ここまでのめり込む様にハマったアニメはいつ以来だろ？
Sという非公式のスケボーバトルを通して繰り広げられる青春ストーリー。毎週土曜が来るのが楽しみで仕方なかった！
スケボーが大好きな高校生の暦と転校生のランガの友情を中心にしながらも、キャラクターたちの交流と成長が中学生や大人など年齢の縛りなく描かれたのがめちゃくちゃツボ。
リアルさに拘って作られた、ワクワクするようなスケートシーンの臨場感も、心情に寄り添った繊細で美しい作画表現も素晴らしかった。加えてOPはじめ劇伴も拘り抜かれていて素敵。
ランガと暦の関係性が物語が進むと変化していくが、等身大の暦の成長をいつかの自分を重ねる様にして自然と応援していた。
一方、葛藤の只中にある高校生たちと対比させる形で配置された大人組。取り分けラスボスである愛抱夢の存在感はずば抜けていた。ダンスを採り入れた情熱的で激しいスケートスタイル、妖しげなキャラ造形など一度観たら忘れられない...(子安さんの声も最高にハマってる！)。
でもそんな彼の孤独や弱さ、寂しさがみえてくると、彼のことも次第に応援したい気持ちになっていった。
攻撃性はさておき、自分の殻に閉じ籠ってしまったり、寂しいのに人と関わるのが怖くて拒絶したり、分かっていながら自分が辛くなる道を選んでしまうことってあるなと。終盤は愛抱夢にもどこか自分を重ねて観ていたように思う。
それだけに最終回は本当に胸熱だった...。素晴らしかった。
ストーリーがパーフェクトかというとそうではないんだけれど(何せオリジナルの上に1クールなので描きが足りない部分もある)、粗さ込みで愛おしいと思う作品。
頼りになる陽気なお兄さんのジョー(シックスパックが眩しい！)が当初からずっと好きだったけど、今ではどの登場人物も大好きになった。
熱くなれるアニメに出会えて幸せ！
