コンゲームもののいわゆるオトナ向けアニメで、アニメ系ユーチューバーが褒めてた様なぼんやりとした記憶で全23話視聴。
コンゲームものが別に好きではないので大して観てませんが、Apple TVの"sharper"は役者の演技で騙すタイプで楽しめました。本作はアニメなのでそれは難しいとしても情報を伏せまくって後からネタバラシに割と長尺を使うという少しダサいスタイルであり、驚かされるというよりも毎度ハイハイ偉いねぇという感じでした。
また、先日のSAW Xはジグソウにしては雑な計画で少しマイナスポイント(ジグソウの人間味表現のプラスポイントでもあり。)でしたが、本作は各キャラが数回は死んでいてもおかしくない雑過ぎる計画で、納得感は低め。細かなところも裏カジノで2頭立てのオッズが3.0と2.0の胴元必敗のオッズや、少しの訓練と学習で麻薬製造、航空機整備士、航空機のアクロバティック飛行をこなすなど、本職の人を舐めたものばかりでした。(主要メンバーだけで話を進めたいのと派手な絵が欲しい為というしょうもない理由かと思われます。)
更に良くないところは、義賊的かつ全年齢向けを目指しながらターゲットはマフィアやヤクザなどのハード目であるというアンバランスさにあり、死がそばに有る作品であれば、潜入などの緊張感を表現できますが、本作は絶対大丈夫なんでしょと思いながら観てしまい緊張感は皆無でした。(ルパンの様にギャグ寄せの一話完結型なら有りですが、各エピソード数話の構成であり、茶番劇を長々と見せられてる感が強めです。)
悪口ばかり書きましたが、側の部分であるエヴァの貞本義行の女性キャラのキャラデザ、わたせせいぞうとウォーホールとスパイダーバースをMIXさせた様な背景美術、オープニングのやまだ豊のジャズ?、エンディングのフレディ・マーキュリーのThe Great Pritenderはどれも秀逸であり、作品本体(キャラクター、ストーリー)に素直にのれた人であれば最高の作品となる可能性はあるかと思います。(OP・EDは10年ぶりくらいに一度もSKIPしませんでした。サブスクで観るようになってからは初めてかもです。)
私は
本体2.5
キャラデザ加点+0.3
背景美術加点+0.2
OP・ED加点 +0.5
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合計 3.5点
としときます。全然オススメしませんが、退屈する作品でもないので、お暇なら観て損をするレベルではないです。(少なくともお金は掛かっている贅沢な作品です。)