都部さんのアニメレビュー・感想・評価

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インビンシブル ~無敵のヒーロー~ シーズン2(2023年製作のアニメ)

3.8

侵略者の父と自らの差別化に悩むマークの葛藤を繊細な筆致で辿り、大胆な活劇と展開からはS1と変わらないアニメとしての地力の高さを感じられて良かった。承に位置する橋渡し的なシーズンながらも確かな満足感があ>>続きを読む

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アキバ冥途戦争(2022年製作のアニメ)

3.9

任侠映画の潮流を組み込んだメイドたちによる仁義なき戦いを描くオリジナルアニメシリーズだが、メイドの皮を被った極道物という名ばかりのそれに傾倒することなく『メイドとは?』『極道とは?』という命題を絡ませ>>続きを読む

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中二病でも恋がしたい!戀(2014年製作のアニメ)

3.2

交際関係を開始した六花&富樫と彼女達を取り巻く面々の日常を描く本作は、因縁の綺麗な解消を経たことで新たに必要となる葛藤を"昔の女"の到来により補填しているが、三角関係未満の関係性は問題の間延びを感じさ>>続きを読む

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中二病でも恋がしたい!(2012年製作のアニメ)

3.4

今は亡き京都アニメーション大賞の初の受賞作となる本作は、緩やかな青春劇を通して厨二病という未熟ゆえに美しいペルソナの担う役割とそれからの脱却の是非を語る物語である。

作品によっては──たとえば類似作
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僕は友達が少ない(2011年製作のアニメ)

3.3

友人に恵まれない残念な人間達が居心地の良い場所を得て、"友人が出来た時の為の予行練習"という名目の下に友人関係を育んでいく姿は苦笑いを伴う残念な心地よさがあり、交わされる遠慮のないノーガードな遣り取り>>続きを読む

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(2013年製作のアニメ)

3.1

家族愛の再構築に収斂する前期と打って代わり、作品から言葉を借りれば近親相姦上等の兄妹間による恋情の結実に収束する本作は、前期で扱われた人物や関係に焦点を絞る前半部とヒロインズの関係処理に追われる後半に>>続きを読む

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2010年製作のアニメ)

3.4

オタクが一定の有害性を伴うアイコンだった時代を舞台にしていることもあり、物語の中盤までは公に出来ない趣味としてそれが扱われ、実際にその有害性と自己の存在の姿形に結び付く趣味を肯定を通す形で向き合う話だ>>続きを読む

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GOLDEN BOY さすらいのお勉強野郎(1995年製作のアニメ)

3.2

性欲に実直な作品を前にすると時に面食らう若輩者の身ではあるが、やはり受容/拒絶の心境を分ける明確な一線があり、本作はどちらかと言えばその時代観から後者寄りの所感を覚えた。いや、当時でもここまで破廉恥な>>続きを読む

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お兄ちゃんはおしまい!(2023年製作のアニメ)

3.7

フェミニンな色彩/絵柄が統一された本作は、可逆的なトランスセクシャル化による幾許かの男性目線を孕んだ女子達との交流を描いているが、男性目線の下品さを意図的にある程度脱臭した作りをしており、その上でオタ>>続きを読む

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この素晴らしい世界に祝福を!(2016年製作のアニメ)

4.2

本作はメディアミックス化による改変箇所が作風も含めてかなり多い作品であるが、しかしその改変によって作品の空気感に飽きを感じさせない万人向けのアニメとしての再構築に成功しており、その喜劇的な異世界冒険譚>>続きを読む

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金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~(2022年製作のアニメ)

2.7

主人公アルトとヴェルメイによる交際関係とほぼイコールな主従関係のドラマとしては筋が通った物語だが、1クール尺の物語構成としては不十分な点が多く、また展開の一本調子が目立つために満足度という点では些かの>>続きを読む

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トモちゃんは女の子!(2023年製作のアニメ)

3.2

原作の連載開始は8年ほど前であるからか、自分を異性と思わない親友の幼馴染男子を意識べくボーイシュな主人公が友人の助力を経て女の子らしく成ろうとするという筋書きは若干の古臭さを感じさせるものの、全13話>>続きを読む

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「艦これ」いつかあの海で(2022年製作のアニメ)

1.2

プラウザゲームとしてあえて想像の余地を残した曖昧模糊な世界観で縦軸が求められる物語形式のアニメを作るのは、しかしやはり難しいという大きな問題点の自認を迫られる本作は、物議を醸した前作以上に構成要素の歯>>続きを読む

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ズートピア+(2022年製作のアニメ)

1.9

つまんねぇ! 映画『ズートピア』の大きな評価点であるセンシティヴな人権問題を動物達の住まう街の騒動として戯画化した鋭利なセンスの再現をしろとはミニアニメシリーズなので決して言いませんが、動物達が営みを>>続きを読む

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ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION(2022年製作のアニメ)

3.7

グリフィスとガッツの出逢いから蝕に至るまでの道筋が13話のアニメシリーズとして再構成された本作は、作品としての見所を的確に抑えながら壮大な世界観に対する登場人物の感情の繊細な機微とそれが齎す悲劇性を際>>続きを読む

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ソードアート・オンラインII(2014年製作のアニメ)

3.7

桐々谷和人のメンタルケア三部作──と、私が勝手に呼んでいる作品群の最終作で新たに発生した現実に紐付いたPK事件を通して、SAO上での殺すこと/殺されることの罪と罰と向き合う為の物語が本作の半分の尺を占>>続きを読む

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新妹魔王の契約者 BURST(2015年製作のアニメ)

2.0

第1期放送後から半年足らずで放送された全10話による第二期は、魔王としての力の片鱗を見せた成瀬澪を取り巻く政治劇、そしてその利用を拒否するべく魔界の権威者と公的な集団戦を強いられる刃更達が描かれるがそ>>続きを読む

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進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)(2023年製作のアニメ)

4.2

進撃の巨人第四期放送から丸一年越しの放送となる最終章前編。
長期となるマーレ編の分割放送形態が揶揄されがちな本作ですが、制作期間に見合った完成度なのは間違いなく、OVA〜劇場規模の作画のもと地ならしの
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ソードアート・オンライン(2012年製作のアニメ)

4.2

アニメシリーズとしての完成度は文句無しに高く、1.2(アインクラッド編)3.4(フェアリーダンス編)と物語を適切に再編することで、小説から映像へと変換されたことで増大された没入感を味わいながら作品の妙>>続きを読む

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魔装学園HxH(2016年製作のアニメ)

2.2

絶頂が能力のパワーアップの引き金となる設定は愉快で、エロコメを無理なく──設定の時点で無理があるのはご愛嬌で──差し込めるという点では突き抜けを感じる設定だが、悲喜こもごもな立場に立たされるヒロイン達>>続きを読む

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SPY×FAMILY Season1 第1クール(2022年製作のアニメ)

3.7

身分を偽り大義たる目的の為に家庭を営むという構図はMr.&Mrs. スミスのような愉快さを思わせるが、そこに狂言回しである子供アーニャを迎えて、より大衆向けの作品としてのルックを整えているのが計算高く>>続きを読む

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異世界おじさん(2022年製作のアニメ)

4.6

非常に面白かったし、久し振りに食い入るようにアニメを見た。熱中度でいえば去年の不徳のギルド以来である。

異世界帰りした叔父の過去を本人の解説や茶々と共にオフビートなツッコミを挟みながら覗き見る構図は
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怪奇ゾーン グラビティフォールズ シーズン1(2012年製作のアニメ)

3.8

どことなく郷愁心を煽る田舎でのひと夏の冒険風情を皮切りとして、次々と巻き起こる怪奇現象が引き起こす不条理なコメディが展開される様は実に痛快で、同時に本作の主役を務める魅力的な双子のキャラクターの成長の>>続きを読む

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モンスターズ・ワーク シーズン1(2021年製作のアニメ)

3.1

自分の望まない環境で仕事のやり甲斐を見つけていく新卒社員の追体験のようなアニメーションである本作は、シリーズの顔役であるマイクとサリーを経営者として脇役に置きながら、MIFTを取り巻く新キャラクター達>>続きを読む

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マケン姫っ!通(2014年製作のアニメ)

2.8

1期と比較すると原作本編の一貫性の再現性への拘りを捨てて、オリジナルエピソードを中心に構成を組んでいるのは判断として正解で、原作の真面目な筋書きや設定を放棄する代わりに肉感溢れるヒロイン達を魅力的に扱>>続きを読む

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マケン姫っ!(2011年製作のアニメ)

2.4

R指定の同人界隈で活躍する武田弘光氏の性癖の発露が散見される本作は、全年齢の作品ながらあの手この手を尽くしてスケベを挟むことに尽力した作品となっており、その傍らでメインストーリーを進行する関係上 はっ>>続きを読む

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不徳のギルド(2022年製作のアニメ)

4.5

お色気/おっぱい目的で鑑賞したアニメシリーズなのですが、交わされるギャグの切れ味やエピソードの構成が予想以上に秀逸な作品で驚く。

原作序盤の作風の長所を的確に取り上げながら、お色気アニメの名手:金子
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名探偵コナン 犯人の犯沢さん(2022年製作のアニメ)

2.7

名探偵コナンの非現実的な設定や世界観を現実的な視点からコメディとして取り扱う作品は遥か昔のインターネットSS時代からあるようなないようなきらいがありますが、公式のスピンオフコミックでそれをやることで生>>続きを読む

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WORKING!!!(2015年製作のアニメ)

3.8

作品としての締めに位置するシーズンなので話数も14と多いが、鈍重さを感じさせない手付きで走りきったのは好印象。複数の関係性の結実がコメディの歯切れを悪くするかと言われるとそういうこともなく、日常劇とし>>続きを読む

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BLEACH 千年血戦篇(2022年製作のアニメ)

4.3

約十年振りとなる再アニメ化に相応しい完成度を誇る本作は、最終章:千年血戦篇を贅沢な資本を感じさせる力の入りを感じる筆致で描いており、原作の作画の質感を再現しながら改善策としての改変点を大きく加えること>>続きを読む

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WORKING'!!(2011年製作のアニメ)

3.6

前作から全体的な作画の水準が向上したことでキャラクターの瑞々しさが増し、またワグナリアの愉快な店員達のキャラクター性の把握による関係性とそれに乗じた掛け合いの小粋さをより深く読み取れるようになっている>>続きを読む

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デート・ア・ライブIV(2022年製作のアニメ)

3.7

約三年振りのアニメ化となる本作は、現代的にアップグレードされた高水準の作画と戦闘を彩る演出の数々により前3シーズンを踏まえた上での作品としての完成度の向上が見られる中、物語も佳境も迎えて満足度の高いシ>>続きを読む

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WORKING!!(2010年製作のアニメ)

3.5

『サーバント・サービス』がそれなりに面白かったので作者繋がりで手に取る──高津作品の傾向として見られる、特定の職種を題材としながらもあくまでもそれは舞台として用意された場に過ぎず、物語のメインはそこで>>続きを読む

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サーバント×サービス(2013年製作のアニメ)

3.5

2話まで鑑賞して『あれ、前評判の割にあんまり面白くないな……』という逸る気持ちを発露させていたのですが、本作が位置するジャンル:ラブコメ要素の充実と共に物語の勢いは乗りに乗った印象で、全四巻の四コマ漫>>続きを読む

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デート・ア・ライブIII(2019年製作のアニメ)

3.3

等身大の自分から逃避する七罪と物語冒頭から登場していた鳶一折紙、概ね前半後半とその二人の精霊による事変を描いたシーズンで、物語の緩急や要素の散りばめ方は安定しているものの高品質とはいえない作画の崩壊は>>続きを読む

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