ろいろい

フリクリのろいろいのレビュー・感想・評価

フリクリ(2000年製作のアニメ)
4.5
💠favorite line💠
"一緒に行く?…やっぱダメー。たっくんはさ、まだ子供だから。"

🎞️story&information🎞️
地方都市・疎瀬(まばせ)に住む小学生のナンダバ・ナオ太は、ある日、謎の女が乗ったべスパに轢かれてしまう。
“すごいことなんて何もない”はずだったナオ太の周囲が、その日からあり得ないことだらけになる。
ナオ太の頭から角が生え、さらにはロボットが出現。
元凶の女・ハル子はケロリとした顔でナオ太の家に家政婦として登場。
この女、いったい何者なのか――。


監督は鶴巻和哉。

2000年から2001年にかけて全6巻のOVAとしてリリースされた、日本のアニメ作品。

普通、ビデオ・DVDのパッケージには作品解説・あらすじなどが記載されるものであるが、
『FLCL』のパッケージはそれらを徹底して排したデザインになっており、
同様にテレビコマーシャルでも内容に関する言及は全く無かったことで有名。

TSUTAYAの「映画監督が選ぶ良作」として岩井俊二監督他から評価を得ている。
その一方で本作品はOVAのみのリリースであったため、
同じガイナックスが製作に携わった『新世紀エヴァンゲリオン』と比較すると日本国内での知名度は低い。
しかし、日本国外の市場ではかなりの成功を収めており、特にアメリカなどでは人気・知名度共に高いアニメ作品の1つ。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
『新世紀エヴァンゲリオン』で副監督を務めていた鶴巻和哉の初監督作品であることで有名。
天才たちが集まって自由に好き勝手作った雰囲気の超ハイレベルなセンスの塊作品。
とにかく他人のレビューより自分の目で確かめたほうが早い👀

ひと言で言うなら
「考えるな!!!!感じろ!!!!」💪💪

一応ストーリーは、
大人のフリした小学生がちょっとだけ大人に近づく。そんな話。
とにかくテンポが恐ろしく速い。しかも か な り  ぶっとんでる!!
全てが勢い任せで、作画は2000年につくられたとは到底思えない程綺麗で良く動く。恐ろしく動く。
こういうアニメをアニメーションのお手本、アニメのためのアニメと呼ぶと思えた。

登場人物は癖のある連中ばかりだし、話の流れはかなり強引な展開。
視聴していてわけがわからなくなる。わけはわからないけれどおもしろい。
そして、そんな勢いの中にも、寂しげで哀愁漂う場面、少年少女の心の隙間や歪んだ関係、大人に対する子供の冷めた目線、大人の女性に対する憧れがあり、ふざけるところはふざけて、でも決めるところはきちんと決めている。
少年少女たちの退屈な現代のなかでのモラトリアムと絶妙で微妙な感情が表現されていた。

視聴を続けているとスタッフのよく分からない何かが脳髄を直撃する🙄


the pillowsの曲が全編に渡って使用されていることでも有名。
もはやthe pillowsのMVと言ってもイイw

ちなみに「フリクリ」の元となった"Fooly Coolly"は造語で、
意味は『バカぽくてカッコいい』らしい。


前衛的で波長が合わない人には全く合わないという作品だけど、
1話の冒頭を観て、合うと感じたら是非見てみて欲しい。

映像作品に目が肥えている人にもぜひ見てみて欲しい。

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story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
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