にーやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

にーやん

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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

かつて ジュゼッペ という少年がいた。
マフィアである父親への脅しの道具として誘拐され799日間拉致されたあと…殺された。

犠牲になってしまった少年への鎮魂のために作られた映画であるという事実を、最
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ハイキュー!! 才能とセンス(2017年製作の映画)

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なんか…すいません。
一応、記録として^^;


正月に帰省した姪っ子がハマっているというアニメ作品を鑑賞。


『6人で強い方が強い』

実はバレーボール経験者だったりする自分は真っ先に… 『現役戻
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バチカンで逢いましょう(2012年製作の映画)

3.7

あれから何年が経ったのだろう。

バグダッド・カフェでお目にかかって以来、久しぶりにお姿を拝見するマリアンネ・ゼーゲブレフト主演作品『バチカンで会いましょう』

そっか、今回はバチカンなのね…と早速会
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ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.7

多重人格者の話だが、耳の後ろに埋め込まれているタイマーにより毎日決まった時間に人格が入れ替わるという設定が面白い。

簡単にいうと、ひとつの体 を ふたりがシェア しているような感覚かなぁ。

一生出
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

4.1

ラストカットからジワジワと滲みてくる温かみ…唯一無二の色合いで描く 素晴らしすぎる 家族の崩壊 の物語。


大人の定義って
一体なんだろう…
こんなことをふと思う作品でありました。


彼らは親であ
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

母親の覚悟。
父親の表情と握手の重み…

そして、エリック…。


なんて、力強い映画なんだろう。

善悪を見失ってしまうくらいに支配され翻弄されて生きている姿が非常に切ないのだが、傷つきながらも真っ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

自分は常日頃、
人は 変わる のではなく
学んでゆくものだと思っています。

そして、
自身の経験と知識で選択しながら
それを身につけてゆく。


なので、
そういった意味合いでも良き映画だなぁって。
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「ガラスの城は建たなかった」

「そうね…
でも夢を見られた」


このセリフの後にみせる2人の表情こそが全てを物語っているように思います。


そして、迎える感謝祭…

「レックスに乾杯」
「パパと
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

冒頭から無駄なセリフが一切ない。

史実を基にしているという面白さも勿論あるのだが、無駄な演出をしない徹底した 映像 とその 脚本 が素晴らしく見事だと思う。

派手さもなく実に 淡々 とした雰囲気で
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別離(2011年製作の映画)

4.0

意志の疎通の断絶…

相手に対する怒りや憎しみが先に立ち、ひたすらに意志の疎通ができないという怖さ…。最後までそれぞれの動向や言動に釘付けになりました。


物語における 派手な展開 は皆無であるにも
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.2

時間の流れは人それぞれ。
激流だったり、穏やかだったり…
でもそれはきっと、自分次第。

ジャンベのリズム と共に再び動き出した 時間 に逆らうことなく、流れるままに…


劇中、穏やかに見える社会へ
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.8

15歳という年齢の少年にはその選択肢しかなかった…


想像にも及ばない 絶望 を全身で表現している、ただそれだけなのだと。

彼には 温もり が必要だった…
心にも体にも。

頼れる者を持たなかった
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父、帰る(2003年製作の映画)

3.8

所々に散りばめられた
父親の愛 が
個人的にはとても心地良かった。

でも、視覚的にはその 思い だけが 唯一の救い …。


冒頭シーンからの
兄弟の対比と変化
父親の行動や言動など
すべてのことが
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マジック(1978年製作の映画)

3.9

腹話術の 人形 が次第に別の人格を持ちはじめ、主人公を狂わせてゆく…

天才的なテクニック を持つマジシャン&腹話術師の青年コーキー。
だが、ある挫折から自分自身を全否定してしまうようになり、腹話術の
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.9

いや〜
なんというか…
とりあえず 度肝 を抜かれた…笑

ギリギリのラインをスレスレに、いやキワキワで保ち?つつ、しっかりとエンターテイメントに仕上げられた素晴らしい作品ではある。

アクションは極
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

フランスの田舎町で酪農を営む家族の 日常 を綴る 実話をもとにした物語。

正義感が強く、口は悪いが働き者の父
お喋りでいつも陽気な母
思春期真っ盛りの弟
そして、歌うことが大好きなしっかり者の主人公
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.1

人生は誰のものでもなく
自分のモノである


なんていうか…尊いなぁって。
仲間とバカやったり、無我夢中に何かを追いかけたり信じてみたり。


破天荒な教師 キーティング と過ごしたかけがえのない時間
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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.8

これは…

オモシロイ!


最近、なかなかの多忙さに じっくりと映画に浸る時間が取れない自分には凄くピッタリの作品でした。

物心がついた頃、午前中のテレビで何度も何度も再放送されていた『奥様は魔女
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ミックマック(2009年製作の映画)

3.6

風刺のスパイスがピリッと効いていて、そして、どこまでもポップでシニカルな 大人のファタジーといった趣きの世界観。

緻密に計算された役者さんの動きと音楽が素晴らしくマッチしていて、徹底した演出から生ま
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.8

$宝くじ$

当たったらどうしよおぉぉ〜♡(> ਊ <)♡
…なんて思っている時間が正直 全て である。何なら、その 幸せな妄想 をする 時間 を買っていると言っても過言ではないだろう…
※などと言い
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

3.8

アメリカで活躍した実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を描く伝記的作品。


若くしてこの世を去った カウフマン の芸風はかなり 独特 。

笑い だけでは飽き足らず故意に場をシラケさせたり
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

愛がなんだ…。
そう、これはホラー映画だ。
しかも後からじんわりとくるやつ。


最近、邦画を観ること自体少なく、しかもこれ普段なら自ら選ばないであろうジャンル。

それでも、
何かね…凄く良かった。
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

3.7

優しくて寂しくて、ちょっと悲しい…でもやっぱり優しい物語。


ゾウさんと旅するのんびりとしたロードムービーではあるけれど、ゾウさんに気を取られほのぼの観ていると意外とアダルトな展開をみせる 大人の映
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

宗教や政治的確執など、かなり敏感な問題を扱った作品ではあるのだけれど、説教臭くなく、けして卑下せず、ウエットに絡めながらも相手を腐さないストーリー展開と演出が素晴らしい。

観客をあまり選ばない良質な
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スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

4.2

そしてまた、外を眺める…


とにかくビリー・ボブ・ソーントン、彼の絶妙な演技と、脚本力が素晴らしい作品。


「子供を苦しめちゃいけない
悪いことは大人になった人間が
背負うべきだ」


物事は多方
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

3.5

閉鎖的コミニティで疑問をもってしまったら最後、例えそこから逃げ出せたとしても 心 に負ってしまった トラウマ は一生消えることはない…

という、お話。


抑揚が少なく平坦に物語が展開してゆくので、
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

無言の緊張感
それぞれのアイデンティティー
そして、生き甲斐になる愛情…

60年代のアメリカ中西部、ダイナミックに映し出される空、川そして山、寒々しい温度すら伝わってきそうなその青、全てが美しい…
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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

友人の遺言を果たすため、その加害者と旅を共にするという変わり種ロードムービー。


加害者に加え、彼の遺体も引き連れている初老のカウボーイという奇抜な設定、全く先の読めないストーリー展開、そして最後に
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輝ける人生(2017年製作の映画)

4.0

子供と人生の先輩が元気な映画ってこちらも自然と元気になる。

子供の言動や行動には裏表がないし、先輩方はそこに、歩んできた人生 が上乗せされた 完成形 を惜しみなくみせてくれる。

良くも悪くも 話す
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

「なんとかやってゆくのが人生ですな」

ムフフ…と笑う声が印象的な運転手の ホーク。実は彼も頑固でしたたかだが、
その遥か上をゆくのが老婦人 Missデイジー。

とにかく寂しいがゆえ、文句ばかり言う
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.7

第一次大戦末期。
時限爆弾を仕掛けられた街に残されたのは精神病棟に入院していた患者たち。
彼らはゴーストタウン化した街に繰り出し、それぞれが街の住民になりすまし、束の間の平和な時間を謳歌する…


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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.1

過去の悲劇とエンタメ要素の混雑具合が絶妙に心地良い、至極のロードムービー。

年老いたユダヤ人 アブラハム の過去が少しずつ明らかになるにつれ、物語にグイグイ惹き込まれてしまった。

アルゼンチンでの
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.8

愛した時間、記憶が消えるという切なさ…

生きることとは時間を得るということ。人それぞれ、その時間が終わる時が必ず来るということを考えさせられる。

自身の葛藤や家族の様々な思い、選択が描かれていて多
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タグ(2018年製作の映画)

3.7

毎年5月の1ヶ月間、いい大人が鬼ごっこをするというお話。

仕事の合間をぬって追いかける。冠婚葬祭お構いなしにところ構わず追いかける…

小1から30年以上も続けられている 本気鬼ごっこ という設定が
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.6

不惑を過ぎて大いに迷う 名優ビル・マーレイ のロードムービー。


結末が実に呆気ない。

現実、そのほとんどは映画のように「答え」を見つけだすことなく『今』を生きるしかない…
ホントの答えはいつも、
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.8

人生にはある時期にしか出会えない感情がある

愛を信じたい少年と愛を信じ愛に翻弄されている男。そして、老いても頼りになるボートハウスの老人。世代を超えた男たちの 絆 が水面をそよぐ風のようで心地が良い
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