美少女魔女イレイナの旅路を描いたオムニバス形式のアニメ。
図々しい美少女が好きなのでその点は満足だが、話のバラエティに対してタイトさに欠けるのでエピソードによっては薄味な仕上がりになっているのが不満か。雑な百合を仕込んでくるサヤが出てる回は安定して彩りがあって面白い。後味の悪いエピソードを組み込めるのがこういった形式の物語の強みなんだろうけど、一話23分の縛りからか過程の部分を抜いた発端と結末のみが描写されて『はい胸糞〜！』みたいな所感を個人的には覚えるので、絵に描いたような最悪には寝かせの期間がやはり必要なのだなと再認識。比較対象としてある キノの旅と異なるのは言動や顛末に対してのツッコミ役がいないから、あくまでイレイナの視点でしか物事のオチを受け入れる他ないという点だろうか(なのでイレイナ個人の感慨が果たしてこの世界においてどういう評なのか分からず 個性を割り出しにくい感じはした)。でもイレイナのキャラクターは好きなので、魔女の旅々というタイトルを回収する最終回のエピソードは嫌いじゃないですかね……胸糞寓話集みたいになりそうだなこの本。
