!

続編が観たいーーっw

何気に岡と山田の
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.6

ん〜なんだかよくわからない退屈な映画…そんな印象だったったこの作品、こちらでレビューを拝見し再び鑑賞。

注意深く観ると、至るところに伏線があり、最初のショートムービーの役割も再発見。
スーツケースに
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

1841年 自由黒人である音楽家が奴隷商人に騙され、南部に売り飛ばされてしまうという実話を元にしたお話。

ここで描かれる奴隷とは、人ではなく完全なるモノ。権力を盾に、横暴で残酷でひとでなしな白人のエ
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.3

これは間違いなく過去にないくらいの衝撃を受けた作品。

小さな女の子がプライドを守るために口にしてしまった小さな嘘。
それが、いつの間にか誘導尋問からの虚偽記憶、そして冤罪、四面楚歌、迫害、無実の罪の
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.9

冒頭、ヴィンセントのろくでもない日常が綴られます。
いや、もうええやろっ!ってタイミングで隣に越してきた聡明で賢そうな オリバー少年 の登場!でホッと一安心。

そんな感じで観ていたはずなのに物語後半
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.6

17歳 僕は母親を殺した…

そこに至ってしまった少年の心理状態や環境に触れてみたくての鑑賞。

でも…実際には殺さないんですね(汗)
主人公の心象の表現を鵜呑みにして勝手に誤解した自分が悪かった…
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ピエロの赤い鼻(2003年製作の映画)

4.1

『僕のパパは日曜日になるとピエロになる。でも知らなかったんだ。パパがどうしてピエロになったのか…』

道化の持つ物悲しい切なさ、そしてなにより「自己犠牲心の尊さ」が、この作品では描かれます。

フェリ
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アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.8

まず驚いたのが、あまりにも日本的な話とテンポで普遍的なストーリーが紡がれるということ。定年退職後に迎える「老いと孤独と喪失感」をジャック・ニコルソンが静かに見事に演じています。

何かひとつでも狂って
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.9

亡くなった父親が残した『鍵』をキッカケに少年の冒険が始まる!
…くらいの予備知識で観始めたところ…いや、何か違うぞ…この感じ…(^_^;)

実はこの作品、9.11テロ事件に絡む家族のヒューマンドラマ
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マイ・ルーム(1996年製作の映画)

3.6

「父さんと伯母さんは貴女に愛されて幸せね」という妹リーの言葉に
「幸せなのは私よ、愛を注げる人がいて」と姉のベッシー。

人を心から愛せた人間こそが一番幸せ。

愛されることばかり気にかけてきたリーに
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.5

何もかもギリギリの状態の中、絶望的で這い上がる術もなく、子供たちに残せる何かも微々たるもので。

現実の世界では、映画のようにわかりやすい形で実現できることは少なく、頑張ってできる事ってこんなものでは
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.7

真っ直ぐで純粋な二人の深い友情
デクスターの母親の広く深い愛情
ラストシーン、HIVを嫌がるエリックの母親に対する最後の言葉が今も胸に残ります…

十数年振りに鑑賞しましたが
シンプルに良かった…(T
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21グラム(2003年製作の映画)

3.9

時間軸が完全にシャッフルされる為、ストーリーを追うのが大変ではありますが、空いていたピースがハマっていくたびに、次のカットが楽しみになり満足度が増していくような感覚に陥ります😁

とはいえ、テーマは「
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

3.6

ジョージ・クルーニーの脱獄逃亡映画。

といっても…緊張感はまるでなしのロードムービー。脱獄三人組をはじめ、登場人物のクセがスゴ〜いっ😂

カントリーやゴスペル、ブルースなど劇中流れる音楽も非常に心地
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この道は母へとつづく(2005年製作の映画)

3.8

孤児院の残酷な現状や貧困層の路上生活など、日本ではあまり馴染みのない 近くて遠い国ロシア の歪んだ社会の一部を少年を通して垣間みることができる。

実話に基づく
ロシア版『母をたずねて三千里』

意志
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.3

大人が子供達に真実を伝えなかった為、物語は今まで見たこともないような悲惨な結末を迎えます…

凹む凹まないとか、そういうレベルの話ではないのかも知れません。

物語にどっぷりと浸り、打ちのめされ、思い
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

売れない役者の起死回生物語。
劇中劇が主人公にリンクしているだけでなく、現実でもかなりの四面楚歌。
重い…😅
でもこれを長回しのワンカットで観せられることにより、重苦しさに緊張感と迫力がプラスされ結果
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.2

ある意味「やり過ぎ感」は拭えませんが…物語のテンポも良く楽しめました!

役者さんの存在感が凄まじい。
主役級の御三方は勿論ですが、ディグナム巡査部長を演じたマーク・ウォールバーグが凄く良かった。あの
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ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.8

全知全能の力より、人間の愛は強く素晴らしい…

そんな、シンプルで深〜いメッセージを込めたジム・キャリーのコメディー作品。

いやいや、めちゃ面白かったー!
特に、生放送で原稿を改ざんして読ませるシー
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

「霧の中に何かいるっ!」
な、なんじゃそりゃ?と思いつつも…
まんまとストーリーに引き込まれてしまいドキドキハラハラ←古いw
気がつけば、救いようのない虚し過ぎるラストシーンに頭を抱えたのは言うまでも
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

関西弁…w
アホらしくて楽しくて…めちゃ好きだー!
ビートルジュース、ビートルジュース、ビートルジュー…でやめたいw

ユニバのアトラクション『モンスターロックンロールショー』のビートルジュースもおバ
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

3.4

先住民と心を通わせてしまう軍人の話。
映像と描写の繊細さ、先住民の思考の深さに感銘を受けました。

良い映画ですが…長かったーww

ルーム(2015年製作の映画)

4.3

インサイドからアウトサイドへ、自由を手に入れたはずの『現実』に容赦なく傷つけられ、最愛の息子であるはずのジャックと向き合う姿が痛々しく…

彼女の心の『揺らぎ』こそが、彼女や息子、周りの人達に、事件が
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