にーやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

にーやん

にーやん

映画(448)
ドラマ(1)
アニメ(0)

アジョシ(2010年製作の映画)

4.0

鑑賞後、濃厚な情念と残酷な描写に口の中に鉄の味が広がるような感覚が残る韓国作品。

スタイリッシュな映像とスピード感、かなり残忍な正義の味方ではありますが…ウォンビンが文句なしにカッコいいw

髪を伸
>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.0

こんなにも「早く終われ」と思いながら鑑賞した映画は今までなかったと思います。89分が永遠に感じるくらい長尺に感じます。少なくとも日曜日のお昼に観るものではなかった…やってもーた😅w

簡単にいうなれば
>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.7

脳疾患で余命幾ばくも無い少女 アナベルと交通事故で突然両親を失って以来、"死"に取り憑かれてしまった少年 イーノック。そのイーノックにしか見えない旧日本軍神風特攻隊の英霊 ヒロシを交え、どこまでもサラ>>続きを読む

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

3.7

今回も予備知識無しで鑑賞しましたが、安心して観られる良質のサスペンスドラマという印象でした。

不穏な空気を漂わせつつ謎解きするあたりは凄く面白く、物語に惹き込まれてドキドキ感をしっかりと味わうことが
>>続きを読む

君のためなら千回でも(2007年製作の映画)

3.8

人は弱いものだ。

痛い目になんて合いたくはない。
傷つきたくなから相手を傷つける。
弱い自分を守るために…。

でも、それでは大切なものを守れない。
立ち向かって傷つく覚悟が必要。

『覚悟』を決め
>>続きを読む

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.2

何も持たないマリオが、詩人 ドン・パブロと出会い"隠喩(メタファー)"を武器に、幸せを手に入れる過程がこの物語の軸となる。

互いの"人間性"をちゃんと捉えて、人間関係をしっかりと築いている、何者でも
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.1

恐ろしいの一言に尽きる。

こんな無法地帯が今なお存在しているという事実に驚愕してしまう。

ミステリー作品を選んだつもりが、すぐにそうではないとわかる字幕での警告。

様々な現実を背景にストーリーは
>>続きを読む

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

脱獄犯ブッチが少年フィリップを人質にとり、アラスカを目指し盗難車で逃亡する、ある意味エッジの効いたロードムービー。

逃亡中、二人の人間をいとも簡単に銃殺してしまうブッチは紛れもない凶悪犯。

いい人
>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

何が凄いって、冒頭で感じる期待感。

台詞のないシーンが暫く続くのですが、それなのに「石油屋」ダニエル・プレインビューがいかに富に貪欲な男なのかがよくわかる見せ方がめちゃめちゃ巧い。

物語は、石油に
>>続きを読む

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

3.8

問題作です…😅w

どうにか観終えることが出来たものの「レビューどないしよ…」と困惑しながら、特典映像の短編作品と監督さんからのメッセージまで観てしまうという普段はしない謎の行動w

監督さんに「観て
>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.6

毎度の如く予備知識殆ど入れずの鑑賞でしたが、世界観が凄すぎてストーリーがなかなか入ってこない😅

クセが凄い…w

慣れるまではあちらこちらに視線が奪われ、字幕が読めないー!w

美術館には行くけれど
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.3

妻を亡くした偏屈爺さんが隣に越してきたアジア人姉弟との交流を通して、偏屈爺さん ウォルトの心の変化と弟 タオの成長を描いた物語。

それまでの過程が丁寧に積み重ねられていく様がとても面白味があり、重く
>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

色々と難のある主人公 ビリーの葛藤とヒロイン ウェンディ(レイラ)の純粋な母性が生みだす 恋 の物語。

現実味薄い強引なストーリー展開と奇抜な演出に少々翻弄されながらも、迎えるエンディングには ホッ
>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.9

『クゥー!』

…なんじゃそりゃ!!(゜.゜)

妻におつかいを頼まれたおじさんが、街で出会った異星人の持つボタンを押してしまったが為、惑星キン・ザ・ザにタイムワープ…って。

いやぁ…なんじゃそりゃ
>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.3

近未来、遺伝子によって決まってしまうカーストってかなりキツいけど、偏見や差別は現実社会でも横行しているからこそ鑑賞後、なにか…グッとくる。

差別される側の主人公が協力者を得て、夢を叶えるべく奮闘する
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

二人のマジシャンがある事故をきっかけに騙し騙されの攻防を繰り返す物語。
その度ストーリーの形成を何度も変えていくあたり、伏線の張り方がとてもうまいなと思います。

どんでん返しを更に力技で返すみたいな
>>続きを読む

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.3

頭のキレるジョージの相棒は知的障害のある大柄で怪力のレニー。恐慌時代のカリフォルニアで農場を転々と渡り歩く二人の夢は自分達の農場を持つこと。レニーがトラブルに巻き込まれるたび農場を追われてしまう二人が>>続きを読む

処刑人II(2009年製作の映画)

3.9

8年後の世界が描かれたこの続編が公開されたのは10年後。

前作同様、テンポもよく相変わらず爽快なんだけど、どこかユル〜く感じてしまうのは作品全体に広がる同窓会感なのかもしれません。
メインキャストの
>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.0

この手の映画って間違いなく不謹慎だけど、その不謹慎さをどうとるのか…
なので、不謹慎な表現が苦手な方には全くオススメできない作品ではあります。

アルコール依存症のマーティンが執筆中の脚本「セブン・サ
>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.2

余命宣告、末期、そして…ボブ・ディラン。決して重くなり過ぎず、軽くもない。

「生死」の扱いがシンプルで秀逸なストーリーが素晴らしい。←真面目ではない…ww


劇中で起こるドタバタの全てを片付けよう
>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.0

突然発症した先天性視覚障害のため、視力の95%を失ってしまった青年サリーがホテルマンを目指す実話に基づくストーリー。

まず、サリーの未来を描くポジティブなエネルギーがとにかく凄い。これが実話なんてホ
>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

4.1

このビジュアルと聖書のような殺し文句、マンガの世界観のようなノリに浸ってしまえば…正義が悪をブッ殺す!!それだけで当時は最高に面白かった。

ウォレム・デフォー 演じる切れ者刑事がだんだん暴走していく
>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

何かを期待してしまうと失望してしまうくらい、本当に何も起こらない…

90歳、頑固じじぃの1日のルーティンワークを88分間見守るだけのストーリーでしたが、その死生観に観入ってしまった。


「抗うこと
>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.5

運の悪い少年が何かのきっかけで変化してゆく成長の記録…などと、児童文学的な"癒やし"を求めて手にした自分が恥ずかしい😅w

とはいえ、予備知識をあまり入れずに観たほうが楽しめそうな気もするこの作品、9
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.6

ある意味、衝撃的でした😅

甘味や酸味、辛味などの刺激的な要素が色々混ぜ込まれていながらも、全体的にまろやかな印象に仕上げられているように感じました。

差別、迫害、障害、陰謀など様々なテーマが盛り込
>>続きを読む

マジェスティック(2001年製作の映画)

3.7

長いものに巻かれていると大切なものを失ってしまう…そんなメッセージが伝わってくるこの作品、「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」のフランク・ダラボン監督作。

なので長〜いです😅

物語の波も比
>>続きを読む

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

4.0

サスペンスだと勝手に思い込んで観ていたら、結構なホラー…またヤッてもたー!😅と半ば諦めムードで鑑賞。

劇中、現実と非現実との境目が曖昧になり、不穏で緊迫した空気のまま物語は進みます。そして誰もがバッ
>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.6

まず、観終わったあとの圧倒的な重さとうっすらと残る不快感。

名優達の凄まじい演技にどっぷり浸って最後まで鑑賞はしたものの…
語りたいことの多さと語ることの難しさに完全に思考がストップ。

映画の出来
>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.5

って…怖い😅

最高にひねくれてる、性格の悪い構成と衝撃のラストシーン…
明らかにされる部分と全くされない放置プレイな部分とのバランスが絶妙です。

あれやこれやは気にせずに、とりあえずストーリーに浸
>>続きを読む

シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.3

イェニファーの人間力にシモンがグイグイ引き寄せられていくさまが観ていてとても爽快で、深刻になりがちなテーマでも見方を少し変えるとこうなる!という視点が斬新で、目から鱗。

合う合わないなどという相性な
>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

高速の上、86分で全てを失う男の話。

車中で色んな人と電話で会話するだけのワンシチュエーション、画面上登場する人物はトム・ハーディのみという演劇的な設定に、それを敢えて映画にする意味はあるんかいな?
>>続きを読む

ふたつの名前を持つ少年(2013年製作の映画)

3.8

ユダヤ人の少年がポーランド人の孤児として名前を変え、ナチスの迫害から逃れ続けた3年間の実話をベースに制作された、歴史の記憶を記した作品。

8歳の少年 スルリック のどんなことがあっても生き抜いてやる
>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

ジェイク・ギレンホールは相変わらず素晴らしく、映画というフィクションにリアルを感じさせてくれる圧巻の演技力。

しかし、今回は主人公の冒頭からの性格を追うと、徐々にエスカレートしてゆく方向性がなんとな
>>続きを読む

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.8

親に捨てられたストリートチルドレン。
スラム街で生きる、子供たちだけの世界をリアルに描いたドキュメンタリーのような作品。

孤児の少女 ブランカ からは弱さや悲惨さは全く感じない。窃盗や物乞い、その場
>>続きを読む

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.7

「本作は刑事物ではない。映像と音である青年の悪夢の表現を試みている」

確かに、見事な連係プレーでスリを働くシーンが芸術的で感心しきり…いやいや、スリはだめ!犯罪です!!

この作品を鑑賞してからとい
>>続きを読む

靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)

3.7

靴職人というワードに惹かれ鑑賞。

四代続く靴修理職人のお店に起きるありえない奇跡。足元(靴)に焦点をあてた、ちょっとブラックで、ちょっと優しい。靴と人との繋がりを、なんとなく考えさせてくれる「映画」
>>続きを読む