20年4月に視聴。
人に勧められて半信半疑で視聴したら、超よくできた作品だった。
たぶん、人から言われなければ視野に入りすらしなかった。
主役となるのは4人の女子高生。
この構図は「けいおん」からの金字塔的な構成でキャッチーだが
意外とビターな側面も持つ。
「けいおん」がミルクであれば、この「よりもい」はコーヒーである。
どちらも多くの人に人気であるが、刺さる年齢層が決定的に異なる。
一見10代向けにも見えるが実は、
酸いも甘いも知る成人こそ、ぶっ刺さるはず。
それもそのはず、本作はマッドハウスのオリジナル作品で、
知る人ぞ知る花田十輝の脚本と、いしづかあつこ監督という布陣。
(このビター加減はいかにも花田十輝らしく、生の人間の感情をぶつけられ、感情をゆさぶる。)
余談:
1クール13話でこれほど完成された作品は
ここ100年ほど遡っても、極めて少ないと思う。
古今東西のアニメーションを見てきたが、1クール完結の完成度で言えば、5本の指に入りそう。これほどの逸品がアンテナにひっかからないとは、まだまだ修行が足りぬと痛感した。