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日本沈没2020のmのレビュー・感想・評価

日本沈没2020(2020年製作のアニメ)
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1〜2話の緊張感がピークか。特に2話であの人が呆気なく死んでしまう、というか気付いたら一瞬で死んでいる、あそこの非情さと些細な事で生死が別れる所が印象に残った。

とはいえ明らかに宗教団体パートいらなかったし、序盤の緊張感は持続しない。同じ監督の「映像研には手を出すな!」や「DEVILMAN crybaby」に比べるとちょっと見劣りする作品ではあった。

今「日本沈没」をやる事、しかもオリンピックを絡める事は明確にナショナリズムやイデオロギーと向き合う事になる。このアニメはそこをかなり危うい綱渡りをしている。
主人公の母親を外国人に設定した事や『純粋な日本人』以外は助けないと叫ぶ団体の登場とその末路、マイナンバーの扱い(これに関してはコロナのワクチンの今後も考えると先見性があったと思う)を見ると明確に作り手がどの立ち位置で世の中を捉えているかは分かる。そもそも「DEVILMAN crybaby」作った監督だし、そりゃそうだろう。
それでもやっぱり大人の都合もあるし、ネットで色々叩く人達も確実に出てくる訳で(現に気を遣ってバランスを取ろうとしてるのに滅茶苦茶叩かれた)、オリンピックや愛国心に関しては『気を遣った』描写や台詞もあり、そこはある意味ギクシャクしている感もある。
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