エイガスキー

ふしぎの海のナディアのエイガスキーのレビュー・感想・評価

ふしぎの海のナディア(1990年製作のアニメ)
5.0
当時ワタル2と人気を2分した作品。
アニメ雑誌では「第2次アニメ黄金期」などと呼ばれ、この頃の作品は名作や人気作が多い。

ラピュタをNHKでやったら?がコンセプト。
なのでラピュタとの類似点が非常に多いが、ナディアにあってラピュタにはない「庵野秀明」が、ナディアをオリジナリティある作品に仕上げている。

自分は悪の3人組が大好きだった。
グランディス、サンソン、ハンソン。
最初はナディアが持つ宝石「ブルーウォーター」を狙う悪漢として登場するが、根は良い人たちなので途中でナディア陣営に加わる。
そこからのサンソンの名台詞の連発(「奇跡なんてものはなあ……てめえの力で起こすもんだ!」「道なんてものはなあ……俺様の通った後にできるもんだ!」「機械なんてものはなあ……古今東西叩けば直るんだよ!」等)や、ジャンとハンソンの発明、グランディスの姐さんっぷりやグラタン(グランディスタンクの略)の活躍、どれもこれも本当に面白くてカッコよくて大好きだった。

ほかにもN・ノーチラス発進のシーンは宇宙戦艦ヤマトを正確にオマージュしたものだったり、SF好きなら発狂物の「曲がるレーザービーム」が登場したりと、遊びや皮肉もうまく混ざっていて、良い。

放送終了後にアフターエピソードとして劇場版が公開されたが、評判は良くなかった。